白砂順さんのレビュー一覧

ムーンリット・ラプソディ 小説

水壬楓子  白砂順 

ィやだっ、カワイイ!

年に一度は襲ってくる『笑えるBL小説が読みたくなる病』が昨年末に訪れまして、Q&Aの『【小説読みたい人寄っといで】小説推進委員会』で「教えてください」とヘルプをお願いしたところピピンさまにご紹介いただいた一冊。
途中で「あ、この本スピンオフだ」と気づきましたが、単独で楽しめました。

何と言っても素晴らしいのは、受け様ハルの可愛らしさなんですよ。
可笑しくて笑っちゃうと言うよりは、もう可愛…

3

12の月と、塔の上の約束 小説

六青みつみ  白砂順 

切なくて甘いお伽話

『光の螺旋』シリーズ6巻目ですが、他作品とまったく話は繋がってないので単独でも楽しめます。
他作品も読んで世界観を理解した上で読んでみたら、また一段と物語の深みが増す素晴らしい作品です。

光の螺旋シリーズは他もすべて読んでいますが、この作品は他のものに比べてドラマティックな展開があまりなく、攻と受のラブラブっぷりを楽しむことができます。
受がひどい暴力沙汰に巻き込まれることもなく、安心し…

1

ムーンリット・エスケープ 小説

水壬楓子  白砂順 

シリーズですが順番に読みませんでした

あまーーい!(照
その一言に尽きます。
シリーズ2作目。
順番的には違うのでしょうが、好みのカプからと思いこの作品から読み始めました。
でも最後まで読むと結果的にはその方が良かったのかも…と思う箇所も。
特に狼登場の辺りやラストなど。

攻めは郭都の皇子 咲埜、25歳。
受けはある集団から逃げている少年、真菜。

咲埜は子供の頃から自分の立場を深く理解している為自己の希望や欲よ…

0

12の月と、塔の上の約束 小説

六青みつみ  白砂順 

続きがありそうな・・・?

近衛聖騎士のアーガイルは《貴人の塔》に住む男性に、一月に1回、計12回、閨の相手をするように、という不可解な命令を受けます。
侮辱されたと憤慨するアーガイルは、その男性・エリオンを手酷く抱くことで命令が撤回されるだろうと考えますが、その後も塔に呼ばれ続けます。
2回目、3回目と話もせずにアーガイルはエリオンを強引に抱き続けるのですが、エリオンの様子に命令との違和感を覚えます。
少しずつエリオ…

3

遥山の恋 小説

六青みつみ  白砂順 

六青さんの作品の中では読みやすいかと。

時代は室町時代の後半、戦国大名が現れる少し前くらいでしょうか。
醜い痣があるシノは山奥で老犬シロと共に暮らしていました。
そんなある日、傷ついた武者を見つけます。
シノは、彼を助け看病をするのですが、痣を目にした武者にバケモノと言われてしまいます。
それでも献身的な看病を続ける紫乃に、武者・貴哉も自身の言動を反省し改め、紫乃から純粋な好意を向けられて次第に惹かれていきます。
日々を重ねる…

2

秘めやかな恋の旋律 小説

いとう由貴  白砂順 

遊び人に見えて健気な受け

いとうさんの作品でも特に「健気な受けが不敏な目にあう」というタイプのものが好きです。
こちらもそんな感じの作品ですが、前半部分はイマイチ乗り切れず…何故かというと主人公は頑張りやな大学生なのですが、小悪魔ぽくて遊び人ぽくて、容姿がいい。そのせいで次から次へと男性に襲われてしまいます。

日本で留学生と刃傷事件を起こし、逃げるようにアメリカへ留学させられ、その先で同じアパートの弁護士に襲われ……

0

遥山の恋 小説

六青みつみ  白砂順 

時代劇ファンタジー

かなり江戸時代の日本に近い印象の時代劇ファンタジーです。

前半は貴哉がまさに傲岸不遜という感じで少々腹立たしく思いながら読んでいましたが、彼の態度とともに紫乃との関係も変化していき、紫乃が報われたようでホッとしました。しかし、その後、二転三転…。紫乃の哀しい運命と相まって切なかったです。

貴哉の立場を考えれば約束を守れない事情があるんだろうな、と普通なら思うところを、紫乃はそう思わない…

1

秘めやかな恋の旋律 小説

いとう由貴  白砂順 

王子×大学生

攻めがヨーロッパにあるハルテンフェルツ公国の第三王子ということで、日本、アメリカ、ヨーロッパと舞台は移動します。

丸ごと1冊表題作です。
透(受け)とヘルマン(攻め)双方の目線で話は進みます。

大学生の透は、留学生のヘルマンにストーカーされた挙げ句に刺されます。世間を気にする家族の指示でアメリカに来た透は、ヘルマンの従兄弟のクラウスに会います。行方不明になったヘルマンが透を狙っている…

2

ムーンリット・ドロップス 小説

水壬楓子  白砂順 

ナイスアシスト!

 根がへそまがりなせいか、もふもふで人気の人外シリーズにかぎって、メインから遠く離れた非もふCPがいちばんお気に入りだったりします。たとえば岩本薫さんの「発情」シリーズでは、唯一のヒト同士である都築と久保田イチオシだし、こちら「ムーンリット」においても、「テンプテーション」の央伽と珂耶の2人が一番好きでした。決してもふもふ嫌いじゃないんですよ。むしろモノホンの動物さんが好き過ぎて、そのいとおしさに…

1

遥山の恋 小説

六青みつみ  白砂順 

六青先生デビュー作

モフモフシリーズにすっかり魅せられた六青先生のデビュー作。
可哀想な受け……切なさ……を始め、六青先生らしい個性は
この頃からはっきりしていたのだと実感。

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時代物のファンタジー。日本の中世?
祖父を亡くして以来、人里離れた山奥でたった1人で生きる少年・紫乃。
彼はある日、陥れられて領地を追われた瀕死の若き領主・貴哉を助ける。
献身的な看病の甲…

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