凪良ゆうさんのレビュー一覧

愛しのいばら姫 小説

凪良ゆう  湖水きよ 

性格の悪い(受)最高

ツンとした感じも性格の悪いさも含めて綺麗で滑稽な(受)が、(攻)との出会いで今までに無かった感情を揺さぶられて可愛くなる話が大好きなのでキュンキュンしました。かわい有美子「透過性恋愛装置」で開拓されましたが如何せん性格の悪いくせに健気な(受)って割と稀少なのでもっと色んな作品が出てくると嬉しいです。365+1スピンオフですが私はいばら姫のが断然に好き。靭彦のガラス細工の様な冷たく閉じられた哀しい…

4

愛しのいばら姫 小説

凪良ゆう  湖水きよ 

スピンオフでした…

最近、私の中でブームの凪良さんです。
いつもはネタバレを読んで読み始めるのですが、今回のいばら姫はネタバレを読まずに読みました。それくらい、いばら姫が楽しみだったんです!
それが裏目に出て、いばら姫がスピンオフだということを最後の凪良さんのあとがきで知りました。

でも前作を読まなくてもすんなり入ってきて、とても面白かったです!美山の恋をする前と後のギャップが可愛かったです。恋をすると人は…

3

積木の恋 小説

凪良ゆう  朝南かつみ 

じわりと心にしみ入る

不幸キャラを書かせたら右に出るものはいない凪良さん。今回の主人公はオトコ相手の恋愛詐欺師。需要あんの?それ?と思わず突っ込まずにいられませんでした。ストーリーとしては、どんでん返しもなく安心して読めた。かもにしていた病院の長男、加賀谷のひたむきさにほだされ、ミイラ取りがミイラになる受けのの図。まあ、そうなるよね。うんうん。

一見、控えめに見える加賀谷が、蓮に見せる執着がよかった。
「君…

3

愛しのいばら姫 小説

凪良ゆう  湖水きよ 

毒舌美人が恋に落ちたら

あの美山がこんな表情を見せるようになるなんて…!

前作で当て馬だったりキューピットだったりした孤高の性格悪いトップモデル美山のスピンオフ。

トップモデルになってから十数年、完璧な「美山靫彦」としての自分を傍観して、本当の自分と違う存在だと距離を置いていた美山。
そんな彼に朗らかに接する久保田はモデルとしての美山をミューズと崇めると同時に、美山自身を「ほっておけない」「かわいい」と言っ…

4

美しい彼 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

アヒル隊長ー!!

ああ、萌えすぎて心臓が疲れました……。本持っている手がプルプル震えるほどに、清居が可愛くて可愛くてどうしようかと思いました……。
きもうざストーカー×美人王様のスクールカーストもの。
カーストとか階級とか言うから身構えていたんです。どんな陰湿な辛い展開が待っているんだろうかと……。しかし待っていたのは萌え疲れでした。

吃音持ちの平良は底辺ぼっちである自分を過小評価して、それでいれ確固たる…

8

美しい彼 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

萌どころたくさん

クラスにひとりは居る残念な底辺ぼっちの執着ストーカーloveです。
攻め視点で本編は進み、ふつうあんなに執着されたら引くのになーと思って読んでましたが最後に受け視点のSSが入ってて、あぁ執着されてよかったんだ。割れ鍋に綴じ蓋ってやつだったのかーと完結しました。
エロはほとんどないのにドキドキきゅんきゅん胸の不整脈がっ!あぁ乱れる鼓動が治まらないっ!
凪良先生のお話は、重いものはとことん重く、…

6

美しい彼 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

弱くて強い彼と、強くて弱い彼

個人的には凪良作品には、あたりはずれもあるのだが
これは好みの一作。
まずは、挿絵が葛西リカコさんということで、
読む前から加点だったのだが、話も期待に違わずだった。

話は全部で4編からなる。
ちゃんと時間順に繋がっていく話なのだが、
一つ一つの色合いが違う。
寒色から暖色へ、シリアスからコミカルな甘さへ、
その変化がとてもいい。


一編目の表題作は、BLでなくても読ま…

33

未完成 小説

凪良ゆう  草間さかえ 

未完成だからこその猛進

未完成な男の話。
家庭の居場所を失い、女の子を蔑ろにして友人とも当たり障りない関係だけ、そんな高校生がクールで口が悪いけど自然体で優しく色気のある先生に惚れて猪突猛進。
瀬名が未熟で向こう見ずで、魅力的な攻めには見えないけどこれぞ等身大の若者像なのかな。
離れて再会の流れもそんなにドラマチックには思えなかったけど、でもSSまで読んで瀬名がほんとに成長したなぁ!としみじみ温かくなりました。

2

あいのはなし 小説

凪良ゆう  小椋ムク 

好きな人と、その息子と。

好きな人を亡くしたところから物語は始まります。もう、その時点で色々切ないのですが、亡くした悲しみを抱えて一緒に逃亡する相手は好きな男の息子。小学生。二人の束の間の日々が温かく穏やかであるだけに崩れ去ったあとの虚無感はひとしおです。

それにしても、波留にとっての裕也への気持ちと椢への気持ちは、きっと最後までイコールではなかったのだと思います。それでも、二人とも脆くて儚い波留を救った存在であるこ…

1

天涯行き 小説

凪良ゆう  高久尚子 

未来はあるか、約束はあるか。

古い平屋で一人暮らしの遠召。
縁側でのんびりビールを飲んだり、豆腐屋に行ったり、自由気ままな生活……に見えてその内実は自分を支配する存在に怯え続けている鬱蒼としたものだった。
そんな遠召の前に現れた高知は太陽のようにプラスの存在。しかし彼もまた後ろ暗い秘密を抱えている。
程よい距離感を持って関わる二人の間に徐々に芽生える想いに胸が痺れました。
遠召の過去の話は特にしんどいですが、片膝を立て…

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