渡海奈穂さんのレビュー一覧

僕の中の声を殺して 小説

渡海奈穂  笠井あゆみ 

異色な感じ

謎の寄生生物に人が乗っ取られる事件を軸にお話が進んで行く。なかなか異色の作品では。
受攻どちらも重い傷を抱えていたけど、痛々しくはならず読み進められました。
たまにはこんな不思議な話も面白いですね。

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小説ディアプラス創刊50号記念「書き下ろしプチ文庫」 グッズ

後日談の甘さ堪能

本編の番外編15作品の小冊子です。

本編が未読だと「ふーん仲良しだね」だったんですが、本編を読んでから読むと、後日談の二人の甘さにジタバタしそうになりました。

私が一番印象に残ったのは、「溺れる人魚」の番外編「ひとりじめ人魚」です。反省したとはいえ、遊び人の桂(攻)に本編読了後もなんとなく不安を抱いていたのですが、眞生(受)にメロメロだという心中が分かり、ホッとしました。これ、これが欲…

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僕の中の声を殺して 小説

渡海奈穂  笠井あゆみ 

人間不信の男と感情を無くした男




動物(人含む)に寄生する未知の生命体・ハイノリにより、死亡する人が何人も出ている都市・綾木市。罹患者の調査でこの生命体は感情をもっているようだということになり、市職員の幟屋(攻め)は動物の感情を読み取ることができるという宮澤(受け)に協力を求めることになります。

宮澤は小さいころから人間以外の動物の感情が無条件に流れてくる体質で、その流れ込んでくる感情を対処しきれず、外の世界には…

3

追いかけようか? 小説

渡海奈穂  元ハルヒラ 

尚太、不憫な子。でも健気でいとおしい

カフェの常連客のサラリーマン西条と店員の立花尚太のお話。

尚太はもうすぐ店での研修が終わり本社勤務になるので、最後に西条に告白します。予定より早まったけど人生で初の告白。

西条は今まで通り店に通ってくれて声をかけたり食事に誘ってくれたりします。

どうして?西条の考えがまるでわからない尚太。

人間関係が苦手で空気が読めなく人の普通がわからない尚太が西条の言動に一喜一憂したり残…

2

レムレースの花嫁 小説

渡海奈穂  雨隠ギド 

二人の関係性にとにかく萌える‼

レムレース=悪霊達です。ホラー系というだけで避けてましたが、最近出たオカルトものが面白かったので購入です。
タイトルからしておどろおどろしいのですが、内容もホラーあり、オカルトあり、グロありと、なかなか恐ろしいものでした。

しかし、面白い!
作り込まれたエンターテインメント性の高いストーリーもさる事ながら、キャラクターがとにかく魅力的です。現在は敵対関係にある、複雑な因縁のある義理の兄…

3

僕の中の声を殺して 小説

渡海奈穂  笠井あゆみ 

攻め受けとも大好き♡

あらすじ買い。なんじゃこのあらすじは、トンデモ話か? と思っていたら、違いました、きゅうきゅう胸が痛くなる、そして最後はその開放感で幸せになれたお話でした。他のレビューア様が書かれてますが、私も自分が今まで読んだ渡海先生の作品の中ではぶっちぎりで大好きです。
書き下ろし280P弱。このままでもとっても好きだけど、でろ甘ショートがあるともっと嬉しいなあ。

舞台は特殊設定(新種の病原体?)入っている…

7

僕の中の声を殺して 小説

渡海奈穂  笠井あゆみ 

ストーリーに引き込まれる

笠井さんの表紙に釣られて購入しましたが、海渡さんの作品の中でもぶっちぎりで面白かった。内容はすでに書いてくださっていますので感想を。



とにかく設定が面白い。
虫、小動物、そして人間。
生き物が「なにか」に乗っ取られ、性格が変わり、そのうち死を迎えてしまう。

そんな恐ろしい「なにか」を調べているのが市の職員である幟屋。
その「なにか」を追求するうえで存在を知ったのが13年間…

5

僕の中の声を殺して 小説

渡海奈穂  笠井あゆみ 

萌えるーーー!!

市役所職員に、引きこもり青年と言う、一風変わった組み合わせでのオカルトものです。
男らしく整った容貌の攻めに、美人受け。それを笠井先生の美しいイラストでと言う事で、ビジュアルが素晴らしいです!

そして萌える!声を大にして言いたい!!萌えるーーー!!!
包容力がある攻めと意地っぱりな受けが、協力して事件を解決するんでしょ、となめてかかると、意外な展開で驚愕するんですね。でもそれがめちゃく…

8

かわいくしててね 小説

渡海奈穂  三池ろむこ 

空気を読まない攻めと読みすぎる受け

表題作+SS「釣った猫には餌をやる」+おまけ「贅沢三昧」(これのみ攻め視点)

可愛いものが大好きな垣内(受け)は場の空気が乱れることを嫌いで、他人を慮ることなく思ったこと言っては他人と無用な軋轢を生む二本木(攻め)のことを苦手に思っていました。それでも、職場の空気が悪くなるのが嫌な垣内は、二本木に毎度苦言を呈しては正論で返されるという毎日を送っています。そんなことを繰り返しているうちに何故か…

2

運命かもしれない恋 小説

渡海奈穂  草間さかえ 

運命の人

草間先生による素敵な表紙同様、何だか優しい気持ちになれるお話でした。

同じ人に何度も好きになり、疎遠になりながらも数年後遠く離れた地で再会してまた好きになる…と、いささかドラマティックすぎやしないか?と思うところはあります。
名久井のそれまでの人生も波瀾万丈という(^^;;
そんな「ありえないだろ」なシチュエーションながら、二人のお互いを思う気持ちがじんわり沁みました。

『運命かも…

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