渡海奈穂さんのレビュー一覧

かわいくしててね 小説

渡海奈穂  三池ろむこ 

空気を読まない攻めと読みすぎる受け

表題作+SS「釣った猫には餌をやる」+おまけ「贅沢三昧」(これのみ攻め視点)

可愛いものが大好きな垣内(受け)は場の空気が乱れることを嫌いで、他人を慮ることなく思ったこと言っては他人と無用な軋轢を生む二本木(攻め)のことを苦手に思っていました。それでも、職場の空気が悪くなるのが嫌な垣内は、二本木に毎度苦言を呈しては正論で返されるという毎日を送っています。そんなことを繰り返しているうちに何故か…

2

運命かもしれない恋 小説

渡海奈穂  草間さかえ 

運命の人

草間先生による素敵な表紙同様、何だか優しい気持ちになれるお話でした。

同じ人に何度も好きになり、疎遠になりながらも数年後遠く離れた地で再会してまた好きになる…と、いささかドラマティックすぎやしないか?と思うところはあります。
名久井のそれまでの人生も波瀾万丈という(^^;;
そんな「ありえないだろ」なシチュエーションながら、二人のお互いを思う気持ちがじんわり沁みました。

『運命かも…

5

かわいくしててね 小説

渡海奈穂  三池ろむこ 

母親と小学生のような

同期のサラリーマン同士のお話です。
仕事はできるけれど、思ったことをそのまま口にするせいで職場の雰囲気を壊しまくりの攻めと、空気を読みすぎる性格で、そんな攻めの和を乱す言動に苛立って仕方ない受けというカプ。

受けの視点で、いかに攻めの性格がひどいかという実例が延々続きます。人の気持ちを思いやらず、同僚や補佐係の欠点をけなしまくる。それも厚化粧だとか臭いとか、仕事に関係ないことまで晒し上げる…

3

かわいくしててね 小説

渡海奈穂  三池ろむこ 

可愛くないのが可愛くなる

仕事は出来るけど言葉のチョイスが毎度おかしい同僚・二本木のせいで
オフィスで仲裁役にならざるを得ない垣内は
自宅には愛する猫がいて、可愛いものだけが好きなはずが…。

序盤、二本木という男がいかに社内で傍若無人なのかが結構長めだったので
二人は本当にラブくなるんでしょうね…??とちょっと心配してしまいましたww
だって本当に“ああいえばこういう”の典型で
そこずっと平行線のままなんじ…

2

「かわいくしててね」応援書店特典ペーパー グッズ

運命の出会い

本品は『かわいくしててね』の
フェア書店限定特典ペーパーです。

本編後、二本木が
猫を保護しようとするお話です。

それは夕方から小雨そば降る
冬間近な夜更けの事です。

運命に出会ってしまったかもしれない

垣内のマンションを訪れるなり
二本木が大真面目に言い放ち
出迎えた垣内を固まらせます。

この出会いは、きっと、運命だ
俺はきっとあいつと一生添い遂げる

1

かわいくしててね 小説

渡海奈穂  三池ろむこ 

空気の読めない男vs空気を読みすぎる男

小学生男子が身近に居る方はよくお分かりだと思いますが、彼らは大抵アホです。相手の気持ちを考えるなんて芸当は難しすぎて出来ないし、そのうえ自分の主義主張だけは大きな声で訴える。
しかし、とても純粋です。たとえこちらがカチンとくるような事を言ってきたとしても、悪気は無いのです。思った事をそのまま口にしているだけで。

このお話は、そんな小学生男子のような攻めと、和を乱す事が苦手で気を遣いすぎる…

8

厄介と可愛げ 小説

渡海奈穂  橋本あおい 

「これでも一応は有能なんだ」をどうとるか。

結論から言うと、残念ながら私には合いませんでした。

刑事の彼と、大学生の主人公。
すぐに付き合うことになるんだけど、、、

受けには頼れる親族がなく苦労してきたっていうのと、攻めが受けのことを好きすぎてヘタレでかわいいっていうのと、弟が邪魔してきて困るっていう3点からどこにも広がらずぐるぐるしてるなって印象でした。

なにか面白いことにならんかなあと思いながら読んでたら、刑事である…

2

純潔ドロップ コミック

渡海奈穂  如月マナミ 

楽しめなかった……。

普通科で文化部長の春日部と体育科で運動部長の三郷という組み合わせ。
何かと対立している二人。下級生の癖に何かと生意気な三郷を面白く思っていない春日部は「もしかして童貞?」とかまをかけてみると、三郷の顔は真っ赤に……。
自分も童貞のくせに悟られないように強気に出る春日部と、赤くなってウルウルキスしちゃう三郷。

何故か全然面白くありませんでした。
繊細なストーリーや二人の心情の機微を楽しむ…

0

ロマンチストなろくでなし 小説

渡海奈穂  夏乃あゆみ 

大人なジタバタもの

 どうしようもないろくでなししか好きになれない和志は、人気小説家である姉・寧子の新しい担当編集者・伊勢に会う。
 当初は、男前で仕事のできる男なんて恋愛対象外だと考えていた和志だったが、伊勢と接触を持つうちに、段々と伊勢のダメなところも見えてくる。おまけに、和志が寧子の書く小説のモデルだと伊勢にはすっかりバレている雰囲気もあり、強引に伊勢に口説かれる。
 押しの強い伊勢にだんだんと惹かれていく…

2

さよなら恋にならない日 小説

渡海奈穂  みずかねりょう 

タイトルも素敵

幼馴染の湯原がいくらデキる男だからって
自分が主人公になれないと思い込んでいるのは
正直どうなんだろうとは思ったんですが
読み進めていくと色んなことを諦めてしまう気持ちに
だんだん共感してしまいました。

彼女がいても本気になれず、激しく求められたこともなく、
だからこそ出逢ってまもない年下男・慎が
自分の叔父にずっと片想いをしているのが
羨ましく思えたんでしょうね…。
雪谷は…

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