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柏枝真郷 ひたき
茶鬼
ネタバレ
作者さんが初めて小説JUNEに掲載された記念すべき作品だそうです。 デスペラードシリーズは4話からが単行本化されており、1.2話は同人誌にて、ということで、この3話にあたる話しは当時のJUNEを見ていない人にとっては単行本未収録作品のお目見えになるのですね。 そして『HOME AGAIN』は過去の単行本『時が過ぎゆきても』の中に収録されている作品で、この本の表題とリンクした時間軸のお話が再録。…
marun
既に絶版になっているものもあるDESPERADOシリーズの新装版の作品でした。 元刑事のクラークと元男娼のアンソニー、二人の出会いから半年くらいの話で BL的にはどうなんだろう?なんて思うくらい探偵もの尽くしな骨太ストーリー これだけ読むと、別に設定が男同士でなくても成立しちゃうんじゃない? って感じる事も多々あるのですが、同時収録されているHOME AGAINを読むと アンソニーがクラ…
柏枝真郷 田倉トヲル
柚子檸檬
読み終えた直後の感想は・・・ あ~まずいものに手を出してしまったかも。。。 この先の展開が気になってしまう~早く読みたい!! 主人公2人の出会いから始まり、 事件の真相が明らかになるために関わってくるであろう 登場人物も効果的に登場。 どんな関わりかたをしてくるのだろうと今からとても楽しみです。 そして今回はラブ度はほとんどなかったですが、 今後の主人公2人の関係に進展がありそ…
19世紀から20世紀ごろの海外が舞台になったような探偵もののような 雰囲気もある新聞記者同士のラブストーリーだと思います。 今後シリーズ化で展開されて進んで行くお話のエピローグ的な二人の出会いと なった事件と今後活躍していくだろうキャストの紹介もあるような内容でした。 1作目と言うことで、まだまだ出会った二人の関係がどうなるかも予測不能のような 気もしますが、ほんのりした互いへの好意が見…
柏枝真郷 如月七生
なぎっぺ
主人公・宮城篤史は、家族に自分の性癖に関して痛烈に批判され、その言葉通り、日々死を夢見る自殺常習者になっていた。そんなある日、東京の外れで見つけた幽霊屋敷でいつものように自殺を試みたが・・目が覚めると、その屋敷の主、遠野遼一郎がいた。 出会いはこんなカンジなのですが、篤史はことあるごとにリストカットを繰り返します。その衝動描写が巧い。自殺志願者にありがちな、わけのわからない理由で急に死にたくなる…
柏枝真郷
わか竹
これは「DESPERADOシリーズ」の時系列として 第2話にあたり、小説道場に投稿した後 お蔵入りしていたそうです。 vol.1と合わせて21年振りの改稿と同人誌という形で 発行されました。 出来ましたら、vol.1から続けて読む事をお勧めします。 3年暮らした住処を離れ、クラークが住むこの吹き溜まりの スラム街にアンソニーが来てから数日。 ゴミ溜めになったアパートの掃除を、プ…
まずは、幻の第1話が世に出たことに感無量。 これは既に出版されている「DESPERADOシリーズ」の 時系列として第1話にあたり、かの「小説道場」に 投稿するも著者曰く講評は芳しくなかったようです。 お蔵入りしていたのを、22年振りの改稿と共に同人誌 という形での発行となった次第なのです。 商業誌ではこれまで、2人の出会いについては軽く 触れる程度だったので、一体どんなものだった…
大好きで読んできたシリーズですが、今更ながら素朴な疑問。 一見すると堅気には見えず、眼光鋭く頬が削げ、やけに背の高いくせにずば抜けた特技がある訳ではない、主人公である探偵クラークの周りにこうも人が集まる不思議とは一体? 美貌の恋人、7歳年下のアンソニーをして 「ぐーたらでずぼらでそこつでがさつで鈍感で馬鹿」と毎度 お決まりの文句を言われる始末。 もはや女神の様な寛容と母性をもって世話…
このDESPERADOシリーズが始まったのは20年も前なのですが、 7歳差の恋人達をはじめ、スラム街の日常や関わる人物達の 深みのある描写はとても読み応えがあります。 日常に起こる人間ドラマと善悪では割り切れない事件の顛末は、 渇いた異国の街の空気に溶け、哀しくもやがて消えゆく余韻に惹かれます。 「あんたは、馬鹿だ」 恋人のアンソニーから事あるごとに言われるクラークですが、 この…
「ぐーたらでずぼらでそこつでがさつで鈍感で馬鹿」 とは、このDESPERADOシリーズの主人公を表現する 言葉なのですが、今回ばかりはこれ程ぴったりな形容は ないと思いましたね。特に「鈍感で馬鹿」に激しく同意。 そして、7歳年下の恋人の気丈さと健気さに 胸を打たれてしまったのです。 アメリカの東海岸のどこかにある「出口のない街」と 言われるスラム街が舞台。 しがない探偵業のデス…