奈良千春さんのレビュー一覧

薔薇色じゃない 小説

凪良ゆう  奈良千春 

我慢、いや気遣い

今回の作品は、タイトル通りビターで大人向けです。普段は甘めの王道を好んで読むのですが、凪良さんの新作とあらば読まないという選択肢はありません!

右折しますか?
左折しますか?
こちらでいいですか?
コレを見て、私は昔(10年以上前)大好きな俳優さんが出ていた某クレジットカードのCMを思い出しました。
(どうすんの俺?!続きはwebで!ってやつ)で、そこから連想ゲームみたいに、その俳優…

13

スウィーパーはときどき笑う 交渉人シリーズEX. 小説

榎田尤利  奈良千春 

「交渉人」シリーズ、初恋篇

榎田尤利先生の力量にねじ伏せられた!完敗です。
というのは、ワタクシ実は「交渉人」シリーズ、それほど好きじゃな…ムニャムニャ…
なんでかな?多分、「芽吹サン」が私と合わないのかナ。兵頭サンは大好きなキャラなんですけど…
で、本作、交渉人シリーズのスピンオフです。特殊清掃業の紀宵と高校生の智紀の恋について。
キヨはトモが好きで好きでたまらない大型ワンコ。トモも犬属性で、これまでは「やられたら…

2

恋でなくても 小説

真崎ひかる  奈良千春 

ツンデレのデレだけ読んだ感じ

2005年発行のリーフノベルズに書下ろしショートです。

最初、なんとなく二人は同級生だと思い込んでいたので、杉原(受け)が年下であることにちょっと違和感がありました。ただ、後日談的ショート「恋でしかない」で保科(攻め)が杉原が隠しているはずの本音をあっさり見破っていたという辺りで、経験値の違いだけでなく年上でもあるからというのも感じて、やっぱり先輩後輩で良かったかも!と思い直しました。

1

薔薇色じゃない 小説

凪良ゆう  奈良千春 

一緒に暮らすという大変さ

内容はタイトル通りに薔薇色ではない、現実に寄り添ったBL。
初めに主人公2人が付き合って、とてもうまくいくところから始まるがその後は波乱続き。2人交互に視点が変わっていくがお互いの状況が変わっていき、不満が溜まっていき、上手く行かなくなっていくのが読んでいて辛い。この辺りは結婚している女性の方が「分かる」という気持ちになるような気がする。
そして2人が別れて友達という関係に落ち着いて、最後また…

12

獅子の黒炎 小説

ふゆの仁子  奈良千春 

飽きた。。

ウェルネスシリーズ、リー×梶谷の1作目。シリーズといっても、他のカプが出てきて小ネタどうも~、みたいな楽しさはもはやなく、完全に別作品として読める。

正直言って、もう飽きてきたなぁ、という感じ。設定が違うだけで、ほぼ毎回同じパターンになってきていて、これを読み続ける意味が見いだせない。というか、読んでいて退屈すぎてほぼ斜め読み。

マフィアのボスとしての俺様攻めに、体を条件にエロいことを…

0

蛇恋の禊 小説

沙野風結子  奈良千春 

艶やかな脱皮

「蛇淫の血」がとても面白かったので、続編も購入。

4代目に就任した凪人に、またしても災難が襲いかかります。
祖母の死、折原の負傷。凪人自身の拉致監禁。
自分が狙われることで大事な人たちが傷ついていくことに凪人は耐えられなくなります。

自分の周りにいる人が傷つく→角野が傷つく恐怖→角野を遠ざけたい
信頼し支えあってきた二人の関係すら揺らいでいきます。
凪人の葛藤と追い詰められてい…

4

愛こそ明日の絶対 小説

いおかいつき  奈良千春 

ちょっと物足りなかったかも

ザ・年下ワンコ攻め。
シリーズ3作目(+1番外編)の最終巻。

絶対シリーズ最終巻ということですが、いつも通り事件が起きて解決で特に珍しいことは起きません。
真二(攻め)の妹が少し出てくる程度でした。BLって必ずしも家族の理解が必要な訳でもないと思うんですけど、ちょい出しするくらいなら全部スッキリさせようよ!という気がしないでもないです。
番外編で高城弟中心に高城(受け)の家族の話もチラ…

1

蛇淫の血 小説

沙野風結子  奈良千春 

やくざの血が目覚める

やくざの血を抑え込み、人との深いつながりを避けて生きてきた凪人。
そんなの中にず凪人の中にずかずかと踏み込んできた角能。
忌み嫌っているやくざの父親からまわされたボディーガードと知って拒絶ずる凪人でしたが、彼の姿に惹かれ目が離せなくなります。

意外に強気に抵抗する凪人が可愛かったです。
そして凪人を4代目組長にするために刺青をいれさせた角能も凪人の中に隠れている妖艶な力強さに心を奪われ…

5

ダークフェイス ~閉じ込められた素顔(上)~ 小説

秀香穂里  奈良千春 

口絵のチョイス…

口絵で盛大にネタバレしている点が面白いので★1つオマケして評価は「中立」です。

上下巻の上巻です。この本の99%まで貴志は身体を張って懸命に「リョウ…お前は一体、誰なんだ!?」と苦悩しているわけですが、ご丁寧にセリフ付きの口絵ですから「…いや、だから、そいつは篠原本人だってば」とずっと突っ込みながら読んでしまって貴志の苦悩にまったく共感できませんでした。

あとモノクロイラストがすべて「…

3

愛のカタチは言葉にできない 小説

廣瀬航  奈良千春 

一ヶ月早い七夕BL

一ヶ月早く、七夕blのレビューを書きます。この作品は昨年に読んでいたのですが、何となく時期を逸してしまったので。 (追記です)ネタバレにチェックしましたが、本当に大事なところには触れないようにしましたので、未読の方でも大丈夫かと思います。
「愛のカタチは言葉にできない」、これには日本と香港の七夕がとてもドラマチックに描かれます。
主人公は樋口慧、通信社の香港支部所属の特派調査員(要するに、海外…

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