total review:278169today:62
ようこそ!ゲストさん
無料会員登録
ログイン
ログイン 無料会員登録
10/13(合計:121件)
柏枝真郷 如月七生
こにしそる
ネタバレ
もはや何のジャンルを読んでるのか分からなくなるくらい、普通に推理小説として楽しんでしまいました。 今回は犯人が最初から分かっている時点で今までの事件とはちょっと違い、その犯人にクラークが近づいたり離れたり…そいつが犯人なのよ~と見てるこっちはハラハラするし文章力と構成力が高いので本当にBL抜きにしても最後までいっき読みしてしまう面白さです。 何とか別れの山場を乗り越えたクラークとアンソ…
柏枝真郷
「鎖」や「足かせ」といったものがテーマのシリーズ3冊目。 前回の事件で怪我を負い入院したアンソニーを毎日見舞うクラークですが、前回から引きずっているわかだまりが解消しないまま、病室でもよそよそしく触れ合うこともしない2人。 一冊目ではあんなにいちゃいちゃとしていたのに、そんな気配が微塵もなく見ていてももの悲しいです。 前作と違う箇所はクラークも考え方を変えたことでしょうか。クラークを…
DESPERADOシリーズとして出版されたものの2冊目にあたります。 前作を読んでからの方がわかりやすいかと思います。 まだBLなんて言葉が一般的でなかった頃に書かれたのもでしょうが、明らかにここ数年出ている明るさや萌えに満ちたBLとは一線を引いた作品。 なんというか、クラークとアンソニーの愛が重い…。 恋愛は恋愛でこれでもかというほど深く描かれているのに、それとは別でメインとなる…
一昔前を彷彿させるNYのスラム街が舞台。 さえない探偵クラークと美貌の助手アンソニーが事件を解決していく本格派の推理モノです。 「AS TIME GOES BY」「WILL YOU LOVE ME TOMORROW」の2作品入っていますが、もともとはハードカバーで刊行されたものだそう。93年刊だそうなのでけっこう昔ですね…。現在未収録作品含む何作かが新装版で出てるみたいですが、もともとこの…
ココナッツ
小説『JUNE』に掲載された作品。 なんとも設定がJUNEらしいと言いますか。 そしてエロのエの字もない(笑 あ、個人的にはですよ。 そういうシーンはあります、遠慮がちにですが。 そんな遠慮しないで良いのに… ********************* 篤史は子供の頃から自覚のあったゲイで自殺を繰り返す(現在19回目)、29歳の受け。 流れ流れて、現在は遼一郎専属イラストレータ…
橘盾
初・柏枝真郷作品です。 受けが主人公。29才の美大出のキレイなゲイ青年。 自殺未遂を繰り返している。 自殺する理由はいろいろだが、その芯は自分が許せないから。 攻めは、古い洋館に住む美紳士・40才。 死体描写を延々と綴るのが好きなミステリー作家で、サド、ゲイ。 その2人の周りで起こる妙な事件を、推理やひょんなことから解決していく作り。 これは好きなタイプだ―と思いました! …
柏枝真郷 ひたき
marun
クラークとアンソニー、二人の物語の第3弾も、複雑に絡み合う人間がテーマ。 事件の陰に切なく哀しく愚かしい程の思いが隠れてる、そんなストーリーでした。 そしてお馴染みの主役の二人、暮らし始めて1年が経過している恋人同士だけど やっぱり互いに過去を未だに忘れていない事が、忘れると言うよりこだわりとして 残っているが、今回はそんな思いが表層に現れるような展開で切なかったです。 アンソニーは…
「デスペラード」シリーズ復刊第二弾も推理サスペンス色の濃いお話で 今回はガス爆発心中事件の当事者の年の離れた弟からの依頼&攻め様の義父で 優秀な弁護士からの無理やりの依頼で動くことになります。 このシリーズの作品は、ホントに奥が深いのですよ、何気ない前半のやり取りの中に ある種の事件のきっかけが隠れていたり、偶然が引き起こしてしまう悲しい悲劇が あったりとさらっと読める作品ではないの…
柏枝真郷 田倉トヲル
前作での二人のお話は、序章的な流れで、その時代の男装女装重罪で同性同士の 恋愛もタブー視されていた事が描かれていて、そんな時代に新聞記者同士が惹かれあい そして事件の真相に迫って行く推理もののストーリーでしたが、ラブ的には今後を 匂わせる程度で終わっていたのですが、今回の二人の仲は・・・進展しました! 今回のお話のメインはハレー彗星、言わずと知れた76年周期で地球に接近する 彗星です…
柏枝真郷 茶屋町勝呂
snowmoonflower
主人公ノブが日本人で(二重国籍者で結局アメリカ人になっちゃうけど)、他の作品と比べ、馴染みやすいです。 ノブは普通の無感動な大人の男なので、ー柏枝さんの話はいつもそうですがー淡々と進んでいきます。 帯の「殉愛」にはちょっとピンときませんでした。 栗本先生の小説道場を読んでから、本作品を読むと「あの柏枝さんが、この作品を!」ともっと感動できるかも?