北沢きょうさんのレビュー一覧

東京の休日 2(文庫) 小説

桜木知沙子  北沢きょう 

普通に続編。

ラブ増量で。

まとまっちゃったカップルの、ラブ全開の右往左往。
離れがたい、最後の相手と見定めても、自分の殻はなかなか破れないようです。

今回も、本編は北条先生視点。
東休カップルの北条先生は、真史を本当に愛したことで、それまでの自信たっぷりで傲岸だった自分のアイデンティティの崩壊と戦うって感じで、真史を絶対に離さないという根本には揺るぎがない。
いろいろすれ違いはあっても、その…

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東京の休日 1(文庫) 小説

桜木知沙子  北沢きょう 

普通にBL

ニアBL「札幌の休日」のスピンオフ

真史ちゃんのダーリン北条が、いかにしてノンケを克服して真史の元へたどり着いたかを、北条視点でたっぷり語ります。

自分の気持ちは、本人が一番わかっていない。
というより寧ろ、自分の心がどこにあるかを確かに感じているからこそ、それを認めたくなくてわからないと思いこもうとしている。
なかなか、自分に素直になるのは難しいよね。
でも、素直な気持ちで向き…

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札幌の休日4(文庫版) 小説

桜木知沙子  北沢きょう 

ようやくまとまった

っていうか、
4冊かけて、この大団円なのね、、、。

まあ、何もかもがハッピーエンドで、よかったね、、はぁ

これ、普通に青春小説としてなら、この結末でも十分感動的って事でかまわない。
作品自体が古い作品で、その時代の空気感とかはいい感じで、いい青春小説だとは思う。
ニアBLとしては優れた古典作品といって差し支えない。
でも、今のBLとしては、この4冊で、この結末はどうだろう?

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花宵坂に恋が舞う 小説

絢谷りつこ  北沢きょう 

ドキドキの意味を知った時、切ない片思いが始まる

大阪を舞台にした芸と恋のお話なんですが、帯でもはんなりと表現してるが
まさに、ぴったりな表現だと感じる作品でしたね。

大阪が舞台のわりに、人形浄瑠璃の世界の為か、コテコテ大阪弁ではなくて
京都弁に近いはんなりした会話が一見すると芸事も恋を激しさを感じさせることが
少ない感じで穏やかな雰囲気で進んで行くお話でした。
簡単に言えばアップダウンの少ない淡々とした作品。
全体的に主人公であ…

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札幌の休日3(文庫版) 小説

桜木知沙子  北沢きょう 

ようやくの第3巻

大迷走を続けてきた皇ですが、この巻で、ようやく二人の関係に進展がみられます。

結局は、自ら変わろうとしないと何も変えられないってことに、ようやく、皇は気付きます。
ちゃんと向き合うのを怖れるばかりで、周りをちゃんと見ることもせず蹲っていた皇ですが、はじめて父親とやり合って、ようやく、鳥かごから一歩、外へ踏み出します。

それにしても、皇って、訳わからなすぎ。
って言うか、人の気持ちに…

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札幌の休日2(文庫版) 小説

桜木知沙子  北沢きょう 

いらだちの第2巻

そもそも「皇」って名前が、なにげに凄いよね。

この後ろ向き王国の王子様、自分が芦谷に抱いている気持ちが恋だと気付いてから、ますます迷走していきます。
グルグル、ジレジレは恋愛小説のスパイスって範疇を超えた迷走っぷりです。
BL小説なんだから、もう、このまま身体で思い知らせちゃえよ!!
って、芦谷をどやしつけたくなります。
皇は分かり合うための努力をしてないし、芦谷も自分を出さなすぎ。…

1

札幌の休日 1(文庫版) 小説

桜木知沙子  北沢きょう 

逆に新鮮

まったくもって、
実に、実に、じれったい、うじうじ、ジレジレもの。
1冊費やして、ようやく、これかぁ、、、
みたいな。

主人公、生い立ちだの色々あって、東京から札幌へ逃げてきているのですが、逃げてきた先の札幌でさえ、自分の気持ちから逃げて、一人、悲劇に浸ってる、ウジウジちゃんです。
対する芦谷は、優しさは鈍感な傲慢さと紙一重的な、天然人タラシ。

そんな二人が、お互いに一目惚れし…

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花宵坂に恋が舞う 小説

絢谷りつこ  北沢きょう 

はんなり

京都が舞台ではないのですが、文楽の世界が舞台。
主人公が健気で思わず感じた言葉が「はんなり」
日本の伝統芸能を舞台にした作品はどうにもこうした、しめやかなというかしっとりした作風のものが多いのですが、これもまたそうでありました。
この世界嫌いじゃないです。文楽は大好きです。
心中モノなんかは大好きで、表情の変わらない人形がまるで生きている人間のようにさえ見える時があります。

三味線と…

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脚本のないラブシーン 小説

風見香帆  北沢きょう 

人間不信攻め様VSコアなオタクファンのピュア恋

人気俳優の攻め様と昔からのファンで付き人になった受け様との
恋愛初心者同士の手探り状態のラブストーリーみたいでした。
受け様は子供の時から新しい家族に馴染めず、自分の居場所が無いような
寂しい日々を送っていた時に、偶然見たTVで時代劇での攻め様を見てから
ファンになったんです。
辛いことも寂し時も攻め様の演技を見ていると明日も頑張れるって思えるくらい
熱烈なファンになっているのです。

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恋々(表題作 初恋ブリーディング) 小説

柊平ハルモ  北沢きょう 

こんな28歳イヤだ・・・

CP違いで2編。作品としては『萌』にしましたが、2編目だけなら『中立』です。

1編目は年の差(年上攻)CP。もともと柊平さんの年の差は好きなので(それ以前に年の差そのものが好きなんですが)、それだけでも悪くなかったですね。斎巳(受)のコンプレックスも焦りも、高校生なら子どもっぽくて当然だと思いますし。
まあでも水無瀬(攻)は、好みがどうのというよりも、浅くてよくわかりませんでした。犬の方…

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