南田チュンさんのレビュー一覧

いとし、いとしという心(2) 小説

かわい有美子  南田チュン 

高校生編が神すぎる

前作を超えてる二巻。
とくに高校生編の『ユキウサギ』が神でした。
どうしようもないほど切なくて、胸が締め付けられました。
やっとラブラブになれた『啼かぬ蛍が…』よりも、どうにもやるせない結末で別離を迎える高校生編がイイ。バッドエンド好きにはたまらんです。
一巻のレビューで私、「続編よりも高校生編が読みたい!」みたいなことを書いたんですが、それが見事に報われた感じ。
「片思い」っていうのは、醜さと美…

8

籠の鳥は夢をみない 小説

浅見茉莉  南田チュン 

イイ話です、ただイイ話。

ちょっとだけ時代物のイイ話。
だけど、そのイイ話になるまでにこれでもかー!な不幸があったりとかはなく、投げやりな態度や行き違いがあったり、何気にデジャブ感が漂うよくある話ではありました。
そこに新鮮味や面白みを見つけるのはちょっと自分には難しかった。
下剋上萌えという路線もあるが、今一つな感じも・・・
受けがバカとか、ものすごくひねくれていたりとか、性格にかなり難ありだったらよかったんだが…

1

いとし、いとしという心 小説

かわい有美子  南田チュン 

もー、タイトルからして好き

胸の奥の柔らかくて繊細な場所が、チリチリと優しく炙られているかのような、なんとも言えない切なさを感じるお話でした。
この感覚、ほんと好き。
最近めっきりBLでしか感じることのできなくなった(悲)、いわゆる「恋のときめき」ってやつだ。
京都弁も良かったし、京都の老舗店の雰囲気も良かったな。

ストーリーじたいは地味です。
最後まで煮えきらない受けの心理に、モヤモヤが残る方もいるんじゃないかなと思いま…

2

天使の眠る森 小説

とおやま香住  南田チュン 

エロな天使、驚きのラスト

表紙からも見てわかる通りに天使モノのお話。
まるでM社のマークのようなアングルの天使に、カラーイラストに、ショタを感じてしまうのですが、天使はどちらの存在でもなく、地上に降りた時、雌雄どちらにも変体できるという設定なんで、そこは突っ込まず、ショタエロ風味を味わいたい方にもおオススメです。

ある人間を見守る為に地上に降りてきた天使・ルカが、鳥の姿の時に銃で撃たれ、怪我をした為に、その見守るは…

0

いとし、いとしという心 小説

かわい有美子  南田チュン 

流されたふりはずるい

受けはおとなしい植物みたいな、でもちょっと小ズルイ感じの子。
攻めはいわゆるヤンデレらしいです。

侑央が千秋にずるいと言うけど、私からしたらお前のほうがするいよ!っていう。

侑央は千秋の兄を好きで、千秋はずっと一途に(病的に?)侑央を好きでした。
千秋が我慢できなくなって、「目閉じて声だけなら兄貴と一緒だよ」的なことを言って関係を持ちます。

や、ずるいよ、侑央。
自分可愛さ…

7

いとし、いとしという心(2) 小説

かわい有美子  南田チュン 

この二人がいとし、いとしです(*^_^*)

前作より内容を深く掘り下げたストーリーになってる2作目。


前作では、ぼんやりと描かれていた高校時代の二人の関係。

千秋の切ない想い、侑央の真っ直ぐな故に自分を責めてしまう辛い胸のうちが丁寧に書かれていて胸が締め付けられました。


そして、前作ではまだはっきりとしなかった二人の関係がここで決着を!


この読後に味わう胸キュンを貴方にも知って頂きたい!


作者様曰く「陰険腹黒ヤンデレ攻×天…

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いとし、いとしという心(2) 小説

かわい有美子  南田チュン 

殿方の京都弁、腹黒そうで好き

「腹黒陰険ヤンデレさん」と「清純天然毒婦さん」の、しっとりはんなりしたお話。
二人の高校生編と、前作に続くお話の2話構成。
「ユキウサギ」
高校生といえば、まだまだ子供、
千秋もユキも、お互いに肉欲に負けてしまいます。
といっても、キスやさわりっこ、素股止まりの関係ですが、お子様な接触の分、禁忌感が高くてよけいに隠微。
最後に千秋は、東京へ逃げ出すことでユキを解放するのですが、、、

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いとし、いとしという心(2) 小説

かわい有美子  南田チュン 

やっとラブラブになれる?

『ユキウサギ』は、千秋が侑央に執着を持ち始める頃のお話。
千秋視点でお話が進むため、狡さや執着や腹黒さ全開で、何を考えているのか丸わかりです。
それだけに、重い、重い。
体調次第では、鬱っとなりそうな気が。

千秋のあまりの執着さに、侑央がだんだんと笑わなくなっていくことに気が付き、ようやく自分のしてきたことを振り返るわけです。

ですが、千秋は侑央のことを『案外頑固』と思っているわ…

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いとし、いとしという心(2) 小説

かわい有美子  南田チュン 

あとがきでかわいさんが、「陰険腹黒なヤンデレ男」と「清純派、やや天然毒婦気味」と二人のことを解説しています。まったくそのとおりですね。

京都の老舗旅館「井筒屋」の次男・井筒千秋と隣の紙司「兎月」の一人息子・観月侑央のシリーズ2作目。

【ユキウサギ】
侑央と千秋の高校生時代のお話。
お隣同士で一つ違いの二人は、兄弟のように育ってきましたが、侑央は千秋の兄・荘一に片想いをしており、千秋はそれを承知で侑央を思っています。
荘一は外見も性格も申し分のないくらいできた男ですが、意外に無神経なところも多いのです。
年の離れた弟た…

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いとし、いとしという心 小説

かわい有美子  南田チュン 

男なのに喪服の未亡人みたいな色気が!

男にも未亡人萌えというのがあるのなら、これはそれが一番似合う登場人物です。
何より、舞台が京都で老舗旅館に紙処、京都弁のはんなりした空気が一層それを引き立てて、しっとりと進むお話にとてもマッチしていました。

老舗旅館の若旦那・荘一が亡くなった葬儀のシーンから始まります。
隣の侑央は、荘一がずっと好きだったのです。
そこへ東京から帰ってきた次男の千秋。
旅館の跡継ぎを引き受けるという条…

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