total review:280959today:18
ようこそ!ゲストさん
無料会員登録
ログイン
ログイン 無料会員登録
18/20(合計:200件)
南野ましろ
葡萄瓜
先のお二方が評価に戸惑われるのもごもっとも。 しかし評者はあえて言います。 「ボーイズラブの恋愛って、本当は異端なんですよ」と。 男女のラブコメなら好意を示されてそれなりの反応を 示すという過程は普通でしょう。 でも、男の子が男の子に一目惚れをしてそれなりの モーションを掛けた場合、惚れられた方の男の子は 「そっかー」といきなり素直にその感情を受け入れ られるでしょうか? …
南野ましろと言う作家さんはさり気なく引き出しを 沢山持っている方です。 で、大体の作品はその引き出しの中身を上手に 散らかしながら最後にはきちんと一つ所に纏まる様に 構成されているのです。 ……ただ、時には例外と言える作品も存在します。 この表題作は、その例外の中の一つでしょう。 まずメインのカップリングが二組。 『リリカル・リップ・ノイズ』の主役・波留一志と高鳥朱羽。 『マ…
イトコの磁有が大事で大事でたまらなくて、 ついまめまめしく奉仕してしまう樅路。 樅路のご奉仕と寛大さに不安を感じつつも 素直になって良いのか踏ん切りがつかない磁有。 まどろっこしさこそがこの物語の醍醐味かと。 やる事はやってるんですけどね、この二人。 同時収録は『犬屋』のオーナー・波留一志と 天然系幼稚園教諭・高鳥朱羽の出会いの物語。 こちらも尋常には進行しません。 甘く不思…
南野さんの作品と言うのは今風の言葉で言うと 「エロかわ」じゃないんじゃなくて「かわエロ」かと 思われます。 それにさり気なく能天気が混じっているので無敵に なってしまうんですね。 新装版になって作品部分に足す所も引く所も なかったのはそう言う完成度故か、と。
新装版になっても甘さは一切変わっておりません。 エロいから甘いのではなく、甘いから時々エロが発生する。 傍は非常に迷惑だとは思うのですが。
grml
すごく変わったBLでした。キャラの心情が伝わりにくく、何考えてるのか分かりません。絵柄やストーリー、キャラの仕草などで全体的に可愛らしい印象なんですけど、その理由で、いまいちスッキリしません…。 同時収録されているもう一つのお話は、さらに電波さに磨きをかけてしまった感じです。正直、受け付けませんでした。本当に独特な世界観をお持ちなようです。 この漫画の場合の電波とか不思議ちゃんは、宇宙人と…
無自覚に甘い恋愛と言うのは兎角傍迷惑なもので ございます。いっそ自覚した上で確信犯的に甘さを ぶちまけてくれれば廻りもああ仕方ないと対処出来 ようものの、無自覚の場合余波が不意打ちで参り ますから回避するのが相当に難しい。 そう言う訳でウサギのぬいぐるみ時々人間の麦太と その所有者・殿上徹太の傍迷惑暴走恋愛模様、 開幕でございます。
十架
友人から「ましろ先生は良いぞ!お読み!その腐った心洗い流せ!」と言われ読みました(笑) 日頃ほのぼのなんて読まないし、私はドロドロ系が好きだったので、友人がこれならどうだ!と太鼓判を押していたぐらいです。 ぬいぐるみだった麦太は人間の姿になれる不思議な存在で、性格はピュアで真っ直ぐで可愛いです。自分を大切にしていた恐顔で無骨だけど優しい徹太の事が大好き。 徹太もそんな麦太を大好きで可愛がって…
モデルをスカウトしに他校を訪れた 鈴木原久の前に現れたのは超天然で 美人なお姫様と美形だが苦労性で 世話焼きのその友人でありました。 非凡だからこそ苦労する恋愛と言うのは 実際こう言うものなのだろうなとしみじみ した気分にも浸れます。 非凡であるからこその不安と苦労が きちんと補完されて良かったね、とも。 同時収録作は『メロディ・ハレルヤ』 『ラップトップハイキング』の…
『天使をください』の物語が展開された 世界で始まる新しい物語。 一読すると主役は猫じゃないかと錯覚 しそうになりますが、実は猫達の愛らしさや おとぼけこそが舞台装置の一部だと 読み返す内にジワジワ判るのではない でしょうか。 この甘さの影響はジワジワ来ます。 ええ、ジワジワと、通奏低音の様に離れずに。