妃川螢さんのレビュー一覧

金獅子の王と漆黒の騎士 小説

妃川螢  小禄 

愛と忠誠をかけた主従愛

設定に惹かれて手に取りました。
新王と新王直属の騎士との、身分差モノです。おまけに騎士の髪が、その国では異質とされる黒色で。

そんな設定なので、どれだけ虐げられる切ない系かと思って読んだんだけど、それほどでもなくて肩すかしな気分でした。
それに、子供の頃に2人は会っていて、新王が騎士に執着してるんだけど、権力を盾に性的に奪ったり、騎士が簡単に流されたり(身分が下なせいもあるけど)と、甘さ…

2

金獅子の王と漆黒の騎士 小説

妃川螢  小禄 

王×騎士の主従モノ

架空の王国を舞台としたファンタジー。
王×騎士の主従モノです。

あらすじ:
王宮騎士団の騎士・シオン(受け)は、新王のユリウス(攻め)から、王を守る側近近衛に任命される。
ユリウスは初対面からシオンを手籠めにし、その後も度々彼の身体を弄び…

シオンは、黒髪に黒い瞳をもつ青年。
金髪碧眼を美の基準とし、黒を下賤の色とするラクソル王国で、幼い頃から差別を受けてきました。
剣の腕前…

8

未必の恋 -BREAK IN- 小説

妃川螢  水貴はすの 

仕事上ならいいコンビ

刑事一筋熱い男、緒ヶ瀬とインテリ然としたしたたかな男、御室。
二人のコンビは事件解決へと今回も奔走しています。
シリーズ2作目、さて進展はあるのやら…と期待していたのですが。

…うん、緒ヶ瀬さん。やっぱり言いたいの。
人の機敏というものを、ね……?
なんだか御室がいたたまれないのですが…。

御室はどうにかこうにか緒ヶ瀬に攻め込むのですが、いかんせん緒ヶ瀬がオットコマエすぎるとい…

0

未必の恋 -KEEP OUT- 小説

妃川螢  水貴はすの 

インテリ×男前

まず言いたい。
緒ヶ瀬さん…人の機敏というものを分かりなさい、と。

無駄に丁寧な口調の御室。
インテリ然としていて、策士家。
あまーい笑みで攻め込み、うまい言葉で丸め込み…と落とす様は見事です。

一方緒ヶ瀬ですが、仕事に対する姿勢がかっこいい。
弱味、というか悔やんでいる様は自分の中にしか見せず、仲間の前ではしゃきっとする姿は男前…なのですが。
朴念仁ってどうしてこう…残念な…

0

この愛、買います 小説

妃川螢  一馬友巳 

ウンザリするほどのバカップル

前回にてようやくまとまった二人ですが。
今回も些細なことでケンカしてます。いや、本人らにとったら些細じゃないのか。

かつての哉都のオーナーの出現で、汐崎はかなりヤキモキしてしまうのですが、哉都は過去とばかりに全く気にしていません。
この哉都と汐崎の温度差がこじれる原因なのですが…どっちもどっち。
汐崎が哉都の過去にヤキモチを妬く気持ち、よく分かります。自分が最初契約を結んでしまっている…

0

この愛、売ります 小説

妃川螢  一馬友巳 

来る場所と帰る場所

愛人契約──自分を売りものにしてきた哉都。
そんな突然現れた男はかつての同級生で、多大な誤解をしながら哉都を責め、そしてなぜか自分と契約しろとせまってきたのだが──。

誤解、誤解、誤解のオンパレード。
ひとつ歯車が狂えば、こんなにこんがらがってしまうものなのでしょうか。
哉都も汐崎も素直じゃないし恋愛初心者だし鈍いし…で、もう読んでいるこっちはじれったくて仕方ありません。
二人とも自…

0

罪作りな君 小説

妃川螢  桜城やや 

奔放な攻めです

妃川さんの本は合ったり合わなかったりなのですが、こちらは自分には合わなかったなあという事で、中立です。

内容がどうの以前に、初期作だからなのか、ノリが大変軽いというか、文章が若いという印象でした。まるでティーンズが書いたような雰囲気というか、受ける印象が十代向けの少女漫画のような感じでした。

SINとRYUはモデルなのですが、RYUが出会って早々SINに向かって「オレのオンナになれよ」…

1

密愛調書 小説

妃川螢  みずかねりょう 

見城の『強さ』

相も変わらず鳴海は飄々と見城をからかうし、見城は鳴海につっかかる。
けれどそこに恋人ならではの甘さが加わってきました。

見城の兄が登場しました。
過保護なほど弟に干渉する兄ちゃん。
鳴海とのキスシーンを見られ猛反対をくらい、勢い余って家族にカムアウトした見城は鳴海のところに。

お兄ちゃんが猛反対をする裏側には、自身のつらい経験があってこそ。
弟には順風満帆な恋愛をしてほしいと望…

1

盗人に愛の罠 小説

妃川螢  小山田あみ 

エンターテイメントBL

施設で育ち、同じ施設で過ごした幼なじみを病気で亡くした燿(受け)は、道楽でギャラリーカフェを開くかたわら、悪徳政治家の裏金を盗んで慈善団体へ寄付するという義賊行為を続けている。そんな折、燿は店を訪れるようになった勅使河原(攻め)と仲良くなるが、盗みに入った先に現れた正体不明の同業者と勅使河原の印象が重なるような錯覚を覚え…。


同業者(仮)という攻めの正体はあらすじからもわかるので、謎解き…

5

密愛監察 小説

妃川螢  みずかねりょう 

いるいるこういう小学生。

監察官の見城はとある人物に頭を悩まされていた。
その人物とは捜査一課のエース・鳴海。
違法操作すれすれの強引さに何度も厳重注意するものの、当の本人はどこ吹く風。
さらりと交わされ、からかわれる始末。
けれど鳴海の刑事としての真剣さもわかり、戸惑うばかりの見城だったが──。

見城さん、見事に翻弄されています。
いるよね、こういう小学生並みの愛情表現する奴。
からかいすぎて嫌い!なん…

0
PAGE TOP