穂波ゆきねさんのレビュー一覧

桜雨は仇花の如く 小説

神奈木智  穂波ゆきね 

地に足着いた遊廓シリーズ

萌萌。(MAX:萌萌萌:神に近い)
馴染みの客で老舗骨董屋の若旦那・久弥×裏看板を張る男花魁・佳雨(かう)、の仇花シリーズ3冊目です。

たった19歳だということをつい忘れてしまうほど聡明で気丈な売れっ子娼妓・佳雨。
眩しいほどの挟持をもって男花魁として裏看板を張る佳雨に惚れ、ついには思いを通わせ合った馴染みの客の久弥。
それでも、この二人はあくまで客と娼妓のまま。
このシリーズを面白…

2

ヤバイ気持ち 小説

鹿住槇  穂波ゆきね 

おい涼司!(`□´)

「俺、おまえ見てるとなんか欲情する」と、ある日突然告げられた透(受)。
相手は透が密かに想いを抱いていた親友・涼司。

この涼司が鈍い。鈍すぎる!それが仇となって、一度透を失いそうになる涼司の喪失感がよく書かれていたと思います。

女の子と付き合ってるにもかかわらず、透を抱きたいと言ってくる涼司。なんでも、イク瞬間も一人でヤる時も女とヤってる時も、透の顔が浮かぶんだとか。

そんな涼…

3

年下の彼氏 小説

菱沢九月  穂波ゆきね 

大人の初々しさ

片思いが成就し、晴れてカップル誕生。
従来ならそこで「めでたし、めでたし」となるところですが。
気持ちが通じ合ってからが、じっくりと長いです。

お互いの年の差を気にして、
知らず知らずのうちに虚勢をはったり。臆病になったり。
年の差カップルの醍醐味をたっぷりと味わえます。

受の石田が後ろ向きで、終る事が前提で二人の恋を捉えています。
ネガティブ思考は読んでいて鬱陶しくなる時が…

1

薄紅に仇花は燃ゆる 小説

神奈木智  穂波ゆきね 

娼妓と客の恋愛を真っ向から描いた遊廓もの

萌萌萌。(MAX:萌萌萌:神に近い)
大見世で男花魁を張る・佳雨×粋な遊び人で老舗骨董商の若旦那・久弥。
前作「群青に仇花の咲く」で、互いに本気の恋仲になる覚悟を決めた、花魁の佳雨と若旦那の久弥のその後のお話です。

娼妓と客という関係の二人にとってこの覚悟は、甘い蜜月への入口ではなくあくまでも苦しい蜜月へ足を踏み入れたことに他なりません。
遊廓で働く=他の男に抱かれる。
甘いBLマジ…

3

ヤバイ気持ち 小説

鹿住槇  穂波ゆきね 

焦れったさにキュンキュン

高校2年生。密かに想ってた親友から「お前見てると欲情する」と言われ、返事ができなかったら拗ねられ、試してみたいと駄々をこねられ…。
興味本位だったのに、だんだん好きになるパターンはよくある。それになかなか気付かないんだよなー。体だけの関係でも、遊びとかそんなふうに思いもつかず、でも言動が子供。気持ちが伴わない行為に受は辛くなって「好きな人ができたからもう寝ない」と言ってしまう。相手のどこが好きか…

1

群青に仇花の咲く 小説

神奈木智  穂波ゆきね 

こういう遊廓モノならもっと読んでみたい

萌萌萌。(MAX:萌萌萌:神に近い)
老舗骨董商の遊び人若旦那・久弥×大見世「翠雨楼」の売れっ子男花魁・佳雨(かう)。
何冊か試したことがあるけどどうにも肌にあわんなあと思っていた遊廓モノ…なんですがこの本はすごく面白くて続編があると聞き付け即買いに走ってしまった「仇花」シリーズ1冊目です。

遊廓モノを読んでイマイチのれないのは、悲劇のヒロイン仕立ての主人公にあまり魅力を感じないというの…

6

ヤバイ気持ち コミック

鹿住槇  穂波ゆきね 

切ない片思い

普通の高校生らしい学生物で、同級生同士のカップルです。
モテ系のノーマルな攻めに受けが片思いする切ない話です。

モテ系男子の涼司 単純俺様攻め×美術部・透 内向的健気受け
女の子大好きなモテ系の親友の涼司に、透はずっと片思いをしていた。
「おまえに欲情する」と言われて動揺するが、それはただの好奇心からくるもので。
拒絶したけど好きだから迷ってしまって、流されるように受け入れることに…

3

りぼん絵日記 小説

五百香ノエル  穂波ゆきね 

男女エロばっかりの話

「りぼん記念日」に続き、2作目です。
パレット文庫恐るべしというか、BLなのか迷うようなとてもマニアックな話です。
受けが普段女の子なので女の子らしいのと、本命以外とする時は女の子の身体なので男女エロが多いです。
淫乱受け、男女エロ、レズ、ショタ、ロリが苦手な方は、ご注意。

青年実業家・姫乃木春明 俺様攻め×男の子から女の子になった窪田りぼん(高校一年)天然無邪気淫乱誘い受け
特異遺…

4

てのひらの星座 コミック

桜木知沙子  穂波ゆきね 

てのひらの星座レビュー。

穂波さんの絵柄は「ヤバイ気持ち」でアングルの良さと、線の細さにときめきました。
今回も、体のラインとか可愛すぎない受のさわやかさとか、良い意味で淡泊で良かったです。

お話のメインは従兄弟、大学生同士、年下攻です。
数年ぶりの再会で戸惑う二人は、お互い歩み寄りたいのにうまくいかない。
だけど「星を見るのが好き」という気持ちはお互い昔のままで、ぎこちなくも二人の距離は縮んでいく。 円冶の…

2

ボクのお城においでよ 小説

鹿住槇  穂波ゆきね 

アパートものです

ご近所・アパートもの、というのかな。
鹿住さんは、王道な設定を王道キャラと王道ストーリー展開でまとめあげるのが上手いですねぇ。
プラスアルファがほしいところなんですが、楽しく読めました。

主人公は両親を亡くした高校生です。
ずっと育て親である叔父に恋してたんだけど、その叔父が結婚したのを契機に、一人暮らしをはじめます。
一人暮らしの場所は、亡くなった両親が残してくれた小さなアパートです。
アパー…

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