宝井さきさんのレビュー一覧

花陰のライオン 小説

  宝井さき 

冷血が解けるとき

自分の恋人と信じていた女性が、自分の親友と密かに肉体関係を結んでいたとしたら。
そして逢引の途中、親友の運転する車で恋人が死んでしまったら…。

このストーリーは、そんな経験をして心が凍り付いてしまった画廊の若きオーナー・狩野昌孝の心を、ゆっくり溶かしていく、心のきれいな画学生・三杉尚也のストーリーです。

きっかけはお花屋さん。
この唐突な始まりもとっても好みです。

そのフラワ…

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渇望の眼差し コミック

宝井さき 

みんなで不器用

水原とほる氏の「悲しみの涙はいらない」を読んだばかりだったので、不幸な境遇にある少年・玲央と寡黙なオヤジ(通称:おじさん・母親の恋人)のシチュエーションが被っちゃって困りました。
しかし、過去のお話と健太(玲央を好きだというアパート隣室の同級生)が思いのほかとんでもない奴だったのとで、全く違うお話になりました。
ストーリーは、母親が家出してからおじさんに抱かれるようになった玲央の本当の事情が、…

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