朝丘戻さんのレビュー一覧

星を泳ぐサカナ 小説

朝丘戻  葛西リカコ 

ゆったりした気持ちになります。

朝丘さんが元々好きなので一年前に買っていましたが、いつ読んでも心が温かくなる一冊だと思います。

特に、本田さん視点のお話は胸がきゅうっとなるので好きです。

BLさが全面に出ていなくえっちの時の描写も綺麗に書かれているので、誰にでも読みやすい一冊で、おすすめです。

1

その一瞬の、「カラスとの過ごし方」購入者特典番外編ペーパー グッズ

亡き先輩の知られざる思い

本編もシリアスチックで切なくて、ガッチリハートを鷲掴みされたような内容でしたが、
この番外編もショートなのに、奥深い一篇になっていると思えるのです。

事故で亡くなった先輩が走馬灯のようにカズを思い、後悔し、カズの幸せを
最後まで願いながら命の灯が消えるまでガズに思いを馳せるショートなんですよ。
本編ではカズと先輩とのやり取りはあまり感じられなかったけれど、
カズが先輩にもらった水晶の…

2

君に降る白 小説

朝丘戻  麻生ミツ晃 

雰囲気はあるが、独りよがりに思える。

孤独で無愛想な藍は、昼は古本屋で、夜は体を売るバイトをしている。
藍にとっては、体を売る事も単なる肉体労働、
親に捨てられ心に巣食う自己否定感に、感情が動かずに過ごす日々、
世の中は灰色だ。

そんな彼が客として出逢ったサラリーマンの成瀬。
体を求めず、ただ温かく抱きしめられる時間を過ごすうちに
少しずつ動き出し色づいていく世界…

友人が泣いた、と言って貸してくれた本です。

13

カラスとの過ごし方 小説

朝丘戻  麻生ミツ晃 

これは、つらいなぁ

最終的には、ハッピーエンドといえるけど、当初登場してきた相手とは、ほぼ無関係なところで、それぞれに結末が来るって事で、あとがきで作者様が書かれたように、BLとしてこのお話を出してくるのは、確かにどこの出版社さんも躊躇するでしょうね。

このお話、BLレーベルよりむしろ、一般小説の括りで出された方がしっくりする。
運命の相手との出会いと別れ(それも死別)と、男女三人の微妙な三角関係が縒り合わさ…

8

あめの帰るところ 小説

朝丘戻  テクノサマタ 

読み返したい作品

読み終わって、もう一回読みたいなぁと思った作品でした。
こちらで評判が良かったので、読んだのですが、思っていたのとはなんだか違う雰囲気でした。けど、絵ともとっても合っていて、見ていてじわぁっとなにかがこみ上げてきました。
特別、感情が動かされるって感じは無かったのですが、最後の方は先生の心情を考えると何かどうしようもなく思い、ポロポロと知らず知らずのうちに泣いてました。
まるで、そうなるのが…

2

カラスとの過ごし方 小説

朝丘戻  麻生ミツ晃 

極上のラブだと感じる

この作家さんの感性がにじみ出ているような1冊だと思ってしまいました。
BLには欠かせないようなエロがある訳でもないのに、どちらかと言えば匂い系に
なってしまいそうな危うさがある作品なのかも知れないけれど、個人的には心に
グッとくるような極上のラブなのではと感じ入りましたね。

コミカル系のこれぞBLなんてストーリーが大好きな軽めの私でもこの作品の中に流れる
時間や感情の流れには心惹かれ…

6

カラスとの過ごし方 小説

朝丘戻  麻生ミツ晃 

自分的には全然アリなのです!

これはBLじゃない!と真っ向否定しまうには非常に惜しい作品。
萌えってどこにあるの?って言われてしまうと返答に困るほどに恋愛の話ではあるけれど、単純に恋愛の話じゃないんです。
元々恋愛にその人の生き方や背負ったもの、性格や価値観、色々なものが加味されて物語が構成されていくんだけど、ウエイトはどこにあるかといえば、全編をとおしてその恋愛に至る以前のその付随するものが中心になっているような気がする…

8

君に降る白 小説

朝丘戻  麻生ミツ晃 

ファンタジーにファンタジーを重ねて無理があるような気がします。

朝丘さんのセールスポイントは「綺麗・透明感のある・叙情的・詩的・切ない」といったところだと思います。そこはいいんです。私もそういう表現をされる文体の作家さん、好きなので。
んが!
この本の話、文体はいいんだけど、内容が私には全く受け付けませんでした。

どういう所が、というと、
まず「受」が夜はウリのバイトって・・・ぶっちゃけその性格でなんでウリなのよ?
受の性格ならわざわざウリは選ば…

12

青に沈む庭 小説

朝丘戻  山田シロ 

読み手を選ぶ作者であり作品かと。

いやー、最初の数ページはオノマトペ多用、体言止め多用、
かなり強烈で独特なリズム感のある文体に感動すらしましたよ、小生。

展開が特別悪いわけでも、キャラ設定が弱いわけでもないんで、
これはシュミの問題でしょう。ウン。
義兄弟モノアレルギーでもないし。
いや、決して悪い作品ではないんですが、読み進めるごとに
変なストレスたまるんですよコレ。

銀色夏生さんとか好きな人はハマるんだ…

8

春へ 小説

朝丘戻  小椋ムク 

この恋は報われない!?

そういう運命なんだと
勝手に決めつけて
読み進めていた私。

ラストには思わず
ツッコミを入れたくなりました。
(* ̄◇ ̄)ノ

話のあらすじは他の皆さまが
詳しくレビューされてるので
省きます。

とっても健気で
17、18歳の高校生がこんな簡単に
気持ちの整理つけれないでしょ!?
と言いたくなる
受けの十希クンが切なくて
途中、ウルっとくる
場面もありまし…

4
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