北沢きょうさんのレビュー一覧

飴色恋膳 小説

宮本れん  北沢きょう 

しっとり穏やかな良作

25歳のサラリーマン受けと、31歳の派遣社員攻めの話です。

製品カタログなどを作っている忙しい部署で働く受け。そこに派遣されてきた派遣社員の攻め。仕事はできるし物腰は穏やかで、女子社員にも大人気。契約で午後3時には帰っていくので、こんなに仕事ができるのになんで正社員にならないんだろう、と受けは不思議に思っています。
そんな謎が解けたのは、写真撮影が趣味の受けが散歩に出かけたときのこと。偶然…

3

秋のリンクスフェアプレミアムマガジン 2015 グッズ

ノベル6作品&コミック7作品の132ページ

雑誌「リンクス2015年11月号」とフェア対象作品の帯にある応募券で申し込みができます。

私は、谷崎泉先生の「願いごとは口にしない」が読みたくて応募したのですが、水壬楓子先生の「エスコートシリーズ「フィフティ」の番外編が想像以上に素敵で望外の喜びでした!

他の作品も素敵で未読の作品も買いたくなる内容だったのですが、書ききれないので感想は3つだけに留めます。

「愛も せいいっぱい」…

1

狐神と嫁入り男子 小説

佐々木禎子  北沢きょう 

攻めが疫病神!?の変わり種ファンタジー

あらすじ:
売れないイラストレーター・涼太(受け)の前に現れたのは、疫病神を名乗る美貌の男・ミサキ(攻め)。
涼太によって封印を解かれたというミサキは、彼を花嫁にすると宣言し、そのまま居座ってしまい…

花嫁モノですが、物語の核となるのは、疫病神ミサキの成り立ちや、人間の業の深さといったなかなか渋い題材。
涼太もなかなか図太いキャラで、(良い意味で)花嫁っぽくないところが気に入りました。…

4

飴色恋膳 小説

宮本れん  北沢きょう 

空腹時にはご注意を

 ハイスペック攻めに胃も心も体も掴まれるお話かと思いきや、受けの淳がすごくいい男でした。家事はまったく出来ないけれど、まっすぐに人にぶつかっていって相手のことを誠実に考える人でした。自分の気持ちを自覚してからのすれ違いでは好きすぎてつらいという気持ちが伝わってきました。

攻めの貴之はある想いを抱えて生きてきた人です。自分の人生に起こったことを人のせいにすることなく日々一生懸命に生きている人と…

6

河童の恋物語 小説

渡海奈穂  北沢きょう 

可愛いおはなし

啓志が転校したクラスメイトには、河童の太郎がいました。
転校当日に担任の先生から「うちのクラスに河童がいるから」と言われた
啓志の頭に?(はてな)マークが浮かんでいるのが想像できて笑ってしまいました。
確かに突然言われても理解できないですよね。

とにかく、真面目でやさしい啓志と本当は寂しがり屋で人間思いの太郎の
可愛い初恋物語でした。
感情が天候に影響を与えてしまうため、ずっと感情…

4

AVごっこ コミック

北沢きょう 

Hが!

今まで何冊か北沢さんの作品を読んできていますが、今まで読んできた北沢さんの作品の中ではHが一番過激でした。
流石ジュネットという感じです。
全部で4組のカップルのお話が収録されていて、そのうちの2組のカップルは2話、3話のシリーズものです。
相変わらず絵は美麗でハンサムな攻め様が登場するのですが、優しい外見とは裏腹に嫉妬深くてSだったり、大人しい優等生に見えて実は俺様だったり、すごくモテそう…

1

虎王は花嫁を淫らに啼かす 小説

淡路水  北沢きょう 

万里もしくは紙一重

本の存在を知った時点では、評者は結構のほほんと
構えておりました。
何となれば前作が龍で今作が虎です。
あとは朱雀と玄武が来て揃うと何か判る仕掛けが
してあるのだろうか、などとおおよそ本編とは
関係のない感慨を抱いていました。

今回評者はこの本に対し変則的な読み方を試みました。
物語の終盤から冒頭に遡上してゆく方法をとったのですね。
そうすると物語の中の情報が結構整理でき、行間…

3

河童の恋物語 小説

渡海奈穂  北沢きょう 

河童DK

家庭の事情で田舎の高校に引っ越してきた攻め。初登校で学校に行くと、学生服を着た美少年がクラスメートから水をかけられていて、いじめだと思った攻めが咎めると「余計なことをするな」と本人から怒られてしまった。聞けば彼は河童だと言う。半信半疑ながらも気になって友達付き合いをするようになったが、周りから遠巻きにされていた河童はそのうち攻めに懐くようになり…。


攻めが田舎の高校に引っ越してきたら、ク…

5

美人な俺が好きですか? 小説

白露にしき  北沢きょう 

ハイテンション女装コメディ

平凡な大学生受けが、カリスマモデルの攻めに「俺のミューズ!」と讃えられ、女装に目覚めていくお話です。

とにかく攻めが変な人でした。受けを褒め称えるボキャブラリーが独特で、ミューズだとか天使だとか森の妖精だとか、ちょっと紙一重的なテンション。そのくせ受けといるとき以外はクールで、モテるのに美男美女に言い寄られても興味もない感じ。
受けは、地味だけど大人しさはない、結構口の悪いキャラ。高校生の…

1

オオカミさんの過剰な求愛 小説

佐倉温  北沢きょう 

もふもふ甘々ファンタジー

3兄弟で暮らしている翻訳家で次男の海里(受け)。ある日小学生の三男が大きな犬を拾ってきたが、どう見てもそれは狼だった。元のところに返してきなさい、と言っても聞かない弟に困り果てていたら、なんとその狼は人間に変身。しかも正体は長男の会社の若き総帥だった。兄のクビやら何やらを盾にとられ、しばらく家に住まわせることになったが、尊大で偉そうなその人狼・慎(攻め)は海里にべったりで…。


人狼一族の…

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