富士山ひょうたさんのレビュー一覧

ディア・グリーン 瞳の追うのは 2 コミック

富士山ひょうた 

考えることをやめられない

親友だった相手に恋心を自覚した、ほんのりで終わった一巻。
縁も音海が自分を好きかもしれないと気がついてもどうしたらいいのかわからないまま、変わっていく関係を穏やかなペースで、でも自然体で描いています。

どっちかが主導権があるわけでなく、仕事関係の上下や年齢さがあるわけでなく、本当にここまで対等で始まる恋を一から作れるのはすごいと思う。
男女の関係でなく、男性同士だから描ける対等だと思いま…

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ディア・グリーン 瞳の追うのは 1 コミック

富士山ひょうた 

今では描けない時代という情緒

同棲カップルのお話「ディアグリーン」の縁と音海が付き合うに至るまでを描いた続編というか、過去編ですが、これ単独でも十分楽しめる作品です。
私は前のディアグリーンのゆるゆるタラタラした感じが大好きでこっちも読みたいなーと思って手に取ってみたのですが、あのゆるさは健在しています。
恐ろしくスローペースですが、それも味として楽しめるかな、と思います。

長年の友人から恋人へ・・・という設定の典型…

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屋上風景 コミック

富士山ひょうた 

男子高校生の萌えな青春です

コメディタッチで爽やかな作品です。
とにかく男子高校生2人の青春な感じが私は好きで、濃いエロエロなBLよりも少女漫画を読んだ時のキュン…が欲しい時に読みます。
当然少女漫画と違いBLですので、可愛い男子二人のやり取りが腐女子に萌えをしっかり与えてくれます。

皆口は自分の気持ちが「恋」だと気づいた後も、割と素直に自分の気持ちを受け入れます。
そんなピュアで健気なところが可愛いのですが、男…

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ディア・グリーン コミック

富士山ひょうた 

男夫婦物語

縁と音海は学生時代からの付き合いで今は同棲中のカップル。
すごくすごく大好きなお話です。

喫茶店を経営する縁は面倒見のよいお人よしで、在宅デザイナーの音海はどちらかというと感情が顔に出ないタイプです。
それでも互いの役割があって、それなりにうまく暮らしています。 
何も大きな事件は起こらないのですが、それが味であるような…こういうたるたるしたお話はずっと読んでいたくなります。

お…

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悪態は吐息とまざりあう コミック

富士山ひょうた 

絆す側の態度がポイント

熱烈アプローチ(≒ストーキング)の末に受をオトした大学生・冬時×絆されてオトされたサラリーマン・夏目…のお話。

この一冊だけでは、冬時がどうして夏目にそこまで惚れ込んでいるのか分かりませんでした。続刊があるようなのでそこで描かれているのかな?

攻にしろ受にしろ「絆され」ってBLに限らず王道ですが(そりゃもう属性のタグが存在するほどに)、絆す側の態度で作品の印象は大きく変わるなぁとつくづ…

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ルーズな身体とオトナの事情 小説

坂井朱生  富士山ひょうた 

旧家の次男とお目付け役

表題作の長編「ルーズな身体とオトナの事情」と、その後日談となるショート「恋のルールと子供の都合」の2作品が収録されています。

どちらも悠加(受け)の視点でストーリーは進みます。

旧家の次男である悠加と、その遠縁にあたるお目付け役の崇之(攻め)の話です。坊ちゃんと使用人のような身分差系かと思えば、メインは崇之が同居にかこつけて悠加を言葉とカラダで口説いていくという内容でした。

兄に…

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愛すべき男 1 コミック

富士山ひょうた 

フラレ男の最後の恋?

作家買いしている、富士山ひょうたさんの新しいシリーズです。

あらすじも見ずに購入したのですが、あの『年下の彼の彼』で見事に失恋していた藤堂が主役と知って、テンションが上がりました。脇キャラが幸せになれるスピンオフが好きなんですが、この巻ではまだまだ幸せには程遠そうで、続きが気になるところです。

内容は、御曹司同士のサラリーマンものです。
フラレ男の藤堂が好きになっちゃったのは、教育係…

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愛すべき男1巻 おまけペーパー グッズ

主役に昇格しました!

以下、内容になります。

左上部に「愛すべき男」1巻お買い上げありがとうございます!!の手書きメッセージ。そして、その下に、チビキャラサイズで無表情の五十垣(黒エプロン姿)が、紙吹雪を藤堂にむかって投げています。

その藤堂は向かって左側にいて、スーツ姿。「祝・昇格!!」のタスキをさげ、そのタスキを掴んでとても嬉しそうな顔をしています。

その右側には有迫。同じくスーツ姿です。表情は無…

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囁きは悪態と熱をはらむ コミック

富士山ひょうた 

前作の衝撃を乗り越えて・・・

悪態シリーズ一気読みです。

前作のヘヴィーさに心が折れそうになりつつも、一気買いしたので3作目も読みました。
この2人の、若干危うい関係性ながらも、お約束的ノリツッコミなテンポや展開は1作目の時から好きだったので、今作はまたそのノリを楽しめることができました。

契約書の事を知って、夏目さんに再び手錠監禁をしようとする冬時のちょっと精神的に行き過ぎかけているシーンもあったり(怖くはない…

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悪態は腕の中でふたたび コミック

富士山ひょうた 

ちょっと覚悟が要ります

悪態シリーズ、一気読みです。

1作目は、ストーカー物ながらも、戦慄感もなくて全体的にはコメディーなノリもあって良かった・・・という感想だったのですが、今作は結構ヘヴィーなお話が入っています。とりわけ後半部分を読む際には覚悟と注意が必要です。
前半部分も、冬時狙いのイケイケ女子が精神的に痛い目に合うので、そういうのに抵抗がある場合はちょっと重い気持ちになるかも・・・

でも、本当にきつい…

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