桃山なおこさんのレビュー一覧

この世界でたった二人 コミック

桃山なおこ 

ラストシーン必見!

とても良い終わり方なのです。
余韻が残ります。
男の安否をじっと待つ場面。
生きてるのか? 死んでいるのか?
最後どうなったのか? 読者側に考えさせながら話が終わっていく。
話の立て方が上手いです。 
作者の腕がうなりますね。
桃山なおこ先生の作品 要チェックですよ!
ヤクザの抗争 跡目争いです。
主な人物は ヤクザ・用心棒・男妾。
この3人の関係が 淫靡です。
じわじわと萌…

5

この世界でたった二人 コミック

桃山なおこ 

素晴らしい世界

一冊全部まるごとひとつのストーリーです。

桃山なおこさんの作品を初めて読みました。
この方の作品の多くが、この作品のようなつくりになっているのか
この作品が特別なのか・・・は解りませんが、
また、スゴイ空間を描かれる方発見!と思ってしまいました。

コミックを幾らか読んでいると、時々背景の白い作品に出会います。
それが気になる作品もあったりするのですが
この作品、何度か読んでい…

4

この世界でたった二人 コミック

桃山なおこ 

映画のよう

この一見暗い印象の、カバー絵の3人の男達の立ち位置関係や色遣い。
全く甘さがないのでBL的にはどうなんだろうと入手を後回しにしていたけど、読後にこの絵をあらためて見ると、このカバー絵だけでもしびれる。
お話の展開や、舞台になる地域や時代の設定も、まるで映画のよう。

「ボーイズラブ」なんて甘さ抜きの、 男と男の絆の物語。
シトロン誌で飛び飛びに読んでいた時は、絵は硬いし、雰囲気は暗いしで…

3

この世界でたった二人 コミック

桃山なおこ 

誰と誰がたった二人か

甘さゼロ!ほぼゼロ!!しかしそれがいい、というかそれでいい!!
このもやっとする感じ、このもやもやっとする感じを敢えて狙われてるのだからそれでいいのでしょう。
一読して暗い!と項垂れ、しばらくした後もう一度読んで、ううん辛い!と蹲り、さらにもう暫くして読んだら、ため息とともに言いようのない気持ちが胸に溢れます。
暗いと思うなら読まなければよいじゃないか、なのですが、しかしふとした折に手にとっ…

3

恋の中 コミック

桃山なおこ 

淡々としているのに心に残る短編集

前作の短編集では、雰囲気にばらつきがあると感じたのですが、今回もまたシリアスな作品の中にひとつだけちょっとコメディ調な作品があります。
でも違和感なし。どれもたまらなく好きでした。
表紙もいいですね~。読む前にも目を引いたけど、読後改めて広げて眺めると、ひとりひとりにジーンときちゃいます。

「恋の中」
喪服姿の30代半ばの男性とサーファーの青年のお話。
海を見つめていた喪服の男性が語…

2

この世界でたった二人 コミック

桃山なおこ 

どこまでも硬派がたまらない!

ヤクザとその愛人と用心棒。
車や建物の感じからすると昭和30年代ぐらいかな。ボタ山といえば福岡の筑豊ですね。
炭鉱の地で男たちは気性も荒く、そんな町にわけあって兵庫から流れ着いた根津。
早速チンピラに絡まれて大立ち回りをし、それをたまたま見物していたヤクザの三男坊義昭に腕っ節の強さを買われ、自分の用心棒にならないかと持ちかけられる…

淡々と話は流れますが、コマ割りの巧みさで緩急があるも…

4

この世界でたった二人 コミック

桃山なおこ 

いぶし銀が光る

雑誌掲載時読んでいた時、ものすごーく地味で一体桃山なおこさんどうしてしまったの?なんて危惧感を抱いてしまったりもしたのですが、一冊になるとどうして!あ~、やっぱり桃山なおこはイイ!!と思わせる作品だったのだと改めて評価をし直すのです。
元々派手な作家さんではなく、大人の男の微妙なラインを描く作家さんだと思いますので、今までは短編でしたが、初の長編ということで長いスパンで見守る必要があったんだと再…

10

恋を胸に コミック

桃山なおこ 

大人の恋の始まる瞬間

『恋の中』『その気持ちに名前をつける』と、さかのぼって読んできて、やっぱりこの作家さんは心を読ませるのが上手い!
しかも、これがデビュー単行本だというから、それを加味しても素晴らしいと思います!

どれも短編なんですが、多分登場人物に付随するストーリーは沢山あるんでしょうが、その二人がもしくは片側が、恋を意識する、恋に堕ちる瞬間というのを、うまーく捉え抜き出して、短いページで見せていることが…

3

恋の中 コミック

桃山なおこ 

カバー裏注目

短編が6作+描き下ろし1作です。

『僕たちは、過去の現在の 起こるかもしれない未来の 恋の中にいる』
(カバー裏より)

【恋の中】
止まったままの過去の恋を話すことによって昇華し、新しい恋に踏み出すお話だと思います。
後悔ばかりの恋の中から、光射す未来へ・・・

【スタート/スタート】
幼馴染みのマコに彼氏ができて、複雑な思いの哲ちゃんは・・・
こういったお話だと王道の場…

2

その気持ちに名前をつける コミック

桃山なおこ 

みんな、その恋心ゆえに苦しむのですね

「恋の中」が大変に心に残り気になってしまった作家さんでしたので、速効読みです。
登場人物たちの過去があって、現在の気持ちの行方を静かに魅せている、その作風は大人な仕上がりで、じわじわと心に染みいるものがあります。

表題は、高校時代からの友人の結婚式をきっかけに、当時のつるんでいた仲間の一人の気持ちにあらためて気が付くノンケ男の話。
この主人公が、デリカシーがないと自分も自覚するストレート…

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