北畠あけ乃さんのレビュー一覧

月に降る花 小説

草川かおり  北畠あけ乃 

丁寧に書かれた作品

新人作家さんだからか、一文一文、とても丁寧に書かれた作品だなというのが伝わってきました。描写がいちいち綺麗なかんじなので、せつなくて耽美な雰囲気が全体に散っています。切ないBL小説お好きな方にはハマる作品だと思います。

一言で言ってしまえば花魁×花魁の遊郭ものBLですが、お客×花魁の遊郭ものばかり読んでいた私には新鮮でした。お客×花魁ですとだいたい身請けされてハッピーエンドですが、花魁×花魁だと…

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キスと手錠 小説

たけうちりうと  北畠あけ乃 

たけうちさんの良さが生きてない~

たけうちさん作品の中では完成度低いです。
いつもの如く、少し変わった登場人物が登場して楽しませてはくれるんですがメインの事件が弱いのとなんか訳わからん内に終ってた、くっついてたって感じ。
いつもの不条理さが、むしろトンチキになっちゃってます。

漣[攻]は今まで恋とは無縁な男の方が設定が生きた気がします。
いちいち鉄だの部品だのに例えるのはおもろいんで、いっそ人間味を知らない天然男と、少…

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月に降る花 小説

草川かおり  北畠あけ乃 

耽美調の遊郭モノです

男遊郭モノで作者さんのデビュー作品だそうです。
遊郭という特徴を最大限に生かした、赦されない想いに苦しむ花魁達。
全く、ノーマルものでもありうる設定をまんま男で置き換えて展開しているので、無難といえば無難なのですが、難を言えば、面白みがない。
世界が遊郭だけに、耽美調で進む展開ですが、どんなに文章を凝らしても、その描写や風景があまりすんなりとは入ってきませんでした。
主人公の名前が”浮雲”…

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専属契約 小説

橘紅緒  北畠あけ乃 

ナイーブな少年の気持ちが汲み取れない・・・?

女装モノ切ない系。
イラスト綺麗です。

彗は有名女優の隠し子であるため、普段からあまり目立たないように生活していたところ、母親たってのお願いでモデルの代役をすることに。
しかもモデルは女性限定。気乗りしないまま母親に逆らえず女装をする羽目になってしまいます。
落ち着いた文体なのでノリ系とは違う雰囲気のある話です。

そして出会った傲岸不遜な若手実力派のカメラマンと運命の出会いを果た…

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解放の扉 小説

桜木知沙子  北畠あけ乃 

ちょっと切なくなる話

 ちょっとギュッとくるような話でした。
 切ない系になるのかな……?

 井坂は、大学院で、小学校で同じ部活だった一つ年上の羽住と再会する。
 大人しかったはずの羽住は、男をとっかえひっかえで、随分と印象が変わってしまっていて……。
 井坂は、最初、戸惑うが、次第に羽住の見せる自然な気の使い方に気付き、家が向かいだったこともあり、一緒にいることが自然になっていく。
 しかし、関わりを持…

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君のために泣こう 小説

英田サキ  北畠あけ乃 

どっちも優しすぎて切ない。

こんなに一直線に恋愛ONLYなお話、英田さんの作品では珍しいのでは?

英田さんのお話はヤクザやらFBIやらに恋愛が絡んでくる、「恋はスリル・ショック・サスペンス」な感じが醍醐味なんだと思っていました。
卓越した筆力はもちろんですが、先の読めない展開が更に上手さを引き立てているんだと思っていたんです。

こんな風に、しっかりしっとり恋愛オンリーのお話を読むと、改めて、「本当に本当に筆力の…

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時のない男 顔のない男3 小説

剛しいら  北畠あけ乃 

続きわ?

もう終わりなの܂ۂもっと飛滝さんが音彦を甘やかすのを見たい(>_<)神にしたが、シリーズ全体にって事で、どっちというと一作目の方が一番好きڂn[g二人もしカミングアウトしたらどうなるかしらɂɂ続きを書いて欲しい

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顔のない男 小説

剛しいら  北畠あけ乃 

甘やかして΂

最高に萌えたڂn[g映画のための役作りだと解ってても、思わずメロメロになちゃった、あたしも(o^∀^o)まだ一作目だが、続きが気になる킢

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非保護者 小説

椎崎夕  北畠あけ乃 

好みの設定なんですが

主人公の受けが、あまりに幼稚で、思考回路が子供すぎて、鼻についてしまって萌えそこねてしまった。
残念。
年の差も、主従ものも、好みは好みなんですが。

椎崎さんならではの、じれったさ、もどかしさが、逆に読み進めていく間にイライラ感になってしまって、楽しみそこねてしまったかんじ。好きな設定、展開だったから、余計に残念。

イラストはきれいで、話に合っていました。

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セカンド・セレナーデ full complete version(新装版) 小説

木原音瀬  北畠あけ乃 

木原作品の原点!

今の作品よりも痛さがなくて眩しさみたいなのがあって、けども木原作品らしさはたっぷり詰め込まれていて、本当に大好きなお話です。
だからといって初々しいかというと、そういう新人らしさみたいな不安定さは既になく、超一流の作品だと思うから、木原さんはデビューしたての頃からすでに「木原音瀬」だったんだな…と、本当に尊敬します。
当たり前とか言わないで!他に言葉が見つからないくらい、本当にこの作品を読んで…

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