奈良千春さんのレビュー一覧

太陽をなくした街 小説

水原とほる  奈良千春 

太陽のあたる場所

水原さんの初ルチル?そして奈良千春さんとのコンビはピアスノベルズの『窓』以来ですよね?
今回また新しい水原作品の顔を見せてもらった様な気がします。
今回は、無実の罪を着せられた父親を亡くし母親を亡くしたその息子が、両親は殺されたのだと言う確証を得、長年に渡りその復讐の相手を探し出し、
目的を遂げるためにオリンピック選手候補になったほどの射撃の腕前を持つ冤罪で自衛官を辞めた男を探し出し、、、と…

11

交渉人は愛される 小説

榎田尤利  奈良千春 

揺れる光の中で教会の長椅子で寄り添う二人

頁を開いた時、ときめいてしまいました。

兵頭と芽吹が寄り添っていてきっとこれは教会の椅子だなぁって・・・・。
もしかして結婚!??
と、はやる気持ちを抑えつつ読みました。

今回もまたまたいいキャラがでてきましたよー。
桃子・・・・・女気のあるいい女じゃないですかぁ~。まぁひと波乱してくれるものこの子ですがこの子がいたからこの話が一癖も二癖も味がでてくるんですけどね。

芽吹が…

3

エス still recall 小説

英田サキ  奈良千春 

幸せになれる一冊

一冊・・・と言っても、他と比べると頁数は少ない作品ではありますが、
読み終わった後は、幸せ気分になれる作品でした。

宗近と椎葉の2人の再会で終わった「エス」ですが、
その後の、きっと幸せであろう2人を見たい!・・・と
思っていたそのが願望がかなえられる内容でした。

宗近にはなくてはならなかった存在の鹿目さんも出てきます。
そして、その2人(+椎葉)のその後の関係も。

義兄…

4

恋でなくても 小説

真崎ひかる  奈良千春 

8年もって長すぎだろ・・・

設定もストーリー展開も、杉原(受)のキャラクターも決して悪くはなかったんです。まあ、王道には違いないんでしょうが。

とにかく、保科(攻)がどうしても無理でした。私は『俺様・傲慢攻』がもう言葉にならないくらいキライなんですが、保科はその点においては我慢できないほどではないんです。好きにはなれませんが。

それでも、やっぱりコイツがあまりにも無神経過ぎて、まったく乗り切れませんでした。

1

交渉人は愛される 小説

榎田尤利  奈良千春 

ウェストミンスターの鐘と誓いのキス

とある結婚式。突如乗り込んで意義を唱えたのは、交渉人の芽吹。
そして略奪したのは、花嫁・・・ではなく、花婿でした!
マッチョな花婿にお姫様だっこされての逃走劇は、コメディです(笑)

今回、芽吹は余命わずかな鵜沢繁久に、真和会に監禁されている息子の万里雄を、
解放するよう交渉して欲しいと懇願されます。
――ちくしょう。どう拒絶しろと言うんだ。
  あと一ヶ月でこの世からいなくなる人の…

8

純愛 小説

愁堂れな  奈良千春 

恋は水ものというか、錯覚ってこういうことかもね


うん、一言で言うと、タイトルみたいなかんじだなあ、と。
でも、エロくて好き。

精神的なもの、って、すごく深いなあ、と思いました。
世にも奇妙な物語、という感じ、ということに納得するとともに、これって、本物なのか、本物になりうるのか、という、そういう、概念的なもののほうが気になります。

絶対に離さないって、BLでよくあるネタだけれども、そういう、それは本物か?と考えさせられるみた…

3

唇で壊される。 小説

橘紅緒  奈良千春 

すっきりしない…

セブンデイズを読み返してふと原作者さんの本を読んでみたくなり、
高評価に期待して手に取ったのですが、うーん…。低評価ごめんなさい。

(以下ネタバレ)
チカのふらふら感は、まあ…一応納得。
でもカンナの設定は…ちょっと無理がありすぎないか、と思ってしまいます。
遊び慣れていて、「二股三股あたりまえ」と評されてるカンナが、
実はディープキスも『四年ぶり』、身を寄せ合って眠るのも『経験が…

4

スウィーパーはときどき笑う 交渉人シリーズEX. 小説

榎田尤利  奈良千春 

智紀の成長が見える

今回は、キヨと智紀のお話。

芽吹の影響で居酒屋でバイトを始めた智紀。
でも、バイト中に鵜沢組のチンピラとトラブルを起こし、
あっという間にクビになってしまいます。
憂さ晴らしをする為に、キヨを飲みに誘いますが、智紀は未成年。
そこで芽吹のオフィスで飲む事にしますが、
偶然、兵頭と芽吹の濡れ場を盗み聞いてしまい・・・
キヨは自分を抑えきれなくなり、智紀を抱きしめキスしちゃいます(笑…

2

交渉人は諦めない 小説

榎田尤利  奈良千春 

悔しさもチームで分配

前巻最後、グレーのUSBメモリを得るために、芽吹を捨てて環を選んだ兵頭。
芽吹の落ち込みようはかなりのものです。
でも本当は、兵頭は芽吹を選びたかったはず・・・
相手が大事だからこそ、切らなきゃいけない縁もあると言うさゆりさん。
きっと、兵頭も芽吹と同じくらい辛かったのではないでしょうか・・・

環に騙され、USBメモリだけではなく兵頭までも奪われたにも関わらず、
信じることをやめよ…

7

純愛 小説

愁堂れな  奈良千春 

狂気的な愛情の果て

確かに純愛と言ってもいいくらいの空恐ろしい愛情なのかもしれない。
どこか加害者と被害者の中で起こるかも知れないストックホルム症候群や
プリゾニゼーション、もしくはマインドコントロールなどと言う言葉が読み進めると
浮かんでは消える奇妙なストーリーでした。

読んでいると、国家的な何かの陰謀か実験なのかとか、実は人ではないものだったとか
はたまた、受けである清水が精神的な病の中にあり、現実…

8
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