富士山ひょうたさんのレビュー一覧

じれったい衝動 小説

うえだ真由  富士山ひょうた 

たしかに焦れったい

たしかに焦れったい…てゆか、乙女を感じた。

仕事のできるガタイのいい営業マンの行動や思考が、まるっきり乙女なんです。
片思い中はひたすら視線で追いかけ、身体の関係ができたあとは「相手の本心が知りたい」とか「好きって言ってもらいたい」とか悩み。
年齢の設定やそこそこ遊んできてるという設定と、思考の乙女さに、なんかちょっと違和感があった。
「ついに本気の恋をしたから」と言われたら、その通りなんだけど…

0

純情(3)(小冊子付き限定版) コミック

富士山ひょうた 

末永くお幸せに

ネットで予約注文をしていたのですが、なかなか手元に届かず。
首を長~くして待っていた3巻!!
待たされた分だけ、手にした喜びもひとしおです。

気持ちが通じ合った倉田と戸崎。
初っ端から「ザ★蜜月」といった雰囲気で、何だかラブラブです。
自分に甘える倉田に戸惑う戸崎は幸せそうで、
読んでいて顔がニヤニヤしてしまいます。

しかしラブラブな二人の前に倉田の母親が現れ、
何やらキナ…

1

純情(3)(小冊子付き限定版) コミック

富士山ひょうた 

社会人の二人だから

完結編です。
両思いになった倉田と戸崎ですが、倉田の母親に関係がばれてしまいひと悶着。

周囲にゲイであることを特別隠してはいない自分と、二人の関係すら誰にも打ち明けていない倉田の立場をきちんと考え、冷静に行動しながらも、倉田への気持ちは一歩も引けないという強い意志を持っている戸崎を頼もしく思いました。
倉田の方も、越えなければならない壁、親や室江へのカミングアウトも一歩一歩進め、これが大…

1

恋になるなら 小説

渡海奈穂  富士山ひょうた 

不意打ちのキス

キラキラしい容姿とぶっきらぼうな態度で、
色々と誤解を受けやすい上村。
人付き合いが下手で社内や営業先で苦労している上村の姿に、
自分が社会に出たてで苦労した頃を思い出し、泣けてきましたよ(笑)

そんな上村は、職場で中学時代の部活の先輩・伴瀬と再会。
社会へ出て頭を打ち、凹んで頑なになっている上村の心に、
伴瀬は騒がしく踏み込み、掻き乱します。

マイペースで俺様、でも実はよく…

5

純情(1) コミック

富士山ひょうた 

純情だけどやりまくり

富士山ひょうた作品の中では、わりとエロ度高めな一作。
タイトルは「純情」なのに。

フリーライターの戸崎圭祐は、初恋の相手である倉田将成と仕事相手として再会する。
当時打ち明けられなかった自らの初恋を大切にしたい戸崎と、その戸崎の視線に気づき説明しがたい感情を抱いていた倉田。
と言うか、ノンケのくせにいきなり戸崎を抱ける倉田がすごいと思った。
よっぽど好きだったのか・・・と思ったのだが…

6

純情(1) コミック

富士山ひょうた 

気持ちより身体を先に繋いだ二人

高校時代の初恋の相手と再会し、その夜のうちにベッドインしてしまった戸崎。
身体から始まった二人の関係は、お互いの気持ちを置いてけぼりのまま、
ずるずると深くなって行きます。

ノンケの倉田が何故、自分と寝るのか?戸惑い、悩みつつも、
倉田に惹かれて行く気持ちを止められない戸崎が、切なくて可愛いです。

倉田も倉田で、何故に自分が戸崎に執着するのか。
戸崎への想いをはっきりと自覚して…

4

屋上風景 コミック

富士山ひょうた 

もどかしさと切なさと。

8編の短編…と言っても書き下ろしの「安藤回路」含む6編は同じカップルのお話なので正味3篇のお話がこの1冊に収録されいていることになりますね。
高校の同級生もの。

おそらく雰囲気から察するにへたれワンコ攻め…たぶん。
どうしてたぶんなのかと言うと最後に収録されている書下ろしの相方視点の話も含めてちゅーまでしか行っていないからなんですよね(笑)
いまどきの若者にしてはかなり健全(笑)
で…

6

屋上風景 コミック

富士山ひょうた 

友情から恋へ

初めは何だか気になる存在で。
そして言葉を交わすようになり、
友達以上の気持ちを相手に抱いている事を自覚。

友情から恋へシフトしていく過程を、これでもか!これでもか!!と。
丁寧に描かれている作品で、胸がキュンキュンしました。

収録されていた「夏満天」「恋は夢でも花でもなく」は、どちらも年下攻め。
「夏満天」はそこはかとなく、JUNEの香りがする作品だなと思いました。

3

屋上風景 コミック

富士山ひょうた 

好きという気持ちって・・・

表題作のカップルは高校の同級生で、最初、無自覚に近づいていく皆口と、何だかんだ言いながら相手をする安藤の二人のお話。
いさぎいいほど「好きだ」という気持ちを追いかけた作品で、とてもきれいな、あの頃独特といってもいい雰囲気のお話です。
キスだけで(しかも軽いの)、最後まで致してませんが、多分皆口が攻めで、安藤が受けでしょうね。なんとなく。

二人の距離の、微妙さがなんともいい感じです。
好…

5

屋上風景 コミック

富士山ひょうた 

友情でもなく

まだBLにはまる前に読んで、この作者さんの本を集める切っ掛けになった作品。

表題作の一連の流れには、他の皆さんおっしゃってるように一切エッチはありません。
でもだからこそ、言動や感情の揺れ動くそのひとつひとつがとても際立って、胸をぎゅーっと切なくさせます。
派手な演出は何もありませんが、それだけにわずかな距離感の変化を丁寧に描いてらっしゃって、とにかく引込まれるのです。
形あるもので確…

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