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藤たまき
藤棚
ネタバレ
冬の長い休暇明け、永江が登校すると、 親しい友人の訃報が飛び込んできました。 『好きだった子が死にました』 名作「トーマの心臓」を思わせるオープニングで始まった物語は、 死んだ少年の軌跡を描いて行きます。 冒頭で亡くなった少年の名は莢。 莢はクラス委員の波手と恋人です。小さい頃に虐待されていた莢は、 自分を初めて優しく抱きしめてくれた波手を、熱烈に愛します。 莢の熱…
便宜上、作品情報には『攻』『受』を入力しましたが。 この作品には男同士のキスシーンすらありません。 なので匂い系になるのかな?と思うのですが。 エロはありませんが、ボーイズラブの「ラブ」の部分は たっぷり詰まった作品で、私は充分萌えることは出来ました。 小さな町でヴァイオリン職人を目指すデータと、 ヴァイオリンの才能を秘めたルースが出会う。 無垢だったルースが外の世界を知るこ…
むつこ
父親からの手紙を読む場面からラストまで、涙が止まらなくなりました。 悲しすぎる。 切ないラストが苦手な方は気をつけてください。 ヤバいです。 神学校で出会った二人の少年の物語です。 罪を背負い、救いを求めて神学校にきた少年の心を救ったのは、悪魔払いをしてる少年だった。 上手くいくかに思えた二人だったが、少年の過去を知る人物の登場によって歪みはじめる。 醜い自分を隠し、大事な友人を失うことの恐怖に…
私にとって藤たまきさんの漫画は、最初取っ付きにくいです。読みにくい。 ただ、空気に馴染むと、一気に物語世界に取り込まれるっていうか引きずり込まれるっていうか。 そのときの、「あっ、きたきた」ってなる瞬間の感覚が好きです。 幼い頃、お互いに好きだったけど仲良くできず、のちに再会する二人の少年と、もう一人の少年の物語です。 物語の核となる三人の少年のうちでは、やっぱり佐原に魅力を感じました。 息吹と…
不思議な空気感のある作品でした。作家さん本人がJUNE系の話になってしまったと書いてましたが、浅学な私にはJUNE系というものが分からないので何とも言えないです。これがJUNE系の空気感なんでしょうか。耽美チックで、「ボーイズラブ」というより「少年愛」と言いたくなる雰囲気。 舞台はフランス。 留学生のカヤ(日本人)は、元売春少年のハルと出会う。ハルの保護者であるレオンとともに、同じアパートに住むこ…
セラやカンナ、向ちゃん…… 「プライベート・ジムナスティックス」のその後のお話です。 色んな葛藤を乗り越えて、手に手を取ったカンナとセラ。 大人になり、自分の手元から離れたカンナに、寂しさを感じる向ちゃん。 親離れされた親の心境です。 単行本では向ちゃんは子供を理解しているのは自分!と自負しているが、 実は何も判っていない。ちょっとデリカシーのない親のようで 好きではなかったので…
相手に自分にない魅力を感じ、惹かれながらも距離が縮まらず、 別れてしまった小学生の息吹と紅絹。そんな二人が中学校で再会。 会えずにいた時間も互いへの思いは冷めることなく、むしろ育てていました。 過去の自分の記憶の中で(やや美化しつつ)思いを育ててきた相手と、 現実の成長した相手へのギャップに戸惑い、そして時には反発する二人。 過去と現在・理想と現実。相手への苛立ちに、多感な息吹と紅絹…
「私小説」に華麗なる当て馬として登場した佐原と、 佐原を一途に思うキオの恋物語。 「私小説」の三角関係では、私は佐原をモーレツに応援しており、 紅絹が佐原を選ばなかったことに少々、泣きました。 しかし、佐原には素敵なお相手がいたのが今作で判り、大満足です! 病気のために荒れ、歓楽街で遊び歩き、刹那的に生きていた佐原でしたが。 今は落ち着いて真っ当な学生生活を送っています。 そ…
人の心を旗のイメージとして見る聖(ヒジリ)と、 旗のデザイナーをするその兄の日高(ヒダカ)の不思議な二人暮らし物語。 ちょっと変わった兄弟の周囲(ご近所さん)も、 少し変わった人たちが集まってきます。 そんな変わった人たちをファンタジックに心温かく描いた第1巻。 聖の見る旗は何なのか? 日高と聖の父親の謎。 色んな謎を残して2巻へ続きます。 作品情報では一応「攻×受」を…
聖に新しく友達・光が出来たことに、非常に怒る日高。 はじめての兄弟喧嘩。日高との気持ちの擦れ違いに凹む聖。 日高が光を聖に近づけたくない理由が、 日高の生い立ちにあるらしいと知った聖は、 自分の親達の過去を調べてゆくのですが…… 親世代の話と、日高の幼少時の話が切なくて可哀想で。 いつ家を追い出されるかもしれない不安と ひとり戦ってきた日高の心境を思うと、少し泣けました。 …