椎崎夕さんのレビュー一覧

弟の親友 小説

椎崎夕  佐々成美 

惜しい

表題作と短めの続編、2作品収録されています。

「弟の親友」は、航(受け)の目線で、恋人になるまでの二人です。
「年上の恋人」は、伏見(攻め)の目線で、恋人になってから二週間後、航の弟・孝史に自分達のことをいつ話そうかと悩む話です。

全体的には、シリアスチックですが重い程ではなく読みやすい作品です。
惜しいなぁと感じた事がひとつ。
航が、立ち聞きした二人の会話で、伏見が好きなのは孝…

2

不器用な策略 小説

椎崎夕  高星麻子 

策略家なのは?!

丸ごと1冊表題作です。
不器用シリーズの1冊目で、この後「不器用な告白」「不器用な恋情」と続いていきます。

一基の目線でストーリーは進んでいきます。
主な登場人物は、一基、一基の親友・神野、長谷遥、遥の親友・久住(タロ)、遥の友人・シン、一基と遥の同僚・牧田の6名です。

この中で、ノンケである神野と久住は、感情も立場もはっきりしているのですが、あとの4名の立ち位置がどうにも難しかっ…

1

ひとりじめ 小説

椎崎夕  小山田あみ 

すれ違いの10年愛

受にひたすら執着する攻とどM受のカップルの話が好きなので、楽しめました。
ストーリーは危うくスリリングであり、テンポがよかったこともあって一気に読んでしまいました。

気になった点は、友人たちとのやりとりの描写が冗長であったこと。
受とその友人たちが話すシーンでは、この掘り下げやキャラ設定の説明ははたして必要なのか?と感じた部分が多々ありました。
(スピンオフを書く必要が生じた場合用に登…

4

好きになるはずがない 小説

椎崎夕  葛西リカコ 

好みの設定だけど、ストーリーがだめだった

表紙と設定に惹かれて購入。この作者さんは初読みでした。

人を寄せ付けないが有能で美形の上司、守川。一方、ノンケだけど女性とは長続きしないセイこと笙。笙は会社では自分を隠すため、ぼさぼさヘアで黒縁眼鏡と、夜遊びファッションとは真逆の格好でカモフラージュしている。そんな二人が出会い、ゆっくりゆっくり恋をはぐくむ物語。

設定は好みだし、抑えた文章も好感が持てる。でも、ありがちな安易な設定に流…

15

好きになるはずがない 小説

椎崎夕  葛西リカコ 

今日は、途中でやめてやれない

トピ内でおすすめされて手に取りました。まず表紙絵・口絵の美しさ。葛西リカコ先生が素晴らしいです。
内容は、「ザ・腐女子ドリーム」!
美しい男二人の恋愛、繊細で詳細な描写のキスシーン、紳士な攻めがどんどん恋に溺れていくさま…そして遂に結ばれるときの止まらない激情。
…ため息が出そう。
何と言っても攻めの守川さんが素敵攻めですよね。クールで大人で理性的で、でもどこか哀しみを秘めていて。二人の初…

11

こいびとから 小説

椎崎夕  小椋ムク 

風光明媚な瀬戸内の小島で展開される恋物語

わーい壁ドンだーと思わず手に取り(じゃなくてクリックして)購入に至りました。
もちろんあらすじも読んで面白そうだと思いました。
既に発表されている『おさななじみから』の方は好みのタイプじゃなかったので読んでいませんがそちらの方のレビューで話題になっていた当て馬にも会いたかったんです。

前作のレビューでスピンオフの予定がある人物みたいな印象を受けた読者もいらっしゃいましたが、作者さんのあと…

3

スペアの恋 小説

椎崎夕  陵クミコ 

詰め込みすぎ

子育てモノが好きなので表紙とあらすじだけで買いましたが、まさしく「趣味じゃなかった」です。設定やエピソード、登場人物が多すぎて、それぞれが(主人公二人でさえ)小粒になってしまった印象です。
攻の個性の描写が少ない。代わりに、子どもの抱える事情が余計なほど重い。受の過去の恋に関する事情も何だか重いし、元カレの個性がまた強烈で、正直、攻よりハッキリしている。
とどめは、お互いに明確な告白もないまま…

0

不器用な告白 小説

椎崎夕  高星麻子 

うーむ……

「不器用な策略」の続編ですが、先にスピンオフ「無防備なたくらみ」を読んでしまったので、内容的には支障はありませんが「不器用な策略」→「不器用な告白」→「無防備なたくらみ」と発行順に読むのがオススメです。

で、最近「不器用な恋情」が出たので、シリーズを初めから読み返しています。

……が、シリーズになってるもののそれほどこのカプは好きではないかもしれません。鈍すぎる主人公にイライラしてしま…

3

おさななじみから 小説

椎崎夕  小椋ムク 

高校生が爽やかにほろ苦く彩る夏

すでに秋ですが、夏の名残りが消えないうちになんとか読了。
表紙の絵が爽やかできれいです。
挿絵の小椋先生が、椎崎先生に尾道の美しい写真を見せていただいたとコメントされていました。
石段が多い絵のような町並みが目に浮かびます。
攻めクンの無自覚って、無自覚ということにしたいのかな〜?と勘ぐってしまうとそれも可愛く思えたりします。受けクンがかわいそうでしたけどね。

あと、些細なことを書き…

6

好きになるはずがない 小説

椎崎夕  葛西リカコ 

「キスさせてもらっても?」

表紙の葛西さん目当てで購入。この方の描かれる受けがたまらなく好きなのです!!美人受け!
それに比べて、攻めさんはちょっと体のバランス悪いような??

表紙の受けさんに期待し過ぎると中身は結構普通に遊んでるキャラなので、表紙っぽいイメージではないかも。
ゲイバーで偶然であった同じ会社の課長と飲み友達を続けているうちに、本気になってしまう話。
課長の守川さんの元彼とセイがそっくりという設定で…

4
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