渡海奈穂さんのレビュー一覧

兄弟の事情 小説

渡海奈穂  阿部あかね 

いじめっこが慌てるとき

報われない、救われないと分かっていながら好きになってしまう。水橋家の三男・紬里の恋はどうしようもないものです。
「お兄ちゃん」を好きになるのならまだ分かりますが、紬里が好きになってしまったのは次男・和臣でした。和臣はどうしようもない奴です。だらしない大学生の典型型。どうしてこんなのを好きになっちゃうの!と序盤は思っていましたが。

自分が血の繋がっていない家族だということを、紬里は知っていま…

3

さらってよ 小説

渡海奈穂  麻々原絵里依 

妙なリアリティ

高校時代に好きだった平尾と関係を持った翌日
平尾は女と抱き合っていて
そのときに不快感をあらわして嫌われるのが怖くて
ずるずると浮気しても怒らない縛らない
都合のいい男に成り下がってしまった三木。

その関係がなんと10年。

バイの浮気症の平尾との関係に疲れた三木は
ちょいちょい男をつまみ食いするんですが
たまたま、ちょっかいかけた有元は
三木を拒絶するんだけども、友人とし…

4

さらってよ 小説

渡海奈穂  麻々原絵里依 

グルグルドキドキズキズキ

かなり、はまり込んで読みました。


初めて好きになった平尾を相手に10年もの間、都合のいい恋人を演じてきた三木。

平気なふりをしながらも傷ついた心の慰めになっているのが仕事先で知り合った年上の有元だった。


簡単に言えば「へたれ中年×寂しがりやワンコ(のちに忠犬)」


ヘテロの有元を想いグルグルとのた打つ三木の心情が痛いほど伝わり、有元の心がなかなか読めずにドキドキズキズキと引き込まれまし…

4

兄弟の事情 小説

渡海奈穂  阿部あかね 

とんでもない兄ちゃんに惚れちゃいました~

面白かったです~一気に引き込まれて・・・でも、あの次男の和臣だけは・・どうしても好きになれないキャラですね~傲慢で意地悪で、節操なし・・・って結構よくいるキャラなんですが・・最後までそのまま突き進んでいったような気がします~(私の中で~)最後は紬里だけ・・・って言ってたけど・・それもなんか、信用出来ないキャラですね~

でも、泣いてしまいました~・・・主に家族ネタなんですが・・・紬里の家族へ…

2

未熟な誘惑 小説

渡海奈穂  二宮悦巳 

成長していく小川君です

発売当時から気になってたんですが。。ちょっと暗そうな内容なので・・ちょっと待って古本でゲットしました~。やぁ~、発売当時に買っても後悔しなかっただろう内容でしたね~


とっても良かったです~!!暗いのは暗いのですが・・それは、小川の性格と現在進行形の過去からの虐待?とそのお相手の志木も昔からのトラウマがあった~

志木はとっても偉そうですね~社長の息子なんですが・・でもとっても可愛…

5

恋になるなら 小説

渡海奈穂  富士山ひょうた 

ぬるい再会恋モノと思っていたら・・・あまり先入観を持たずに読んでほしいです。 良作です。

『恋になるなら』というタイトルが実にしっくり。
中学時代のバスケ部の先輩後輩同士が
同じ会社で再会するというお話。

ノンケ同士、彼女いない同士、飲み友達になり
性欲処理をするようになる・・・
ノンケ同士だから、同性に性的処理を求めることに嫌悪がない時点で
もうなにかしら二人の間に『恋』に近いものが芽生えてはいるんだろうけど
ふたりの気持ちはなかなか『恋』とは表現しない。
すごく…

2

さらってよ 小説

渡海奈穂  麻々原絵里依 

不器用過ぎて切ない

自分の思いを上手く口に出来ないばかりに
相手の気持ちを疑ったり、自信をなくしたり、誤解されたり。。。
そんな3人の男のもどかしい恋愛模様。

一見すると
3人ともフラフラしてるように見えるのですが
根っこの部分ではとても一途でまっすぐなんですよ。
でもそれをうまく相手に伝えられずに
全く逆の行動に出てしまったり、というすれ違いの繰り返しに
そういうグダグダした話しが苦手な方は嫌気…

2

未熟な誘惑 小説

渡海奈穂  二宮悦巳 

トラウマを克服するのは

今回は自社PC作成プロジェクトを立上げた専務と
大型家電量販店のパソコン担当販売員のお話。

攻様との出会いによって受様が家族から自立するまでと
過去を振切って変わろうとするまで収録。

受様はネガティプで内気な性格。
就職浪人になって職種を選べず、
春から家電量販店の販売員になります。

パソコン売り場の担当ですが、
口下手な上に緊張すると更に戸惑い、
接客もうまくありま…

3

いじめてみたい 小説

渡海奈穂  門地かおり 

ドンくさい高校生が少し自分に気づいて…

神に近い萌です
受けの矢島はどこにでもいるような子。よく拗ねますし。
攻めの実原がいないとクラスメイトと関わることがむずかしいぐらい、鈍くさくずれています。
攻めの実原は面倒見がよく、生徒や教師からの信頼も厚い、優しいお兄ちゃんようなタイプです。 
しかし受けの矢島にはいじわるく対応しています。

受けの矢島は転校生です。
突然の転校で矢島はどのようにしたらいいのか途方にくれています…

2

正しい恋の悩み方 小説

渡海奈穂  佐々木久美子 

尾崎の本性に萌え。

物事を深く考えないタイプのカズイが、尾崎に避けられた事をきっかけに深く考え出す辺りはすごく良かった。
それまでの暴言の数々には少々辟易しましたが、さっぱりした性格をしてるのでそこまで嫌な子でも無かったのが救いだったかな。
短絡的すぎて尾崎を傷つけるたびに友人'sと一緒に、「お前ちょっと土下座して謝ってこい!」と思ってみたり。おかげで友人の1人になれた気分です(笑)
2人がくっついた…

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