たけうちりうとさんのレビュー一覧

愛ときどき混戦 小説

たけうちりうと  真生るいす 

心と身体の境界線

性格も外見も正反対の広司と周。
互いに恋人の居る身ですが、事故で互いの身体が入れ替わってしまいます。

あらすじを読むと不思議系のお話ですが、どちらかというと、たけうちりうとさんの丁寧に書かれた心理描写と優しい雰囲気で「人を愛するとはどういうことか」を考えさせられる人間心理に長けたお話だと思います。

2人は身体が入れ替わったことで「自分は普段どんなか」という事を改めて見つめ、相手の自分…

2

夢に囁く天使の声 小説

たけうちりうと  今市子 

2つの事件が交錯して最後には…

読み始めてからシリーズものだと気づいたのですが、これ単品でも読めるお話だと思います。

BLかと言われれば「??」という感じで、若干男色の気のある三十路刑事が主人公の割と本格サスペンスです。
たけうちりとさんの作品は初めて読みましたが、文章もこなれており、普通にミステリー小説として一般の方でも読める作品ではないでしょうか。
逆に言うとBLが読みたくて手を出した方には外れた作品かもしれません…

0

薔薇とボディガード 小説

たけうちりうと  北畠あけ乃 

不思議な男

割りと高評価な作品のようですが、残念ながら趣味ではありませんでした。
アメリカの警護会社という設定は斬新で大変良いと思うのですが、いかんせん登場人物達の心情、特に攻めのグレイの行動がよく分かりませんでした・・

新入りのジュンが来るにあたって、(雇い主でもないのに)ボディガードには不向きだと勝手に決め付け、トレーナーに過酷な訓練で辞めさせるように仕向けたり、何故かロビーに仔犬を放してジュンの…

3

ロマンチック・ウルフ 小説

たけうちりうと  金ひかる 

こういう愛もある

最近ちょっとはまっているたけうちさんの作品です。ボディガードシリーズでも「英国人ジョークまわりくどいよ(笑)」と思ったりもしましたが不思議とクセになる独特の作風の作家さんです。13年前の作品ですが、めぐりめぐって新鮮というかメチャ泣きしてしまいました。

とはいえBLの様式美としてはダメなのかもしれません。素敵英国人の攻め様よりも当て馬の日本人の方が魅力的に書かれているのですから。タイトルも「…

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騎士(ナイト)とビショップ 小説

たけうちりうと  金ひかる 

途中で投げたくなった・・・

我慢に我慢を重ねて、なんとかシリーズ読了しましたが、今思えばなんでここまでして読んだのか、もっと早く見切ればよかったと後悔しきりです。

とにかく、瑛(攻)は将人(受)より大人なのに余裕がなさすぎるんですよ。それを魅力(可愛さ)にできる作品も確かにありますが、これについてはまったくそうは思えません。

カテゴリとしては私の大好きな『年の差(年上攻)』ではあるんですが、年の差があればいいって…

2

探偵とボディガード 小説

たけうちりうと  北畠あけ乃 

最後まで

好きな作家さんと好きなイラストレーターさんが組んだというのに、最後まで今ひとつかみ合っていなかった。
非常に残念。
この巻は、ゲストキャラとトムの見分けもつかなかった。
グレイも強面の鉄面皮というより、ただの無表情に見える。

書き下ろしの短編は、最後まで本編の舞台裏をさりげなくフォローしていてよかった。久しぶりに、なつかしいキャラたちの短編が新たに読めたことだけで、幸運だと思わなければ…

1

薔薇とボディガード 小説

たけうちりうと  北畠あけ乃 

シリーズものなので・・・

シリーズも長く続かれていますし、評価も高いようなので手に取ってみました!
個人的にシリーズ物の当たりがいいのでw

初っ端はとにかくアメリカンジョークといいますか・・・
会話がクドく感じました(;´Д`)
日本以外の海外設定でリアルを追求したのか会話が回りくどいです
それになれれば、なんてことなくなりましたがw

読んでいくうちにそんな会話もまあまあ、気にしないようにしましたがw

1

海とボディガード 小説

たけうちりうと  北畠あけ乃 

あいかわらず

好きな作家さんの好きなシリーズを好きなイラストレーターさんが描いても、どうして当たりにならないのか、本当に悩ましい。

シリーズの中で、一二を争うくらい好きな話なので、挿絵の残念さに心底うんざりする。グレイはかっこよくないし、ニールとトムの見分けもつかないし、これまで何冊も好きな挿絵があった北畠さんだけに残念さもひとしお。

しかし、あらためて考えてみると、たけうちさんは好きな作家で、商業…

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海とボディガード 小説

たけうちりうと  北畠あけ乃 

サスペンスとしても最高

シリーズ4作目で今回もたっぷり読み応えのある軽妙なサスペンスを堪能出来ました。
それでも今回の作品は、BL的な要素の点で見ればラブは控えめでラブ度は薄いかも。
それでもそんなことを上回る程内容的には充実した面白さがありました。

P3S、警護会社の依頼&仕事を背景にしながらジョンとグレイのラブが描かれてる。
今回はそのグレイがどこぞの貴婦人かと思える女装を披露しながら船上クルーズでの

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琥珀とボディガード 小説

たけうちりうと  北畠あけ乃 

イラストに難あり

シリーズ三作目。
複雑に屈折してるテロリストと、実はそのテロリストよりもさらに屈折していた息子というゲストキャラが際立っていて、おはなしとしてたいへんにおもしろいんですが、新書版のイラストはちょっと微妙で残念だったし、この文庫版はどうなるかと心配していたんですが、なんだかもっと微妙になってました。

絵柄が変わったのか、主人公のジュンの顔、とくに目が怖い・・・なんで、こんな絵になっちゃうのと…

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