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5/6(合計:54件)
渡瀬悠宇
利香
ついに待ちに待った最終巻でした。 まず開くと、上、中巻でもそうでしたが美しいカラー絵。 1ページ1ページめくる手がつい震えてしまいました。 下巻ではおもわぬ展開が多くおもわず顔に表情が出てしまいました。 多くの辛い過去を持つ蒼磨から正崇は逃げようするが・・・。 っと色々と書こうと思ったのですが、うまくかけない・・・。 結末はどうなったのかは、読者一人一人の心の中で 止まっ…
senmeg
1年振りの新刊。そしてシリーズ最終巻になります。早く結末が知りたくてこの日をずっと待ちわびてたはずなのに、いざ本を目の前にするとページを開くのが怖いような複雑な気分でした(苦笑 今、読み終えて思う事は…もうなんて言ったらいいのか…… 伝えたいことは山程ある筈なのに、どれもこれも違う気がして上手く言葉では表現出来ない…といった感じでしょうか。 しかし他のレビュアー様も仰ってる通り、この場で多…
葡萄瓜
今回、評者は邪道ではありますが巻末から 読み進めました。 そして半ばで小休止し今度は巻頭から。 この物語は謎解きが眼目ではないのですから その云々を俎上に載せるのは野暮でしょう。 それでもただ一点だけ評者は躓きました。 でもその僅かな曇りも無かった事に出来る程、 細やかな心情が紙幅からは感じられます。 これは、一つの儀式を成就させる為の物語です。 そして儀式が成就した瞬間…
茶鬼
感動の最終巻、何度も読み返してしまいました。 そして胸つまることも幾度。 とうとう、蒼磨と正崇、櫻子の、そして何より斉木家という家が彼らを縛る、その因縁・確執・執着・愛憎、そういったものの総てが解き明かされました。 散々傷ついて、斉木家から蒼磨から、逃げようとした正崇は自分に対しても蒼磨に対しても正面から向き合おうとします。 蒼磨はそれによって救われることができるのですが、 彼らにと…
1巻の終わりでとうとう蒼磨に襲われてしまった正崇。 まるで表紙の絵のように蒼磨の糸に絡め取られて逃れることもできない苦悩が、ひしひしと伝わってきて切なさをより増します。 正崇へ向けられた兄のような言葉に純粋に慕っていただけなのに、 蒼磨も、その純粋さが嬉しかったはずなのに、どうしてこうも苦しいほうへ向かっていかなくてはいけないのでしょうか? 凌辱という形でしか正崇をつなぎとめられない、…
間もなく完結の下巻が出ると言うことでおさらいをば・・・ 時代は大正デモクラシーの頃、関係は主従とBL的にも萌え要素で構成された作品ですが、何よりBLではない作家さんが、自らの思うままのストーリーで作られた作品ということで、結果そんな要素も入っているということになっただけのことですが、とにかく魅せる・読ませる! その人間関係、主人公達の気持ちの行方、因果関係、まだまだ含みを持たせた展開にくぎ…
むつこ
上巻の、嵐の前の穏やかさとはうってかわり、この中巻は怒涛のような展開です。 悲しいとか泣けるとか切ないとかじゃなく、ただただ苦しくて苦しくて心臓が押し潰されそうに痛くなりました。 読むのがツラかった。 主役どっちの苦しみにも、等分に共鳴してしまいました。 崇敬の念を抱いていた男にプライドのすべてを踏みにじられ、絶望し、憎むことしかできなくなった少年と。 はじめて愛を傾ける対象ができたのに、憎しみ…
一般作品を描かれる漫画家さんがBL作品を描くと超名作になる…という話をちるちるの掲示板のほうでしたことがあるんでますが、この作品もまさにそんな感じだと思いました。 背景をしっかりと作りこんでるのが伝わってきます。 萌え要素には一切こだわっておらず、作家さんの「描きたいものを描いてるんだ」っていうのが伝わってきて、それがゾクゾクするほど面白いのです。 BL漫画家さんなら必ず入れるであろう「萌えを演出…
トオコ
少女まんが誌掲載のBLは要チェックですよ。 名作が多いです。 アクション、ファンタジー系を得意とする渡瀬さんが、ドロドロの愛憎劇を描かれています。 大正時代が舞台で主従モノ。 いい意味で王道中の王道。 外していません。 明るく真面目に見える正崇だが恵まれない幼少期を過ごし、屈折した感情を抱えていた。 そんな正崇を認めてくれた蒼磨。 正崇は蒼磨を兄のように慕い、彼の自分へ向け…
ネタバレ
BLというか…これは最早その枠を超えた別物といっていい作品かもしれないですね。読んでいてこんなに疲労するお話は久々でした。 上巻はまだイントロ的な感じだったので割と客観的に読めたのですが、この中巻に至っては想像以上の怒涛の展開に読み進めるのが本当にしんどくて……何度も挫折しかけそうになりました。けど僅かでも救いの光を信じて(とゆうか信じたくて)思わず次のページを捲ってしまう…そんなパラドックスの罠…