朝丘戻さんのレビュー一覧

きみのはなし、 小説

朝丘戻  井上ナヲ 

なんでもないことが特別な存在

多くは語りますまい。
作者さんがHPで書きためていった元高校同級生の二人のはなし。
何でもない日常がただ淡々と。
でも、そこには互いが特別たる何かが絶対的に存在していて、それが普通となっている。
それが為に、前進しない姿に読者はヤキモキしてしまうのだろうが
このヤキモキ具合が妙に心地よいものになっているのです。

キスは嫌じゃない。
唇をふれあうだけのそれは、まるで挨拶かそれの存在…

6

きみのはなし、 小説

朝丘戻  井上ナヲ 

いじらしい…

いつも思うのですが、朝丘さんの作品には一癖二癖ある子が登場しますよね。
この作品もそんな子が登場するお話です。

好きだからこそ好きと言えなくて、でも我慢もできなくてキスをしてしまう攻め。
受けは攻めのことが好きだけど、それは友人としての好きであってでもキスは許す。
そんなふたりがくっつくまでのお話。前編、後編と別れているようでこのお話は後編のふたりのはなし。に続きます。

読んでい…

2

ふたりのはなし。 小説

朝丘戻  井上ナヲ 

萌えが増えた!

前作「きみのはなし、」と組になっています。
今回もやはり、海東と飛馬のお話でした。この2人大好きで、読み始める前からはしゃいでました←
前作のあのもややっとした感じも好きでしたが、甘い2人もいいですね。
前作よりも萌えが増えた気がします。

晴れて?恋人同士になった海東と飛馬ですが、やはり一筋縄にいかないのがこのカップル。2人とも悩み、苦しみながら、恋人という関係を続けていきます。
海…

7

あめの帰るところ 小説

朝丘戻  テクノサマタ 

幸せになって欲しい

どうしようもなく優しい人たちが主人公でした。
孤独と寄り添う変わり者の予備校講師・能登先生と、その生徒で翻訳家志望・あめちゃんこと椎本千歳のお話。2人とも本当に心が綺麗で、読んでいて辛くなりました。

1章では、まだあめちゃんの記憶は健在で、胸がきゅっとなるような甘い恋模様が描かれています。正直で優しくて、それでいて臆病な先生の姿にキュン。
ところが2章では、事故のせいであめちゃんの記憶は…

11

きみのはなし、 小説

朝丘戻  井上ナヲ 

迷う……

迷っています。

朝丘先生の作品を読むのは三冊目です。毎回、切なすぎる愛しさに泣かされています。
本作も例外ではなく、各場面で涙してしまいました。朝丘先生の作品は私の涙のツボすぎます。

飛馬の気持ちも、海東の気持ちも「好き」と言っている……気がする……たぶん。

……時間が経つほどに不安になってきました;
幸せのはずだよね??
と、こんな具合に不安になる作品でした。


2

あめの帰るところ 小説

朝丘戻  テクノサマタ 

むりだわ…

評価高かったから読んでみたけど、私には合いませんでした。

先生がなんかキモくてムズムズする。。
脇役の登場人物もご都合主義的に動かされてる感じだし。

文章はキレイなんだけどなぁ。

18

きみのはなし、 小説

朝丘戻  井上ナヲ 

純情でもどかしい

切ないわけでも、痛いわけでも、甘いわけでもなく、淡々と進んでいく、ふわふわしたお話という印象です。
高校時代から親しくしていた2人は、時折キスを交わすが恋人ではない。海東(攻)は飛馬(受)のことが好きだが、飛馬に恋愛感情はない。しかし、海東の結婚するという言葉に、飛馬の心が揺れていき…?というお話。

序盤は特に、2人の淡々とした生活模様がひたすら綴られています。
BLらしいシーンなどは少…

4

君に降る白 小説

朝丘戻  麻生ミツ晃 

恋愛感情描写は神なんですが

帯『本当は恋をしました。罪を犯すように-…。』

夜は売りをする藍[受]と彼の客成瀬[攻]との淡々と交わされる会話が丁寧に書かれています。
彼等2人の感情が繊細に綴られて行きます。
それにどっぷり身を任せて読んでしまえばこの世界に浸れるのですが、
(でも藍が必死に売りする必要がどこに?)
そう思った瞬間にそれがふいに元に戻されちゃうんですね。

藍は昼は古本屋で働き借金も無く地味に…

4

あめの帰るところ 小説

朝丘戻  テクノサマタ 

泣かずにいられるかぁぁぁぁああああ!!

「BLアワード2010」にノミネートされたというので、今までレビューを迷っていましたが、思い切って書くことにします!

レビューを迷っていた理由は二つ。
もう既に多数の素晴らしいレビューがあり、私なんかが書いても蛇足にしかならないのでは? と思ったのが一つ。
そして、もう一つは、感動のあまり言葉が出ないからです。

感情面だけでなく物理的に・・・。本当に涙が止まらない。今も、こうしてレ…

6

晴れの雨。 小説

朝丘戻  せのおあき 

泣いたよ܂ۂ

みんながちょっと物足りないとレビューされてたが、そんなの気にならないほどストーリーにのめり込んだ܂ۂ朝丘先生、あんまり泣かせないで欲しいよ(;_;)イラッと来るときもあったが、それが先輩と光の出会いの為、惹かれ合う為だと想うと、必要悪に思えた。最終章は要らなかったが、最後の一節と光に残した遺書を何回も繰り返し読んで、涙が止まらなかった(ρ_;)ただキス一つだけの愛

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