奈良千春さんのレビュー一覧

黄昏のスナイパー 慰めの代償 小説

愁堂れな  奈良千春 

廊下、のような一冊

スナイパーシリーズ4作目。

舞台は、カマカマネットのジャーナリスト麻生に付き添って訪れた軽井沢。
実はお坊ちゃまの麻生。
父親の病気をきっかけにお家騒動的なことが持ち上がるのだが、
華門そっくりの男が、麻生の弟のボディガードとして現れて……

ビッチのお兄ちゃん含めて、カマカマネットの面々のドタバタも相変わらずならば
大牙と華門の関係も、相変わらず。
疾風のように現れて、Hして…

1

交渉人は嵌められる 小説

榎田尤利  奈良千春 

諦めきれない過去の傷のために

シリーズもいよいよ4作目。
今回は、白とグレー、二本のペン型USBメモリを巡る中で、
芽吹が深く囚われている過去の事件が、明らかになっていきます。

ある結婚詐欺事件で知り合った三流詐欺師の志津(実は伝説の摺師の曾孫)を
改心させるべく依頼を引き受けたことがきっかけで、
芽吹はストーカー女性の亜鶴からグレーのペン型USBメモリを預かります。
ところがそれは、真和会から流出した薬物関係…

8

唇で壊される。 小説

橘紅緒  奈良千春 

子供らしさが

超ネタバレです。

このお話って、ざっくりまとめちゃうと、
高校生と大学生の不器用で初々しい恋物語
って事だったと、読み終わってから気が付きました。
お話の展開上、途中まで高校生であることが意図的に隠されていたので、実は高校生だったのにビックリはいいのですが、、、

読後はチカの言動の曖昧さ、不安定さは年齢なりだったのねと納得できたけど、
最初、カンナの方が、いったいこの子は受けな…

1

純愛 小説

愁堂れな  奈良千春 

忘れないでいてくれ

表題【純愛】は02年にサイト掲載だった作品を改作し09年に小bに掲載、続き【忘却】も同じくサイト掲載作を加筆修正。
そして、その2本に決着をつける話として【回帰】が書下ろしで1冊にまとまった本。
あとがきにあるように『世にも奇妙な物語』風な話を書きたいということで書かれた作品らしく、前半2本ではまさに謎を謎のまま残し、一体誰が?一体何が?な状態で、実に奇妙な物語。
何者かわからないまま、彼の…

17

唇で壊される。 小説

橘紅緒  奈良千春 

独特の空気感

かつて辛い片思いを経験し、恋愛に臆病な大学生カンナ。
恵まれた容姿を持つ彼は、一時過ごす相手には事欠かないが、常に遊び。
キスはする。キスはするけれど、それ以上は踏み込ませない。

誰にでも優しく感じのいいチカは、相手をその気にさせる達人、
常に恋人を切らすことがない。
そんな相手に本気になってはいけない、と思いながら……

特別な話でもないし、淡々と物語は流れていくのだが、全編に…

5

黒い愛情 小説

秀香穂里  奈良千春 

楽しめました

ソフトSM、というか精神的調教。執着攻めにも近いかな。
と言ってもキツくないです。唯一登場する道具が乳首クリップ。

がっつりSMが読みたい方には物足りないと思います。
でもエロいです。基本、ねっとり言葉責め。じっくり羞恥を煽るタイプ。
そのへんが個人的にはすごく好みの度合いで楽しかった。

濡れ場のたびに登場する乳首クリップが、だんだん
「二人の間のおやくそく♪」
みたいに見え…

4

交渉人は振り返る 小説

榎田尤利  奈良千春 

過去も現在も・・・

今巻は「振り込め詐欺」事件での芽吹の大奮闘(笑)でスタート。
そして相変わらず芽吹を挟んで、兵頭と七五三野が火花を散らしてます(笑)
ところで芽吹、七五三野に問い詰められて、
兵頭と「付き合ってる」と認めちゃってます!流されて・・・と付けてますが。
少しずつ、二人の関係も芽吹の兵頭に対する気持ちも、変化してきてますね♪

さて今回は、以前の仕事で潜入していたホストクラブの同僚だった満雄…

3

スウィーパーはときどき笑う 交渉人シリーズEX. 小説

榎田尤利  奈良千春 

食っちまいたいくらい可愛いらしい!!

「交渉人シリーズ」のスピンオフ作品。「キヨ」こと美村紀宵と、「トモ」こと橋田智紀のお話。わたし、この作品が一番すきかも。
 キヨの、トモを大切に思う気持ちにうっとり。トモのツンデレっぷりにもニヤリ。一見性欲のなさそうなキヨが、トモにめっちゃくちゃ欲情して興奮して、トモをバックから突きまくるところなんか、もうサイコーだった。「可愛い・・・食っちまいたい・・・」って言って、キヨがトモの肩を噛みながら…

1

交渉人は疑わない 小説

榎田尤利  奈良千春 

人は、変われる・・・

お話は芽吹が仕事でホストをしている場面から始まります。
そこへあやかを従えて乗り込む兵頭。
芽吹を「俺のイロ」と言う兵頭に「やっぱり二人はデキてんだ?」とあやか。
でも芽吹は肉体関係がある事は認めながらも、
二人の関係をまだ「成り行き」「弾みで」と思っていたい様子です(笑)

シーリーズ1作目は芽吹の過去が少し書かれてましたが、
今巻は兵頭の過去に触れています。
ある日芽吹は、ホス…

3

キスは痛いくらいがちょうどいい 小説

千地イチ  奈良千春 

どっちも素直

美大生の小菅純太は、大学を二年留年し、プロを目指しているわけでもないけれどベーシストとしてライブをし、ギャンブルにはまり借金をし、卒業も就職も見込みのないまま日々をただだらだらしながら生きていた。
そんな時、大学の先輩の紹介で向かった新しいアルバイト先で、少し変わった男と出会う。
彼は、誰とも口をきかず目も合わせないが、とてもきれいな男だった。
小菅は一瞬にして、この波古一貴(通称:ハコイチ…

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