奈良千春さんのレビュー一覧

夜空に煌めく星の下 小説

松田美優  奈良千春 

背徳感のある切なさと甘さ

作者さんの本を読むのは「赤い呪縛」に続いて2冊目です。
前回読んだのと同じく攻めはオラオラ系のコワモテな兄貴でしたが、こちらの攻めは身内には優しく DV紛いな行動に出ることはなかったので、それだけでホッとしました。

萌え設定はガッツリ詰まってました。
彼女の兄貴に惹かれ、彼女に隠れてお互い求め合うという背徳感。
無性に会いたくて抑えられない衝動。
彼女がいる家で隠れてセックス。
オ…

3

龍を飼う男 小説

ふゆの仁子  奈良千春 

こういう受け(か弱そうで芯が強い)は好きです

「ウェルネス」シリーズの、上海マフィアの刺青モノ「獅子の黒炎」を先に読んだ時、ほんの少しだけ話に出てくる「高柳」のストーリーに惹かれ、手に取りました。真面目で穏やかな日本人男性高柳の内腿に、高ぶった時だけ浮き上がる龍の刺青。それを入れることになった顛末とはどんなものなのか…?

アメリカの大学で、恋人どころか友人未満だった二人。
ただ高柳は、自分を目で追っているようなティエンを自分でも意識し…

0

薔薇色じゃない 小説

凪良ゆう  奈良千春 

一気に引き込まれる

漫画でも小説でもグルメものが好きなのですが、この話を読んで、細かい設定など、本当によく練られて書かれたものなのだなぁ、と感じます。

時たま、この人の職業設定は何故つけたのだろうか、何となく派手で格好いいからつけたのかな、というくらい肩書きだけの登場人物が存在しますが、こちらの小説ではそのようなことがなく、寧ろフードスタイリストである受けのプロ根性や仕事の楽しさ、食の大切さなど、色々なことがキ…

9

愛していいとは云ってない 小説

中原一也  奈良千春 

甘さ控えめ、ノワールな味わい。

「愛〜」シリーズのスピンオフ「愛しているはずがない」の続編、
斑目弟(ヤクザ)×湯月(バーテンダー)。

前作で、一度は斑目を裏切った湯月は自分の意思で斑目の元に戻った。
斑目の前で酒を作る高揚、酒を作っているときだけは対等。
その湯月が、昔の仲間ショーゴとの再会し、
またもや斑目の元を離れて事件に巻き込まれていく……。
彼の過去が明かされながら、斑目への一筋縄ではいかない思いが描か…

8

玩具の恋 小説

四ノ宮慶  奈良千春 

大人と子供の恋の割には、「大人」が子供っぽいかも?

ゲイバーで襲われかけた主人公が、助けて貰った相手に恋をする、というストーリー。二人の歳の差はかなりあって、主人公の圭吾は20歳と嘘をつきながらまだ高校生。

普段は歳の差もの大好きなのですが、これは出だしはとても好みの展開だったものの歳の差というところにはあまり萌えを感じなかったかな、と思います。
コンセプトは「大人と子供の恋」なのに、意外と攻めの草加も子供っぽい性格だと思ってしまったので、…

1

愛憎連鎖 小説

バーバラ片桐  奈良千春 

快楽責め

あれ?評価低めですね( ゚д゚)
個人的にはとっても面白かったです!
謎が多くてドキドキしつつ楽しく読めました。

内容はビックリするぐらいエロまみれで
エロが始まると濃いし長いし。。。
でもその行為がまさに「愛憎」といった感じで
快楽で責めてマインドコントロールしているのが怖かったです。
受けは自分の非を否定してたハズなのに、日が経つにつれ「俺が悪い」と思うようになり性奴隷と化し…

2

獅子の黒炎 小説

ふゆの仁子  奈良千春 

魔都上海の裏社会

刺青の出てくる小説が読みたいと思って購入しました。
読み始めてから初めて長い「ウェルネスシリーズ」の中の一編と知りまして、初めてでもわかるように書いたとはありましたが、正直やはり「龍」編から読めば良かったかも、と感じました。
アメリカの巨大企業ウェルネスと、上海マフィアをバックとする上海証券との契約に関する企業陰謀物語がベースです。
CPはマフィアのボスにして妖しい彫師のレオン・リーxウェル…

0

薔薇色じゃない 小説

凪良ゆう  奈良千春 

とても現実的で大人な恋愛のお話でした

購入してから1カ月近く置いていたのですが、久しぶりの休日だったので初めから最後まで集中して読みました。評価は文句無しの神評価です。凪良先生の本はたくさん読みましたが、今回は今までで一番現実的と言いますか、大人な恋愛を描いた一冊でした。
この本は、亭主関白な阿久津と、少し意地っ張りな水野が15年間かけて、よりを戻すところまでが描かれていす。
一冊の本の中で年月がかなり経つので、二人の人生を覗いて…

16

薔薇色じゃない 小説

凪良ゆう  奈良千春 

ごく日常的で身近に感じられる作品

今回の作品は攻めも受けも、どこにでもいそうなごく普通の社会人でした。
そして攻め視点と受け視点が交互に時系列で区切られながら淡々と描かれていました。
凪良先生の作品としては珍しい描かれ方のように感じました。

大学時代から付き合い始め一緒に暮らしていた阿久津と水野は、社会人になり互いに忙しくなっていく中で「俺だって疲れている」「家事手伝ってくれよ」ちょっとしたすれ違いからの破局してしまいま…

4

シークレットツア~無人島で五角関係~ 小説

バーバラ片桐  奈良千春 

エロかった…

ラバーズ文庫で片桐さん、奈良さんの挿絵ときたらエロエロなんだろうなあ…、と思いつつ購入。はい、予想をはるかに超えるエロさ満載の作品でした。

さて、内容をざっくりと。すみません、ネタバレしてます。



旅行会社に勤める沙倉くん(受け)が主人公。
彼の勤める旅行会社は経営危機に陥っています。そのため他社との差別化を図るため、上客をターゲットにしたツアーを企画。そのツアーの添乗員として…

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