朝丘戻さんのレビュー一覧

「春へ」購入書店限定特典ペーパー書き下ろしショートストーリー グッズ

あの時の攻め様の心情が見える

本編で受け様が北海道に行っている同時期の攻め様の様子と気持ちが攻め様視点で
描かれているショートでした。                         
本編中に同時進行のような時間の流れで互いを思い合う二人の様子を読み比べると
またかなり心に感動が湧いてくるような切なさと恋する苦しさが感じられる話で
感動ひとしおではないかと思います。

亡き年上の友人夫婦の忘れ形見を愛しく思いなが…

1

「春へ」購入書店限定特典ペーパー書き下ろしショートストーリー グッズ

かけがえのない存在を認識する瞬間

本編の中で、相思相愛のはずなのに、別れを選択した二人。
ラストの再会と結ばれるために必要だった、旭のもう一回の脱皮。
それを迎える大事な場面が描かれています。
このSSがあることで、本編に欠けていた最後のパズルのピースがピタっとはまって、物語の完成を見せるのではないでしょうか?

どうしても十希の思いに答えてやれない、十希の亡き父と母に対するこだわりの申し訳ない気持ち。
別れてしかも、…

1

春へ 小説

朝丘戻  小椋ムク 

景色が情景になる

正直読み始めて、朝丘さん、またやっかいな作品を書いてくださったものだと(汗)
『あめの帰るところ』もそうだったのだが、素直に受け入れてはじめて二人の関係がストンと落ちてくる。
だけど、そこへ行き着くまでに自分の中でクエスチョンマークが飛び交った事実も否めない。
確かに、既に旭の作品を見たときに十希は旭に焦がれる要素を持ち、亡くなった父親からの話により、会ったこともない旭にすでに既知の感覚を抱…

6

春へ 小説

朝丘戻  小椋ムク 

こんな大人な高校生っているのかな?

この作家さんのお得意な精神的感動系のストーリーで、深く人間の感情を
きめ細やかに描写しながら読み手に感動を与えて行くような作品でした。
片手間でパパッと読める本ではないけれど、味わい深い作品でした。

全体的にどこかパステルカラーなイメージがありながらも設定はシリアス気味。
受け様の背景もかなり寂しく感じられるのですが、小さな幸せを感情豊かに感じ取る
感受性の豊かな受け様がとても高校生…

6

あめの帰るところ 小説

朝丘戻  テクノサマタ 

・・・ダメでした。

巷であまりにも好評なので、一応読んでみるか、と思い手に取りましたが・・・なんというか、ダメだこれはと思ってしまいました。すごいつまらないとか、下手だとかじゃなくて、とにかく私とは合わない作家さんなんだろうな、と言う感じでした

念のため、私は『ほのぼの』も『ちょっと不思議なキャラクター』も、それ自体は好きな方です。『記憶喪失もの』そのものにもまったく抵抗ないですし。

この作品はキャラクタ…

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非BL作品

雫幻想歌。 非BL 小説

朝丘戻  隼優紀 

独自の世界

今の時点ではBLではないです、ニアホモにも達してない位の2人の関係。

なので普通の小説を読むつもりで読んだ方がいいかも。

なかなかに独特の世界です。
右耳に包帯を巻いた薬師蛹と、彼に共に旅をしているキイロ。

彼らは人間が全てカボチャにしか見えなくなったという少女の治療に当たる事となります。
一種不思議な世界観で、けれど読む側にその違和感を感じさせない。
現代ファンタジーとも…

1
非BL作品

涙忘恋歌。 非BL 小説

朝丘戻  隼優紀 

BLじゃないけど面白い!

今のところ、BLではないです。
この2人が一緒に旅をして生活をしているのを見て、ホモだとからかわれる程度。

この話には書かれてはいない謎が沢山あります、蛹が何故、右目に包帯を巻いて言るのか。
そして彼は一体何者なのか。
そんな彼と行動を共にするキイロとの関係もそれ程に深く書かれてはいない。

でもこの作品ではそこがいいんですね。
泣けなくなった女優、文字を忘れた小説家。

う…

2

君に降る白 小説

朝丘戻  麻生ミツ晃 

くらい

暗くて趣味じゃありませんでした・・・。
ストーリーの起伏も少なく心情描写中心です。

7

あめの帰るところ 小説

朝丘戻  テクノサマタ 

あめちゃん

帯『こんな別れの為にキミと、恋をした訳じゃないのにー』

朝丘さんの良さが最大限に発揮された作品だと思います。

予備校の講師・能登〔攻〕とその生徒、千歳〔受〕
マンツーマン方式で行われるその授業や彼らが行る場所は2人の世界で。

能登は千歳の事千歳飴になぞらえてを「あめちゃん」って呼ぶんですがそれが作品自体の大きな伏線となっていて、ずっとあめちゃんと呼んでいた能登が、千歳をあめちゃ…

7

君に降る白 小説

朝丘戻  麻生ミツ晃 

自業自得

不幸に酔いたいM体質の子が、自分の不幸に酔いしれるお話。
なのに最後はハッピーエンドなの、

自業自得?
っていうか、自分の気持ちの持ちようひとつで、人生はちゃんと開けるんだよってお話。

評価がばっさり割れているこの作品。
主人公の藍のことを、自分から不幸を呼び込んでおいて、自分を可哀相がって酔っているとしか思えない、いらっとくる子だと思うなら「しゅみじゃない」だし。
藍と成瀬の…

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