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10/26(合計:253件)
藤たまき
bonny
ネタバレ
詩的なモノローグと自然の描写が素敵な作家さま。お伽話やファンタジーが似合いそうな、線の細かい個性的な絵柄と淡い色使いにほっとしますが、ストーリーに込められたテーマは重めです。 好きな作家さんの一人なのでわりと読んできたつもりでしたが、この作品は新装版のカバーでなければ手に取らなかったかもしれません。シルバーの帯に草間さかえ先生推薦!!!の文字と、先生によるイラストとコメントが添えられています…
栗城偲 藤たまき
M+M
表題作と短編2つの3作品が収録されています。 「カフェオレ・ランデブー」 表題作。久能(受け)の視点で進みます。 恋人と思っていた笹野が妻帯者だと知るという、最低の誕生日だった久能。ふと目にして入った「純喫茶・東風」で「店長のおすすめ」コーヒーを飲んだ久能は泣いてしまい、目を覚ますとそこは平北(攻め)の部屋で…。年下癒し系のバリスタが、傷ついた年上受けを甘やかすのが心地よい作品でした。 …
楓花
藤たまきさんということであらすじとかネットのレビューとかロクに確認せずに購入しました。 そのため表紙のふわふわとしたお菓子とぽっちゃり攻めからてっきりほのぼのとした柔らかいお話かと思えば…! 後半のまさかの急展開。 泉さんの友人…鋭いなぁ…。 彼女が予測したとおり黒かった。 徐々に見え始める英太郎の黒い面にハラハラさせられました。 恩&恩母の前の気の優しい好青年面と泉の前の黒さ…態度が…
鹿住槇 藤たまき
こにしそる
シスコンとブラコンの男子高校生二人が自立のために同居する、というお話です。お話もキャラの性格もシンプルでわかりやすい。 読みやすくて可愛いお話です。 互いの姉と兄が結婚することになった譲と俊輔。 シスコンであからさまに結婚に反対な俊輔は、嫌だけど兄の幸せのためなら・・・と応援する譲を巻き込んで、同居予定だった兄と姉のもとを離れて強引に二人での同居を決めます。 何事も強引で俺様な性格の俊…
一穂ミチ 藤たまき
のりおちん
良い意味で雰囲気小説だと思いました。海辺の街。病院でずっと目を覚まさない、泉(受け)の弟の靖野。靖野の目覚めを献身的な介護で待ち続ける泉と、泉の前に現れた、靖野によく似た旅行者の宗清(攻め)。 情景が浮かぶような描写が多い、雰囲気たっぷりの小説です。 靖野の事故に隠された秘密や、どうして靖野と宗清がそっくりなのか、という謎が少しずつ解き明かされていく。 大きな『謎』が常に居座ってはい…
縞馬
発売当初から購入してあったのですが、あらすじを見て少々寝かせ過ぎた今作ですが、読み始めると一息に読了しました。 始めの出会いからして偶然じゃなく必然。 全ての出来事が微妙なバランスを持って物語を形作っている 二人の家族全員がこんな真実によって繋がっていたなんて やっぱりあんまり重い話は…と思っていましたが… 始めから終わりまで、複雑な事情を抱えているのに こんなに綺麗な形で纏ま…
かん衛門
今回はページを捲っても捲っても青を感じる作品でした。 海の青や空の青、深さや天候によって全然違うけど、分類するなら「青色」と表現される色。それをずっと感じていました。 一冊通してその本のイメージというか雰囲気というか・・・そういうものが全然ブレません。言葉では表現しにくいはずの感覚的なものを伝えるのがすごく上手な作家さんだと改めて思いました。 宗清が泉の弟・靖野に似ていた理由。確かにそれ…
よんよん
設定がこの先生でなかったら、読めないくらいぶっ飛んだ設定で驚いた。 ネタバレはしないが、初めて読むのを投げようかと思った。 最後まで読んだのは、心情や描写がよかったから。 いつも思うのが、男男の設定より男女の設定の方がしっくりくる。 読み手を飽きさせない展開。 イラストを担当された藤先生も病気の描写が他人事とは思えなかったと書いてらっしゃるように、細々した設定に読まされた。 難しいけど…
榎田尤利 藤たまき
さぼ
作家買いで、内容も確かめずに、作品集4冊をまとめて購入。 その内の1つ。 『largo』、『明日が世界の終わりでも』、『Witness』の3作品が収録されています。 『明日が世界の終わりでも』は、さらに3つの話、つまりメインCPの『明日が世界の終わりでも』、その友達CPの攻め視点の『約束』、その受け視点の『集い』から成ります。 『Witness』は書き下ろしで、『明日が世界の終わり…
六青みつみ 藤たまき
たまきち
ヤラレました。 たった2行で、最後の2行で、評価を迷っていた私の気持ちを一気に「神」にまで、もっていきました! 正直、読んでいる最中、こちらのほうが評価いいみたいだけど、私は前作の「蒼い海に秘めた恋」の方が良かった・・・と思ってました。 物語の途中で主人公に辛いことがあって号泣したりすることは、他作品でもいくつかありましたが、最後の最後、一番最後の2行で一番胸にしみわたる感動を与えら…