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10/19(合計:188件)
定広美香
みみみ。
ネタバレ
『ヴィーナスに接吻』の続編です。 前作のあとがきで「キャラクターの思い通りになんかさせてたまるか!(=死なさせない)」と仰られていたので、二人の倒錯した執着愛の行き着く先は一体どこなのかとドキドキハラハラしながら読みました。 「よくぞこの結末にしてくださいました!」という感じです。 本作では色々なことがひとつずつ明らかになっていきます。 トマが樹に望んだ“本当に欲しい物” 樹…
これはすごい………! 読む人を確実に選ぶと思いますが、迷わず「神」です。 定広さんがこの作品で描かれたかった究極の愛の形(=SM関係の先にある「介護愛」)、凄まじ過ぎる…… 幼い頃から互いの存在を必要としてきた〔都〕と〔トマ〕の常軌を逸した互いへの執着心が、常に生きるか死ぬかのギリギリ感をはらみながら描かれていきます。 都の場合は、トマの美しい手への異常な執着が己でその手を無きものにし…
yoshiaki
定広さんの代表作「アンダーグラウンドホテル」の続編。 今回は、スピンアウト第一弾の「アンダーグラウンドホテル KISS&KILL」から登場したエリー・チェーシー(実際はUGHにも一瞬登場してるんですが、顔出しは「KISS&KILL」からです)が主人公。舞台となる刑務所も、前回までのレベル3からレベル4に移ります。 カプも新しい組み合わせだし、一見前作を引きずっていないように見えるのですが、…
snowblack
表題作は、戦中〜戦後の身分違いの恋。 前編、そして再会までは面白く読んだのだけれど、 シリアスな題材だったのが、最後ファンタジーになってしまった感があり残念。 「ペパミントキャンディ」は、最後の意外性がいい。 頭を撃たれ精神が5歳児に戻ってしまった登希。 自分を見舞ってくれる男が誰なのかは分からぬままに、惹かれていくが……。 タイトルになっている、ハッカ飴の使い方が象徴的でとてもエ…
むぼち
あまあまのせつないBLが好みの私は、この続巻でさらに度肝を抜かれました。 『ヴィーナスに接吻』でも、男らしさ満点のまぐわいを見せて頂いたのに、こちらではさらにすごかった。 まさか、こんなに受が似合わないこの人が犯されるなんて、と驚きますが、そのやられっぷりは見事にその人らしく、最後まで男のままなのです。 私が読んでいないだけのでしょうが、強姦とはいえ、これだけ「女」にならない受はあま…
「愛ゆえに身を引く」などという言葉が空々しく思えてくるような、強烈な愛に圧倒されました。 両腕を与え、奪うことで、お互いに後戻りできない関係に陥る二人。 求めて、求めて、これ以上ないほど求め合っても、満たされない。 生きている限り一つのものにはなれないのに、それを渇望しているような二人の愛は、私には苦行のように映りました。 「究極の愛」と「SM」を描かれたとのことです。 トマの腕…
◆あらすじ◆ 「ヴィーナスに接吻」の後編。 相変わらず金満家の樹(いつき)の用心棒を続けている、都(みやこ)とトマ。 都の目を盗んでトマと関係を持ち、都とトマの寝室を盗撮する樹…彼は都のトマを壊したい衝動に興味があると言うのですが、その「興味」の意外な正体が、徐々に見えてきます。 或る日、トマを襲った暴力団組員を都が殺してしまったことで、三人は追われる身となり、樹の別荘に身を隠すことに…
◆あらすじ◆ 同じ孤児院に育った都(みやこ)とトマ。 親を知らない都は、育ちが良く美しいトマに強い憧れを抱き、彼を穢したい衝動から、ひたすらトマをイジメます。が、どんな酷い目に遭ってもトマは都の側を離れようとせず… やがて成長した二人は暴力団に入りますが、トマがボスの愛犬を殺して逃走した落とし前に、都はトマの両腕を差し出すようにと言い渡され、自らトマの腕を切ります。 そして組の幹部とい…
表題作は正直全くピンと来なかったのですが、同時収録の「ペパミントキャンディ」は私をBLにハメてくれた思い出の作品。 評価は迷いに迷って、結局「好きな作品(への思い入れ)基準」で決めました。 表題作のほうは、戦中期が舞台で、褌という時代物ならではの素敵アイテムが登場。絵も構成も安定感があって、安心して読めます。 ただ、個人的には後半の展開が昼ドラすぎるかなと。好きな作家さんだけにハードルを上げ…
1995年発行。すでに絶版ですが、このほど某絶版コミックス無料配信サイトで配信が開始されたため、レビューを投稿します。 タイトルにも入れた通り、何しろ古い上にバッドエンド!(投稿欄に「タイトルでネタバレ注意!」とあったので伏字にしてみました(笑)が、バレバレですよね)。 はげしく読み手を選ぶ作品です。評価は古い分だけ割り引いています。 ◆「マンチェスターの夏」 高校時代、ひと夏の関係を…