麻々原絵里依さんのレビュー一覧

君を抱いて昼夜に恋す 小説

久我有加  麻々原絵里依 

口絵はあとのお楽しみに取っておくのをおすすめします。

博徒・源太と彫師・八束のお話。
久我さんですからちゃんと大阪弁、それも大正時代の頃のだそうです。
加点式の評価だったら神評価にしてもいいくらい、あれもこれも良かったのですが、減点式の評価で考えるとマイナス点もあるので、萌評価になりました。限りなく神に近いです。

今まで読んだ任侠ものの中でも一番と思えるほど、彫師の仕事であったり博徒とやくざの違いであったりがわかりやすく書かれていて、登場人…

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茅島氏の優雅な生活 コミック

遠野春日  麻々原絵里依 

スタイリッシュな画面。

遠野春日さんの小説のマンガ版ですね。
私は小説読んでなくてCDから入ったんですが、そのせいか全部音声付で楽しめました♪

茅島氏というのがスゴク独特の人物なのですが、麻々原さんの絵には合ってた気がします。
抑揚のない感情の見えない感じというか…。
それでいて些細なことで嬉しく思ったりもする人なのですが。
CDを聞いてた時に自分が思ってたのと違う表情のところとかもあったりして、ああそうな…

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プリティ・ベイビィズ(2) 小説

岩本薫  麻々原絵里依 

ラブを期待してはいけない、亨はオコチャマだから

前巻でおあずけを食らわされていた感のある、秋守と亨の関係が“ちょっとだけ”進展するまでの長いお話。

今回は海外赴任に行く予定の男性から、修道院に軟禁されている恋人を連れて行きたいので何とかしてほしいという要請がベイビィズに来たのと、
秋守の誕生日とケイト(秋守の恋人と言われている)の死、
クリスマスの準備(亨はパティシエなので、ここが重要)が重なってすったもんだになるという展開。

0

いとしさを追いかける 小説

杉原理生  麻々原絵里依 

マイナス思考な受けに共感出来れば○

切なくてじれったくて優しくて恥ずかしくて
初めての恋愛ってこんなだよなぁ~、と
遠い目になりつつ読み終えました。

雑誌掲載時は『テレビの夜』だけだったらしいのですが
けっこうあっさりとした終わり方で
なにかやり残した事があるような不思議な感覚が残ってしまって
もし私が雑誌掲載時に読んでいたら
もやもやした気持ちを抱えたままだったかも。。。

でも、書き下ろしの「いとしさを追い…

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さらってよ 小説

渡海奈穂  麻々原絵里依 

う~イライラがっ!

とりあえず「なんだこいつらは!」でしたよ、登場人物たちに。
三木は平尾に対して、高校時代から10年もセフレというか、都合のいい男というかを演じているわけです。ひとりぼっちは淋しくて大嫌い。平尾は好きだけど、それを口に出して言うことが出来なくて。鬱陶しいことを言って、捨てられるのも怖くて。

三木が惚れる平尾って「そんなにいい男なのか?」と思っちゃいますが、とんでもない酷い男なんですよ。
た…

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プリティ・ベイビィズ(2) 小説

岩本薫  麻々原絵里依 

お当番制?

1巻では新米刑事主税×美人牧師がメインでした。
2巻は同じ施設で育ち、祖父母に引き取られた秋守(正統派美青年)×やんちゃ系パティシエ亨。亨を思い続ける彼方。

ありがちな感じであまり萌えどころはありませんでした。
やっぱり1巻のカップルが好きかな。

それと、クールで無口な刑事で主税の上司由利と課長がなんだかアヤシイ!
由利×課長の話が読めたら嬉しいです。

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ブリリアント 小説

火崎勇  麻々原絵里依 

ライバルで親友で、恋人未満

攻・飾沢由哉(29) 日本画家 東和グループ総帥の息子
受・紺野八潮(27) 

飾沢は逞しい身体と全体で捉える絵を描く。
紺野の画風は細かく書き込む「繊細」な画風。

2人の出会いは画壇の新人賞。
飾沢の周囲には「金で賞を買った」と貶す者か、取り入ろうと媚を売る者しかいなかった。
そこに同時に受賞した紺野からの「作品を買いたい」との申し出。
初めは、コイツも自分に取り入ろうとす…

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夢におかえりなさい 小説

新堂奈槻  麻々原絵里依 

夢におかえりなさいレビュー。

近未来SFで切ない話だった。この作家さんの悲恋モノは「転校生」に収録された「贖罪」を読んだ時に凄い衝撃を受けたんだけど…。
こっちは1冊丸ごとそういう話だったので後味が悪かった。そういう終わり方になるのって、またしてもガツンとやられた。

主人公は病気で入院していた。目が覚めたら、主人公の時代から300年経っていた。300年後の世界は、複雑な環境だった。死なないサイバーが蔓延り、人間は減って…

1

転校生 小説

新堂奈槻  麻々原絵里依 

転校生レビュー。

90年代BLらしい悲恋モノ。表題作は再会ラブで、スレ違っていたけど再会してイチャイチャという再会モノの王道だった。
ガツンとやられたのは、「転校生」の前に収録されている「贖罪」だ。
前作「ロマンスの震源地」のリンク作。前作のメインキャラは殆ど絡んでこないで、脇キャラの恋なんだけど…。

本命(修平)が同性愛に嫌悪を抱いているから、声が似ている人を身代わりに抱いて貰っていた朋彰。しかし主人公…

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恋のミキシング 小説

伊郷ルウ  麻々原絵里依 

藤之宮の恋

今回では、
主人公達の事をさんざん邪魔して来た
「藤之宮」の恋の話です。
恋のお相手は、宝翔の友達の
「城ヶ崎透水」。

前回まで
嫌みばかり言い続けてきた
藤之宮ですが、この巻では
ものすっごく可愛いです!!!

同一人物!?と言いたくなる位に。
でもこういうキャラの方が可愛くていっか、
と自己解決(笑)

もちろん、
学斗と宝翔の話も、
所々交えて、話は進んで…

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