姫野百合さんのレビュー一覧

愛し過ぎる男 小説

姫野百合  円陣闇丸 

役に立つ

廉は甘やかされて育ち一度も苦労してお金を得たことがないのでものすごく我が侭…というか、何が悪くて何がいけないのかが分からない。そんな廉を是津は「赤ちゃんのようなもの」と称し、働くことで得るものを廉に教えていく、というのが話のベースです。

廉の成長を通して「働くこと」に対しての心構えを教わる気がし(今は再確認かな)、是津の廉の成長を通して「人の愛し方(=人との接し方)」のあり方を気づかせてくれ…

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ためらう唇 小説

姫野百合  天禅桃子 

声を押し殺す切なさ

いつもは作品買いなんですが、天禅さんの挿絵買いをしてみました。
楽しみにしていた挿絵は、Hよりもキスシーンや抱擁シーンが色っぽかったです。
身代わりものということで痛切ない展開で、内容もよかったです。

倉持一史×麻生朋之(健気受け)
麻生にとって、倉持は昔からの憧れの建築デザイナー。
そうであっても、納得出来ない事に関しては自分を曲げずに主張する意思の強さがある。
意思が強く自分…

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恋人になりたい 小説

姫野百合  日下孝秋 

眼鏡でヘタレで考古学です

全書き下しで、3話とも彼らの物語です。
一言で言うと「ミイラ取りがミイラ」になる話。
お互いにお互いの心が分からず悩んだりつっぱしったり…もどかしさもありますが、全体に健気さとほのぼのした雰囲気があります。どんどんリツが可愛らしく見えて、俊郎をたき付けたくなります。ヘタレてないで!って。

イラストの日下孝秋さん目的で買いました(これまた10年前に)。今では少々見かけにくいくらいに(言い意…

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ためらう唇 小説

姫野百合  天禅桃子 

出来上がってみればバカップル

デザイン事務所に勤める朋之は、憧れの建築デザイナーの倉持と一緒に仕事をすることになるが、自分の後ろ姿が、彼の想い人に似ていることを知ってしまう。ちょっとした口論から、その想い人の代わりに、彼を『慰める』ことになってしまい―。

お話としては、身代わりもので、王道な展開です。
学生時代から憧れていた倉持と一緒に仕事ができると大喜びだった朋之ですが、彼の不遜な態度に苛立ち、売り言葉に買い言葉の勢…

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