奈良千春さんのレビュー一覧

君だけが僕の奇跡 小説

千地イチ  奈良千春 

象徴としての 色と音

鮮やかな色が遊ぶ表紙が語るような、色彩を巡るファンタジー。

目の病気で、色彩のない世界に生きているミュージシャンの慎吾。
過去の傷みから、できるだけ外にでないように
ひっそりと生きようとしている絵画教室の先生・武。
この物語は、その二人の色にまつわる不思議な物語だ。

友人に乞われて、一度だけ名前を出さないことを条件に
武が引き受けたポスター。
渋谷の駅に張り巡らされたポスター…

6

薔薇の刻印 小説

夜光花  奈良千春 

家族の愛

気になっていたものの、絵柄からして外国歴史もので自分には合わないかな?
と思っていたのですが、とんでもない勘違いでした!

現代の日本に住んでる男の子が主人公の壮大なお話で想像していた物語と全く違う!
もっと早く読めばよかったと悔やんでなりません(。>д<)

主人公の啓はとても正義感が強くて真っ直ぐな男の子でとても好感がもてましたし、イラストはすごく素敵だし///
私の…

5

千分の一の確率 小説

遠野春日  奈良千春 

照れ隠しから出た数字なのね

別レーベルからの新装版とのこと。
短編2作ともそれぞれ二人の馴れ初めから両想いを確認するまでの話。
「千分の一~」は事件の経過部分で読んでいて「ん?」って不自然に感じる部分はあったけれど、刑事ドラマがメインではないので「ま、いっか…」って軽く受け流してもOKだと思う。

あっさりした話だけど、エリートで不遜さが滲み出ている攻めと、攻めに言い寄られていてもつれない美人受けの組み合わせは読んで…

2

薔薇の誕生 小説

夜光花  奈良千春 

薔薇騎士団の皆、また会う日まで…

最初の感想で「単なる吸血鬼ものとして縛るのは勿体ない」と書いたけれど、改めてきちんと考えてみた。
最初はゾンビ色が強かったものの、話が進む中で「血」がキーワードになっているとはいえ、「吸血鬼」というよりもだんだん「不死」が焦点になってきた感じだった。

何はともあれ自分の大好きな要素が詰まった全6巻、じっくり読むつもりだったのにあっという間に読んでしまった。
不死者、能力者、薔薇騎士団誕生…

6

薔薇の守護 小説

夜光花  奈良千春 

不死者との攻防戦の中で

全巻通してパワーダウンする事なくいいペースで進んでいる5巻目。
今回は不死者との攻防戦をがっつり読めた中で、他の守護者のマリオ、ランスロットにも注目な巻。

今更な説明だけど啓に対して行動や愛情表現が熱いのがラウル、口説きが熱いのがレヴィン、お互い派手に衝突していたのにいろいろあった末に意気投合していく攻めさん同士なのがいい。
性格も正反対なはずなのに気が合いすぎて笑えるし。
ここに新し…

1

新宿退屈男~愛隣の絆 (上) 小説

愁堂れな  奈良千春 

仲間って大事☆

上巻はユキちゃんサイドのお話になってます。

まず読んだ感想はやっと”キタ~~”でした!!
ずっと曖昧だった関係に終止符ですよ!!なんといってもそこが見所だと思います☆

早乙女の父の病状が悪く早乙女家の遺産相続問題が勃発!!前回も出てきた早乙女家のダメな兄がまた出てきます。相変わらずでした(笑)
そして兄の策略で文人は警察の留置所に!!”早乙女ご一行”が文人を助けるため奮闘するお話な…

2

准教授と依存症の彼 小説

四ノ宮慶  奈良千春 

恭平側のダークな葛藤が読みたくなる

◆あらすじ◆

主人公は、大学生の舜。彼は幼い頃母親の男に「食事の前にセックスをするのが常識」と調教されたせいで、セックスなしに食事を摂ることができません。
舜に食事をさせるため、そして舜に対する愛情から、毎日舜を抱く後見人の恭平(准教授)。
しかし、詩人としての才能を持つ舜を世に出すことに使命を感じ始めた恭平は、セックスと食事を切り離し、セックスは愛する人とするものだということを舜に教え…

5

摩天楼の鳥籠 小説

バーバラ片桐  奈良千春 

現代に残る忍者の末裔&忍者秘儀

読みはじめに思うのはなんて酷いことをさせられたのか、こんなことされたら
人間不信で歪んだ独裁者になっても致し方ないと思える痛さからスタートです。

攻めになる久内勲生、久内家の次代の後継者に決まっているのですが、
その決まり方が弱肉強食そのもので、肉親であろうとも情に流されるな!
そんなお家から預かった宝を持ち逃げしたように言われている、過去には主従関係に
あった久内家と家臣で忍びでも…

6

摩天楼の鳥籠 小説

バーバラ片桐  奈良千春 

真実と偽りの刺青

ラヴァーズのバーバラ作品に奈良絵とくると、監禁・調教エロエロ路線のほだされを予想するのですが、展開としては多分それを周到。
この表紙イラスト、最初見た時 ”貞操帯”!?裸に上着の下半身貞操帯姿でシリアスポーズ取ってるのが妙にツボって笑いが!
実際のところ、中身でその貞操帯の本当の姿を知り、さらに驚愕することになるのですが(笑)
いや、シリアスなのに笑っちゃいけない。。。


まずその設…

5

交渉人は休めない 榎田尤利100冊記念特別版 小説

榎田尤利  奈良千春 

100冊刊行おめでとうございます

榎田さんの100冊刊行記念の特別編です。
私的に榎田さん歴は短く、魚住くん・PET LOVERS・交渉人、シリーズはこの3作とあと数冊しか読んでいません。
タイトルの「交渉人は休めない」休暇で南の島へやってきたはずなのに兵頭はついてくるは、事件?に巻き込まれるは、で芽吹の日常は健在です(笑)
100冊目のお祝い本ということでキャスト総出演、軽いタッチでとても楽しい作りになっていました。
別…

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