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鳩村衣杏 榎本
ふばば
ネタバレ
「弔愛」完結編。 探偵xバーテンダー、新型覚せい剤の密売、グルジアの犯罪組織とロシアンマフィアの抗争、1人の麻薬取締官の死の謎…といったハードボイルド調の1巻から、本作はバーテンダー憂里の翻弄されて支配されてきた心と肉体が、平松組組長の死によるパワーバランスの変化により救われるのか否か、という展開。 城上ともお互い強烈に惹かれながら一度は別れを選ぶなど、辛口展開。 反対に、買われている立場の…
2巻ものの1巻目です。 鳩村衣杏さんは色々な作風、というか設定で作品を書かれていて、本当に抽斗の多い作家様ですね。本作は、私立探偵が主人公のハードボイルド調です。 親友の遺品から、知られざる彼の「弟」を探す元警察官の城上(じょうじょう)。 出会うは隠れ家のようなバーのバーテンダー、憂里。 憂里のバー「ユーフォリア」ではどうやら新型覚せい剤の密売をやっているようで… 城上の死んだ親友一之瀬…
鳩村衣杏 かんべあきら
双子のように似ている弟からの嫌がらせ… 2年間のロンドン勤務から帰ってみれば、弟の恋人(♂)が弟と同居するために実家マンションを全面模様替えしていた… つまり、弟志信は兄麻弓に恋人と借金を押し付けて失踪したのです。 この志信がやな奴で〜。一応理由はあるんだけど、全く共感できません。 兄弟間の愛憎というか執着心、独占欲、憧れと反発などなど、兄弟姉妹のいる方にはある程度あるあるなんでしょうか。…
鳩村衣杏 かすみ涼和
本作も、鳩村衣杏先生お得意の「お仕事BL」の系譜に連なる作品だと思います。 今回は、製造現場と営業職がぶつかって、でもお客様と同時に自社のためにも一丸となって納期厳守・品質厳守で頑張る姿が背景になっています。 ここでの舞台設定が上手いなあと思うのは、製造は製造でも、モロ「工場」というガテン系ではなく、玩具メーカーのプラモデル製造が舞台で、主人公が模型部の設計デザイナーという所。 二次元のキャ…
鳩村衣杏 高座朗
先だって「松風の虜」を読んだ時、関連作として本作があげられていたので積み本から引っ張り出してきました。両書が関連していたとは知らなかった… とはいえ、いざ読んでみると本作は大正時代が舞台で、終盤まで全くリンク部分が出てきませんので、未読でも全く大丈夫です。 この大正時代という設定が絶妙で、華族という「主」があって、使用人という「従」があって、従の階級には子供でも働いて字も読めない境遇も口減しも…
鳩村衣杏 水名瀬雅良
茶道の家に生まれた睦月の物語。 題名も表紙も口絵(肌色99%!)も「和」を感じさせますが、ファーストシーンはNYから。 表は東洋のお茶を出すカフェ、裏は限られた客にエスコートサービス、そんな店の一番人気のジャンこと睦月の元に、初恋の人、家元秘書の征親が連れ戻しに来る…現家元の兄が癌で余命3ヶ月なので次期家元を継ぐように、と。 物語のかなり序盤から征親の正体や魂胆、また家元一族の秘密も明かされ…
鳩村衣杏 エンゾウ
さもさ
童話っぽい話。というのが珍しくて興味を持ってみたものの、手に入れたあとは正直退屈そうだなーと思ってしばらく積んでた本。 実際読み始めてみても、内容的にはたいして事件も起こらないし、主人公の探偵は淡々としてる。感情的ではないので情が薄いようにも見える。だいたい戦争体験者の気持ちなんてこっちはわからないし、感情移入しにくい主人公。わかりづらい。でもわかりづらいってのは他の登場人物にも指摘されてること…
鳩村衣杏 朝南かつみ
キました…久々に。 先が気になってグイグイ読みながら、読み終わりたくなくてわざと戻って読んでしまう。そんな作品。 「天女の衣の盗み方」 かっこいい… 物語のトーンとしては「切ない・シリアス」が当てはまるけれど、印象的なのはひたすら陣ノ内なんです。 日英ハーフの陣ノ内はその容姿に反して日本画家。初めて会った嶺一郎(町の医院の4代目)に『あんたは俺の中の天女だ』と。 嶺一郎の心の衣は盗…
鳩村衣杏 小山田あみ
「愛の言葉を覚えているかい」という題名のイメージから、優しい攻めが甘々メロメロに受けを愛して〜みたいなストーリーを予想していましたが、全然違いました! 予想通りに物語が進んでいくのは読んでて楽しいものですが、このように思っていたのとは違う展開で転がっていくのも、嬉しい裏切りとも言えるワクワク感を感じますね。 「愛の言葉を覚えているかい」 幼馴染もので、攻めはかなりのハイスペック、攻めは子…
ダメっ子がちょっと強引なハイスペック年上男性に可愛がられる、という少女漫画的なストーリー。 ですがそこはさすが鳩村衣杏先生。 どうしようもないぼんぼん育ちのボクちゃんが何も将来に展望を抱いてなかった所から、自分が興味を持っている分野に目覚め、仕事の厳しさ、その中にある楽しみを知っていく、という成長物語でもあり、お得意の「お仕事BL」のエッセンスをちりばめて、ダメっ子への反感や、キレ者社長がそん…