穂波ゆきねさんのレビュー一覧

群青に仇花の咲く 小説

神奈木智  穂波ゆきね 

ちょっと変わった遊郭もの

老舗骨董店の若旦那と、男花魁のミステリー風味な遊郭シリーズ。
骨董品にミステリーに花魁とか、どんだけ盛り込んでんだ、と思うんですが、これがよく出来ています。
ありがちな遊郭ものとはちょっと一線を画してます。
わざわざ『男花魁』というくらいなので、女の格好させただけのお人形さんBLじゃない。
あくまで『男花魁』という仕事に真剣に向き合っている、という姿勢があって、プライドもあって、決して自分…

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剣と玉と鏡 少年花嫁 小説

岡野麻里安  穂波ゆきね 

恋愛も呪いの謎も

全部まるっと解決、てんこ盛りの最終巻です。
継彦を倒すため、忍との恋愛関係を解消することで
御剣家に戻った香司。
前半の香司の忍に対する態度が
心変わりじゃないとわかっていながらせつないです。
もっとうまく立ち回ればいいのに、と思いますが、
香司もまだ高校生(この時点では大学生)で
子供なんだなという気がします。

最終巻まで読んで思うことは、
忍に「もっと自覚しなさい!」と言…

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聖夜と雪の誓い 少年花嫁 小説

岡野麻里安  穂波ゆきね 

香司に送ったクリスマスプレゼントは何‥?

忍が「女に見える呪い」を解くための百日百夜の清めの儀。
しかし、その呪いこそが実は忍を護っていると前巻で静香に言われ、
じゃあ無闇に呪いを解くわけにもいかねいよね
っというわけで清めの儀はとりあえずお休み。
この巻は忍の呪いを解く方法を探し出す旅的な要素が強いです。
呪いを解く試練に芥川の「杜子春」を思わせる
(私だけかもしれませんが)描写があったりしておおーぅと唸りました。
巻の初…

1

銀と月の棺 少年花嫁 小説

岡野麻里安  穂波ゆきね 

2006年作品なのに‥

とうとうレビュー一番乗りになってしまいました(涙)。

じいの円山にに泣きつかれて、
綾人がモデルを辞めることにしたのはいいとして、
その方法が偽装で事故死ってのは展開がかっとびすぎじゃないかしら。
なんか嫌な予感しかしないというか。
フラグ立っちゃったんじゃない!?
怪しいニオイがプンプンするでしょ!?
期待に違わず(?)偽装のはずが
綾人が本当に行方不明になってしまう‥。

1

剣と水の舞い 少年花嫁 小説

岡野麻里安  穂波ゆきね 

河童はフツーに胡瓜が好きー

シリーズ4作目。
ちるちるさんの「エロ度」は「---」ですが、
そこはぼっちゃん、やることはやってます。

前作で謀反に失敗し一族を追放された継彦が、
「三種の神器」を得るため、いろいろ画策してきます。

このシリーズ、基本的にコミカルなタッチなのですが、
ラスト近くでは泣けてしまいました。
ネタバレになるので詳しく書けませんが、
一つは河童の爺さんのこと。
もう一つは香司と…

1

街の灯ひとつ 小説

一穂ミチ  穂波ゆきね 

シリアスっぽく感じませんでした。

執着攻大好きです!
一穂さんの作品は静かで落ち着いた登場人物が出てくるものをよく読ませてもらってるのですが、この作品はわんこ弱気攻めと強気受けのおかげか、シリアスな部分もあるのですが全体的な印象として私はあまりシリアスっぽく感じませんでした。

押してだめなら引いてみろ作戦ではないですが、攻の意図しないところで?!受けがほだされてくれて、追いかけられてる方がグルグルしちゃうのがいいです。

1

炎と鏡の宴 少年花嫁 小説

岡野麻里安  穂波ゆきね 

何かが動き出す前触れ‥

シリーズ3作目。
ちるちるさんのエロ度は「ーー」ですが、シリーズ中、
(といっても3作中ですが)いちばん「ももいろ」ですわ。

私の知ってる限り「俺様」キャラって受様に対しては
異常なほど嫉妬深い奴が多い気がする‥。
私が忍(受様)だったら「ホントめんどくさいんだけど」って
言いたくなるかも。

そうそう、ラスボスがとうとう出張って参りましたよ。
それから、謎の男、三郎の正体も…

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星と桜の祭り 少年花嫁 小説

岡野麻里安  穂波ゆきね 

「むふふ」ってなんだ!?

シリーズ2作目。
脇の謎の人(?)物、三郎の素性がちょっとだけ明らかになります。
綾人はほとんど今回登場しません。
前回に引き続き、ラスボスは明らかですが、
まだ、直接手を下すことはなく、今回も中ボスが相手です。
忍には「女に見える呪い」がかけられているのですが、
呪いをかけた張本人が登場します。
まだまだ、伏線を張っている段階で、核に触れるまでには
もう少しかかりそうです。

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少年花嫁 小説

岡野麻里安  穂波ゆきね 

長い長いファンタジー(?)の始まりの章

タイトルに軽くひいていて、読むのを躊躇していたのですが、
ざっくりいうと、攻様が陰陽師で妖退治をする‥みたいな話です。
妖といっても、今回は九十九神遣いが中ボス(?)なので、
使い古しの布巾やたらい、ラーメンの出汁をとるための鶏ガラといった
すかぽんたんな輩ですが。

香司(攻様)はファッション誌のモデルもやっちゃうほどのイケメンで、
忍(受様)は外見こそ女に間違われるけれど、いわゆ…

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満足~~~!

これは手に入れて良かった!
「美女の憂慮」(法医学者と刑事の相性 番外編)愁堂れな
こちらはちょっとした推理モノのお話から、冬城がちょっと嫉妬的なラブ的濡れ場有り。

「エゴマのゴマはゴマじゃない」(毎日晴天! 番外編)菅野彰
あーかわいい。世の主婦の方は感じるであろう金銭感覚の相違のお話。
秀が怒って、明信は秀の気持ちが心底わかる。
でも大河と龍はまったくわからない。
龍はしかし…

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