北畠あけ乃さんのレビュー一覧

セカンド・セレナーデ full complete version(新装版) 小説

木原音瀬  北畠あけ乃 

嫌なやつ

木原さん=イタイの頭が離れなくて、まいど覚悟して読むのだが
実はそんなに痛くないんだよな。。というのが最近の雑感。
最近読んだものがその傾向なだけなのかしら。

今回も、ホロ甘い作品でした。
いろいろ皆欠落してるというか、どこかダメなんだけど。
なんだかんだで、最終的なラスト、落とし方がすごく可愛くて好きです。
このホッコリ感はなんだ。
紆余曲折あっての到達点、
思わず顔が綻んで…

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見知らぬ男 顔のない男2 小説

剛しいら  北畠あけ乃 

ハハハ、このカップルはもう・・・

前作を読んでた時は、飛滝がどこまで飛滝自信の感情なのか掴めないところが多く、果たしてこのカップルはいつまで続くのだろうかと心配させられたのですが、今作では不安材料はあったものの、前作よりずっと落ち着いた2人に出会うことが出来て安心しました(笑)。
しかも、特に飛滝に余裕ができたというか・・・なんか役になり切って遊んでるし。
いや、本人は真剣なのかもしれないのですが、それがまた面白いというか・・…

1

帝の恋文 ~禁じられた契り~ 小説

伊郷ルウ  北畠あけ乃 

情熱的な時代物

この作品、私の中では前半と後半の評価がちょっと違いました。
前半「萌x2」、後半「萌」といった感じです。
雅な平安モノという感じでお話は始まるのですが、前半はとても切ないです。
タイトルにもあるように、帝から受けに恋文が届くのですが、帝がとても情熱的なだけに、恋してはいけないと思っている受けの気持ちがもう溢れんばかりに切ない。
後半、なぜ評価が少し落ちるかというと、こういう切なさがちょっと…

1

顔のない男 小説

剛しいら  北畠あけ乃 

境界線はどこ?

うん、面白かった!
二人の俳優が映画の役作りのために本当の兄弟になりきって、共同生活を送る。
一方はデビュー3年でカッコイイがどこにでもいそうな新人俳優の音彦、一方は子供の頃から名子役と言われ、前作後1年間姿をくらましていた大物俳優の飛滝。
飛滝は役にのめりこむことで知られていて、会った瞬間から完璧に「弟を盲愛する」兄役を演じる彼に音彦は戸惑いを覚える。

この設定が分かった時、これは恋…

2

アクアリウムの中の恋 小説

吉田ナツ  北畠あけ乃 

小道具など現実に即して書いて欲しい人は、注意

タイトルはわたし自身のことです。そしてタイトルは、〔あるいは「あとがき」注意〕です。わたしと似た感じ方をする方もいるかもと思って、書きます。
一応ネタバレにしておくので、「読む前に、詳細(あとがきの…)は知りたくない」と思ったら、ここで止めてくださいね。

この作品の重要なモチーフが、攻めの部屋にあるアクアリウムであり、その中に飼われている熱帯魚なのですが。
「あとがき」に作者自身が以下の…

2

君のために泣こう 小説

英田サキ  北畠あけ乃 

中盤以降が

父親が亡くなり一人になった静一の元に、ずっと離れて暮らしていた弟の亮介が帰ってきた。
記憶の中ではまだ幼い少年だった弟は、すっかり大人の男に成長していた。
しかし一緒に過ごすうちに、穏やかな距離感と優しさに惹かれる自分を止められなくなる静一だったが……

英田さんのデビュー二冊目の本。
一冊目とのテンションの違いにびっくりしましたが、私はこういうしっとりした話の方が好きです。

義兄…

1

アクアリウムの中の恋 小説

吉田ナツ  北畠あけ乃 

お互い、唯一無二の存在だった。

吉田ナツ作品の登場人物達の重い雰囲気が好きなんです。

今回も、受けの椎名のもどかしい“好き”の感情表現や、攻めの沢田が椎名への劣情を後悔する場面、繊細に暗く書かれてありました。
若くてキレイな同級生同士の再会ものは好きなんだけど、悶着が片付いて両想いになってハピエンなのに、重いまま引きずっています。

椎名は、その家庭環境から「性がイヤラシイもの」で、そこの成長を止めてしまっているんで…

2

アクアリウムの中の恋 小説

吉田ナツ  北畠あけ乃 

他の誰かじゃ駄目なんだ感がハンパない!

お互いが他の誰かじゃ駄目なんだというのがバシバシ伝わります。BLに限らずに古今東西の恋愛小説はの大概はそうなんですが、けども違うんですよね。ただの惚れたはれたのでだけはなくて、感情も情緒も未成熟な二人が出会って互いに成長して二人で外の世界に行くのがじれったいくらいに素敵でした。凪良ゆうさんの「真夜中クロニクル」もお互いが成長しつつの素晴らしい話でしたが、萌度指数はこちらの作品のが高いし擦れ違い加味…

3

アクアリウムの中の恋 小説

吉田ナツ  北畠あけ乃 

はぐれにゃんこ萌え

書籍化された吉田ナツさんのお話の中で
自分の中では一番かもしれません。

攻めはまわりからは大人で冷静な人と思われていて
人づきあいとかも器用にこなしつつ
でも自分では他人をちゃんと愛せてないみたいに思ってる
器用そうに見えて実は不器用(なのか?)な人。
ある意味今風な人なのかもしれません。
一見すごい上手く生きてるのに
そのことで幸せにはなれてない
好きの感情が簡単には持てな…

4

天使は愛で堕ちていく 小説

愁堂れな  北畠あけ乃 

安藤が可愛い~

帯『この手を振り解いたら-もう二度と逢えない』

人気小説家・君嶋[攻]と新人編集者・安藤の可愛くてちょっとだけ切ない話。

創刊記念特集のアイデアとして、安藤は君嶋のデビュー作「いつか海の見える場所で」の続編を書いてもらうという案を出します。
しかし既に君嶋は同様の依頼は断わっており、無理かと思われたその企画でしたが、意外な事に編集長からゴーサインが出ちゃうのですね。
童顔でともかく…

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