本仁戻さんのレビュー一覧

グラン・ギニョール コミック

本仁戻 

倒錯的な愛の行方

あくまで直接「愛し合わない」二人
その特異な愛し方は男爵も交えてよりエスカレートしていきます。
スーツ姿や美しい体のラインも素晴らしい。
たしかに白塗りの先をのぞけたらより、またさらに官能きわまっただろうな、と。

神としなかったのは
ネトラレとしてどこかでみた何か・シーンセリフをつみかさねているんじゃないかと
たとえば執事の立場が女性に置き換わったなら、、とか
自分はblにいつも…

4

グラン・ギニョール コミック

本仁戻 

絵が相変わらずのクオリティ

カバー折り返し部分の作者コメントからして本仁さんだなぁと(笑
表題作まるまる一作の単行本です。
そして本来はまだあと数話あるとのことなのですが、なかなか続刊が大人の事情で難しいようです。
なので、本仁さんご自身が出版社へ猛プッシュして欲しいと書かれておりますよ。
わたしはこういうはっきりと書かれる作家さん、大好きです。

須蛾子爵とドイツ人執事のコンラート。
この二人が主軸のお話では…

3

グラン・ギニョール コミック

本仁戻 

ただただ官能的

「耽美主義」を再読してあとがきで気づきました。
長年待ち続けた須蛾子爵とコンラートのロマンス。
なので完全なるプラトニックラブだと油断してしまいました。
愛し合っているからこそ交わってはいけない。
子爵の倒錯的な思考がどれほど崇高で精神的に満たされようとも、体に募る欲望を抑え続け、中傷に耐える理性は日々擦り切れていく。
周囲の悪意に耐え切れず、理想とする関係を捨てることもできず、催された…

3

耽美主義 コミック

本仁戻 

甘美への誘い

短編集となります。
「ビスコンティの映画のように」
みそ汁の美味い家政婦(できれば美少年)
この文章のインパクトにおののき、そうしてやってきた美青年とのひと夏。
夏の暑さに浮かされるかのようにじっとりとした美しさとエロチシズム。
破綻するまでのほんのひと時を、汗ばむような熱量を感じながらノスタルジックな余韻に浸りました。
「ロマンチック」
見つめる視線、触れる指先。
日常そのものを…

1

グラン・ギニョール コミック

本仁戻 

醜悪で美しい。

この作品に描かれている愛し方は、
まず恐らく万人が理解できるものでなく、
嫌悪する人も、拒否感が先に立つ人も、
もしくはこの感覚自体、理解が出来ない人も居るかと思います。

身体は交われずとも、視線を交わし、言葉を交わし、心を通わせる。
ただ、お互いその身には欲望が存在し、
熱くなる身体と滾る欲望の向かう先、昇華の仕方が万人とは異なるという事。
そんな二人の情念の行きつく先は一体ど…

12

恋が僕等を許す範囲(3) コミック

本仁戻 

堪りません!!

ファンタジーで楽しむ男同士の世界が、美紅と麗子の2人の女性が存在することでどこかリアルな感情が湧き上がります。
のほほんと喜劇の様相だった1巻に、こんな関係も有りだよねと割り切っていた思考が、2巻で男と女の駆け引きと独占欲が渦巻き、3巻で決壊してしまいました。
突如スイッチが入り、山咲の気持ち、藤尾の気持ち、美紅、麗子、克己。
あらゆる方向から一気に押し寄せ受け止めきれず感情が溢れてしまいま…

0

グラン・ギニョール コミック

本仁戻 

絵が素晴らしい

精緻な絵で展開される、貴族様とドイツ人執事のねじれた愛憎物語。
設定的には古式ゆかしい耽美な世界で、もう、このおどろおどろしい程美しい絵だけでお腹いっぱい。
ストーリーは、冒頭で語られた結末に向かって、二人が破滅への道を堕ちていく様を描いていくのだろうが、残念なことにこの本ではその途中まで。
絵は、ほんとに細部まで素晴らしくエロい。
きっちり着込めば着込むほどエロいってところが、ほんとに凄…

3

グラン・ギニョール コミック

本仁戻 

耽美ネトラレ

腐歴も長くなりましたので、作者さんのデビュー当時から存じ上げているのですが、『恋が僕等を許す範囲』の2巻くらいまでは大好きだった作家さんなのです。でもそれ以降は、飼育係とか探偵とかほぼチェックはしているけれど、自分の好みとはどんどん合わない方向に行ってしまってる気がします。
耽美が苦手なわけではなく、むしろ好きですが、自分の理解のできない耽美は読んでいてすごく苦痛です。

まず最初の読み切り…

13

グラン・ギニョール コミック

本仁戻 

素晴らしい世界観をぶち壊したご本人

耽美の世界に前々からチャレンジしたいと思い
あらすじを見て好きな設定盛りだくさんだったので迷わず購入
好き嫌い分かれる内容だとは思いますが
このドロドロの世界観を美しく描く作家さんの力量はすごいと思いました。
内容は感想の表現が難しいので他の素敵レビューを見ていただくとして、
この評価の理由を述べさせていただきたいと思います。

最近作家さんを救うには出版社への直接の声が大切だと分か…

21

ポイズン・チェリー・ドライブ コミック

本仁戻 

ハイパーなのにうっかり感動

 本仁先生のコミカルでシュール、そして最高にハイパーな一冊です。まるごと表題作ですが、各話に依頼人が出てくる一話完結型です。この表紙、めっちゃカッコよくて大好きです!

・『drive 1.イヤイヤ乗る』
 チェリードライブ=童貞に乗ると言うことで「何でも屋」をしながらあわよくばイケメンや美少年や美人レズ姉妹に乗ろうと思っている菽蔵と、チェリー目当ての飯田。そしてパシリのケンたん(ノンケ)。…

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