北畠あけ乃さんのレビュー一覧

それはなにかとたずねたら 小説

榊花月  北畠あけ乃 

入り込めるかどうか

面白い展開のあるストーリーなのですが、
特にこの攻のノリにのっていけるかどうか
がこの作品を楽しめるポイントかと思います。
私自身、ちょっとノリ遅れた感があって、
全力で楽しめなかったのが残念でなりません。

高校を中退した笛吹は、バイト先で三木と出会う。
三木は人を食ったような性格で、
常におちゃらけていて、ずかずかと笛吹の中に
踏み込んでくるような大人です。
そんな三木は、…

1

さよならを言う気はない 小説

英田サキ  北畠あけ乃 

似似似・・・

まるごと全部ひとつのストーリーですが
探偵の攻め様が、色んな依頼を解決しつつ
進んでいく感じで、その依頼ごとに区切りがあるような
そんな感じでお話が進みます。

世の中のコミックでも小説でも
どんなお話にも似たストーリーって言うのは、
どうしてもしょうがなく有ったりするもので、
「王道」という言葉があるように
王道を行けば話も似通ってくるのは当然で。

でも。
ある作家さん…

4

それはなにかとたずねたら 小説

榊花月  北畠あけ乃 

It's LOVE、でしょう。

「愛人関係」…淫靡な響きですが、攻めの三木は未婚です。
ただ、お金でそういう関係を続けるという意味では
やはり愛人という表現がぴったりくるんでしょうね。

ノンケの椿がなぜ三木に迫られて
好きじゃなかったのに恋に落ちたか、が丁寧に書かれていました。
厚めの文庫でしたが、読み応えがありましたよ♪

榊さんは、飄々として掴みどころがない大人の男×
どこか冷めていながら本当は純真な男の…

2

セカンド・セレナーデ full complete version(新装版) 小説

木原音瀬  北畠あけ乃 

終わりよければすべてよし

なんでこんなにイヤな奴ばっかり?
って、感心するくらい、メインキャラの4人は、みんなそれぞれそれなりに人でなし。
そんな人でなしでイヤな奴のお話でも、一気に読んで、読後に満足感があるのは、それぞれ二つのカップルが、二人お互いにこれが最後の相手と、分かちがたく深く結び付いているから。
BLの結末って、この、「最後の相手」と「終わりよければ全てよし」に尽きるのだと、しげしげと再確認できる、
そ…

4

解放の扉 小説

桜木知沙子  北畠あけ乃 

誠実な攻めっていいですよね♪

再会もの、年下攻めで美人受け!
いやぁ、こういう良作にたまに出会えるから
欲しい新刊以外にもガツガツ買ってしまうんですよ…。

ビッチな羽住の言動が、
後から「そういう理由があったのか!」と合点がいって、
さっき読み終わったばかりだというのにまた読み返したくなりました!
一度でいいからと迫ってきたのも、
男遊びを止めないのも、
従妹のこずえちゃんを後押しするような真似も…。

1

アクアリウムの中の恋 小説

吉田ナツ  北畠あけ乃 

好きな話なんですが地雷があった

話自体は好きで「萌×2」相当なんですが、個人的地雷が埋まってた(地雷は通常は回避しますが、他の方のレビューでは誰一人その事に触れていない為に回避出来なかった)為、一段階落として「萌」評価です。

その地雷とは
「攻めが彼女持ち」
自分以外にもこの設定が地雷の人が絶対にいると思うんですが…
攻め・沢田が受け・椎名への気持ちを自覚した時点であっさりと別れるんですけどね。
その彼女も全く嫌な…

4

天涯の果て 小説

いとう由貴  北畠あけ乃 

たまらん!萌え!

受け攻め共に好みのキャラクターで大満足!
浚祥が千歳を可愛いと言うのがたまらん!この作中で何回も言ってます。浚祥の千歳に対する溢れんばかりの愛しさが伝わってきて非常に萌えです。
一つの「」の中で3回可愛いって言ってるのには、どんだけって思いました(笑)
あと「千歳、千歳」っていう名前の連呼に萌えます。
もう浚祥のキャラがツボすぎます!

千歳もすごく好きですね。迷わず建文帝の傍にいるこ…

1

朱い熱 私立櫻丘学園寮 小説

橘紅緒  北畠あけ乃 

あの一文のために、ある

深い霧のなかを彷徨うようなお話、です。

彼らが語る物事の全容も、真相も、ほとんど終盤まで見えてきません。

なのに、痛がる想いばかりひしひしと伝わってきます。


終わり頃、たった一文、リリを語る言葉が出てきます。

そこへ辿り着くと、ひどい力で奈落に突き落とされるみたいな心地になる。

そうして、この一文のためにすべてがあるんだ、と思い知るんです。果てない落下も、飛翔かと…

5

恋 私立櫻丘学園寮 小説

橘紅緒  北畠あけ乃 

じわりと本領発揮、でしょうか

えらそうに語れるほど橘さんの著作を集めているわけではないんですが(すみません)、
私立櫻丘学園寮シリーズ2作目はそう言ってしまいたくなるストーリー展開です。

というよりも、
この1冊を通して、ほとんどなにも起きてない、みたいな感じだったりも、します。

でも、読んでいることに退屈しないし、心はゆれるし、終盤、なんだかじわりと泣いてしまう。

きっとすごく内向的なストーリー展開なの…

2

私立櫻丘学園高等寮 小説

橘紅緒  北畠あけ乃 

すきなんです

(半)寮制学園物…!

それだけでも個人的に目がきらきらしてしまうんですが、橘さんの文章は、繊細な空気のゆれを描くというか、登場人物の気持ちを直截に表したりはしません。「困った顔をした」とすらも書かず、「眉を下げた」などの書かれ方をするので、もうこの文章世界にたっぷりと浸って、心ゆくまで想像していられて、とても居心地がよいです。

主人公の烏丸旭はトラウマ持ちで、相手役の伊達は周囲から「王…

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