北沢きょうさんのレビュー一覧

札幌の休日4(文庫版) 小説

桜木知沙子  北沢きょう 

4冊もいらない。

この程度の話、1冊で充分。
本編以外に後日談とスピンオフを収録してまとめて1冊ってくらいのボリュームでも良いくらい、本編に起伏がなさ過ぎました。

お父さんだけは、最初から最後まで一本筋の通ったブレない人だったんで、唯一好きなキャラでしたが、あとは全員受けを良い子良い子するためだけに書かれたキャラで、まったく魅力を感じませんでした。

いろいろとあるんですが…。
とりあえず結末から感じ…

1

欲情の極華 小説

遠野春日  北沢きょう 

惜しい感じがまさに遠野さん(笑)


遠野さん好きなんですが、私は個人的に「大当たり」と「小当たり」の落差が激しいです。
なのに「ハズレ」がないところが好きなんですが。

で、この作品は「惜しい!小当たり!」でした。

ヤクザがもう、遠野さんの世界観に無理なのかもしれません。
逆に私が榎田さんやら英田さんやら、ガッツリなヤクザものを好んで読むから、BL的にOKなぬるさ具合が物足りなく感じてしまうだけなのかもしれません。…

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札幌の休日4(文庫版) 小説

桜木知沙子  北沢きょう 

青臭い

最後までつき合って、ドッと疲れました。
今のわたしには向いてない話でした。
ただ桜木さんのファンとして、こういうルーツがあって、その後の作品があるんだ、と納得しただけかも。

とりあえず、4冊もかけて読む話じゃなかったというのが本音。
こういう着地点だったら、もっとタイトでいい。
長い分、受けがグルグルしてただけだし、わたしは受けも攻めも、どっちの魅力もまったくわからなかったので、余計…

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これで終わりと思うなよ 小説

夜月ジン  北沢きょう 

性格は悪くないが、後半の急展開が納得できない

思った事をすぐ口にして、そしてケンカ早くて足も出る。
しかし性格はさっぱりいしていて、すぐに非を認めれば素直に謝り、動物が大好きな、元グラフィックデザイナーの新原が主人公。
外見は割とイイ感じで女性に言い寄られやすいので、それが彼の会社を辞めた原因にもなっている。

そんな彼を好きだと言い、平気でゲイを公言し、しつこく新原に喰い下がるのが、新原が勤めているアロマサロンの上の階にある男性用香…

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札幌の休日3(文庫版) 小説

桜木知沙子  北沢きょう 

青臭いご都合主義な展開

この前、月村さんの「Cherry」を読んだ時にも思ったんですが、主人公が自分を守るために嘘をつくのはいい、でもそれは人を傷つけないものにしてほしいし、そうでないのなら、それなりの報いは受けてほしい。あまりにも自己本位、自分のことしか考えてない受けに、まったくシンパシーを感じないので、攻めの気持ちも理解できなかった。

キャッチフレーズの「青春BLの金字塔」っていう言葉が、薄ら寒く感じるというか…

2

札幌の休日3(文庫版) 小説

桜木知沙子  北沢きょう 

随分読みやすくなってきました。

3冊目にしてようやく悟りました。
受けを愛でるための物語なんですね、これ。
話が面白いか面白くないかは考えず、その善悪やら好き嫌いやらも考えず、ただただ受けをよしよししてやるためのお話なんだと、ようやく悟りました。

受けがどんだけ我侭言っても「そうそう、君が正しい」
どんだけ勝手をしても「うんうん、それで良いんだよ」
癇癪起こせば「そうだよね、みんな酷いよね」
そんな感じで読めば、…

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欲情の極華 小説

遠野春日  北沢きょう 

結局、見せつけられる・・・あま~い!

遠野さんはヤクザものが苦手だそうで。
言われてみると、ここに出てくるヤクザは何かショボイ!
いや、色んなタイプがいていいんだろうけど、一つの組をまとめあげるのに、追いだしたはずのたった一人の人物がどうしても必要ということで、姑息な手段を使って取り戻そうとする、そのチンケさがどうにもショボイのであるが。。
結局そんなのを背景に、どんなに二人が愛し合っているかということを全面出しするには、良い効…

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札幌の休日2(文庫版) 小説

桜木知沙子  北沢きょう 

腹が立ちすぎて、ぶっちゃけ楽しむどころじゃない…。

相当な毒を吐きますよ。苦手な方は読み飛ばしてください><
抑えようと思って何度か書き直したんですが、読み終わった直後なのでなかなか遠慮できません。


「恋を捨てて友情を取る」と決意してキスをしたところで1巻が終わったわけですが…。
2巻始まってものの数ページで「え?」ってなりました。
「芦谷がなんとも思ってないならそれに合わせるしかない」って……、意味が分からないですが?
なんとも…

1

札幌の休日 1(文庫版) 小説

桜木知沙子  北沢きょう 

これは…好みが別れるちょうど境界線辺りにある気がする。

「じれったい」又は「切ない」と「イラつく」の境界線はすっごい曖昧で、人によってその線がどっちか寄りだったり幅があったりすると思うんですが、この作品はけっこうその際どいあたりに位置するんじゃないでしょうか?

私的にこの作品は「ギリギリより5歩くらいイライラ寄りのイライラ」でした。
結構グルグル系は嫌いじゃないし、切ないのはむしろ大好きなんだけどなぁ……。

とにかく、受けの独占欲が独りよ…

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うたかたの人魚姫 小説

弓月あや  北沢きょう 

好みの設定なんだけど

アホの子は好きだし、弓月さんの純真無垢な健気受けも好きなんだけど、おもしろくなりそうなところをかすめて、惜しいところで空振りしちゃって終わったかんじで残念。
ありがちだけど、こういうネタは好きなので、ほんとに残念だった。

表紙はとてもきれいだったんだけど、モノクロが微妙に垢抜けない、泥臭いかんじで好みじゃなかった。話には合っていたかもしれないけど。

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