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4/35(合計:349件)
剛しいら 北畠あけ乃
あさだ2枚
ネタバレ
前の2冊に時間をかけたのに、こちらはあっという間に読みました。一番好きだった!今回の所謂劇中劇が海外かつ時代物だったのがよかったのだと思います。下手な現実感がなく、空想の世界にもっていってくれますからね!ありがたいことです。 この2人、大体いつも2人だけの世界に浸ってるから、「時のない男」で第三者の介入が沢山あったのもよかったのだと思います。女性に優しくする2人は、2人の世界にいる間は見るこ…
1巻目である「顔のない男」よりずっと時間がかかってしまいました。剛しいら先生の文章の細かい表現で自分にはしっくりこないところがままありまして、得意か苦手かでいうと苦手となってしまうかな。校閲が徹底されている文体が好き。 音彦がメイクする時間を「武道の試合の前に座禅を組む武道家の心境に近いものがある」と思っているところがあるのですが、地の文ならまだしも、音彦が思考している内容が自身の体験より遠…
ザクザクザクっとスピーディーに読めたので、読みやすかったのは確かです。ハマったかというとそうでもなかった。 剛しいら先生の作品を読むのが初めてで、こちらを手に取ったのが失敗だったかもしれない。「顔のない男」と銘打ってる通りカメレオン役者の飛滝と、それに引っ張られて耐久エチュードをする音彦(篁 たかむら)のお話。小説の中で主役2人が映画の役を演じている時間が長いから、剛しいら先生がどういう文体…
杉原理生 北畠あけ乃
ぷれぱーる
切なかった…… ハッピーエンド?メリバ? 終わりの始まり? 読後の余韻は不安いっぱいでしたが、作品自体は愛に溢れたものでした。 若杉みたいな男にここまで愛され、求められたら幸せだと思う。 意地っ張りだった野田の心境の変化を、とても丁寧に描写していました。 心変わりじゃなく、10年引きずった初恋だと思う。 若い時には分からなかったことが、年をとると分かってくる。 それは絶対に…
英田サキ 北畠あけ乃
面白かった! すごく好きです。 あらすじに〝心温まる〟とあったのに、読み出すとなんて暴力的な受け!と、驚いた‼︎ 優しくてお人好しな陣内を暴力で脅す天海…… この関係のどこに〝心温まる〟要素が?と、本気で思いながら読み進めました。 だけど、深掘りされていく天海の背景、恋心が浮き彫りになるにつれ、天海を見る目が変わりました。 傷付き傷付け、自分の力だけでのし上がってきた天海の唯一…
碧雲
他の本のあとがきにある「見てきたように嘘を書くのが小説家ですが、まさにそんな話」・・ 剛しいらさんは、資料調べが念入りな方だと思います。 念入りに調べた中で織りなす物語は、小説の中の架空の人物ではなく、本当に何処かに実在するような現実味を読んで居て感じさせられます。 脳内妄想の中から、紙面から登場人物が飛び出て勝手に動きだしてまた夢物語を降り無しような、そんな作品でした。映画俳優というキ…
しろたん9610
「顔のない男」シリーズ最終巻。電子版表紙絵あり、挿絵なし、あとがきあり。 剛先生はもっとこのふたりを商業で書きたかったんじゃないかな? と思わせる終わり方。読者としても、まだまだ音彦の成長や、音彦を愛することで変化していく飛滝を見てみたかった。 1冊目の「顔のない男」の、兄弟役を演じるふたりがすごくツボで、それ以来ちょくちょく読み返しては、やっぱりいいなあ、と思うのだが、本作はそこまでのドキド…
北畠あけ乃
正しくは燿(ひかる)くん 彼のビジュアルと性格、先生の丁寧で綺麗な絵と相まって好きなタイプの受けです。小悪魔〜 単行本としては自分にはあと一歩響かなかったのですが、面白いです。好きな人の方が多いと思う。 響かなかったのは、漫画が好きすぎるからだと思います…"BL"より"漫画"が好きなので、このタイトルとか、1話からのオムニバスとか、技巧的なことをす…
天才型の飛滝は、憑依型演技。私生活が謎の人。素は強個性だが、演技して没個性にナリキルので、誰にも気づかれず私生活を送ることが可能。 無個性が個性の新人役者、篁はすぐ顔に出る、演技が上手くない役者。なり切れないので私生活で本人が自覚するより目立ってしまう。 この二人のキャラ、「ガラスの仮面」に出てくる競い合う二人の女優を意識したキャラ設定と言うのは、私も感じました。 ★あらすじ: 飛…
「顔のない男」シリーズは、この巻で完結。シリーズ番外編の「優しい男」は同人誌で市販されていないので、諦めます。 続編を希望したくても作家没後なので、叶わないのが残念。 座布団⇒花扇に続いて、レビューで調べると、作風が似ているのがこのシリーズだということで、電子書籍で読みました。・・挿絵部分が全部空白で抜かれているのが残念だった。 好き嫌いあるかもしれませんが、私はこの二人の物語がとても面…