朝丘戻さんのレビュー一覧

春へ 小説

朝丘戻  小椋ムク 

・・・

あーーーー

読んでいる最中も、読後感も、
頭の中をこだまするフレーズは

・・・・・・・・ああ・・・朝丘戻。

モノローグで語られる、十希の想い。

文章的にはとっても切なきれいで、
文章からきれいな映像イメージがキラキラサラサラあふれ出てくる。
テーマが絵画だし、この絵画的な世界は、それはそれで素晴らしい。

で、そんな映像世界に酔っている分にはいいんだけども、ふと、…

4

青に沈む庭 小説

朝丘戻  山田シロ 

現実の痛み

 これは絶対しっとり系のいい話だ! と思って読んだら、やっぱりしっとり系のいい話でした。
 こういうので当たりを引くとワクワクしますよね!

 物語の主人公は岩瀬一。
 一って書いて「いち」。

 一には真という姉が一人いて、その姉は一度、二十歳の時に結婚し、その三年後に離婚した。
 一は、その姉の元夫である元義兄のことが大好きで、元義兄の玖珂逸人の元に通い詰める日々だった。
 逸…

3

春へ 小説

朝丘戻  小椋ムク 

しっとり

しっとりしていていいお話だったと思います。
文章が瑞々しくて、キャラクターに合っていました。
引き込まれて一気に読みきるのではなく、
なる前に一日少しずつ読み進めていったので
最後まで読んで章のタイトルのからくりを知ると
とってもじんわりしました。
途中ちょっとキャラクターが掴みづらかったので
萌×2にしたけど、お話は神評価です。
主人公(受)がしっかりしているからなのか
年の差…

3

坂道のソラ 小説

朝丘戻  yoco 

一吹の一途さは間違いなく『神』

朝の通勤通学バスで毎日見かける、同じ顔。生まれるドラマ。
高校生の一吹は、痴漢にあっている所を目撃された事がきっかけで、
IT会社副社長の賢司と言葉を交わすようになり、友達になります。

人付き合いが下手な一吹は、下の名前で呼び合うような親しい友達はいなくて。
女の子の下品な話をする同級生の林田達に馴染めず、疎外感を感じています。
自分がゲイである事も隠しているし・・・
そんな一吹を…

6

坂道のソラ 出版社書き下ろしペーパー グッズ

本編よりは好き

二人が付き合い出して暫くした頃の、教室の昼休みの風景。
それぞれが付かず離れず勝手なことをする中、
一吹は恋人の賢司と、『アニマルパーク』でチャットをしている。

そこからチャットセックス云々という話になったところで、
先生に呼び出された一吹は、友人達にスマホを預けて席を外す。
で、戻ってみると勝手にアレコレやりとりしちゃっていて……

そりゃ怒るでしょ!とも思わなくはないけれど、…

4

坂道のソラ 小説

朝丘戻  yoco 

架空の世界の、ソラ。

何作か読んで、どうしても苦手な朝丘さんの作品。
最近ランキング上位に載っているこの作品は、表紙が素敵で好み!
もしや今度こそ?と期待を込めて手に取った。

が。
やはり私には合いませんでした。

母親が海外赴任中で、1人で暮らしている高校生の一吹。
本が好きで、人間関係に苦手さを感じている、健気で真面目な少年。
そんな彼が、毎朝バスで一緒になるカッコいい会社員と出会い、
親しく…

28

ドラマ 小説

朝丘戻  麻生ミツ晃 

一口に悲恋とは言えない。

ハッピーエンド史上主義な私ですが、朝丘さんの書かれる小説は、たとえ悲恋であっても納得できます。
「実る恋」じゃなくても、気持ちが繋がっていて「結ばれる恋」という在り方も素敵だな、と思わせてくれた最初の作品です。
彼女の小説を読んでいる時は、SEAMOの『マタアイマショウ』が脳内でヘビロテしてます。

2

坂道のソラ 小説

朝丘戻  yoco 

強さと弱さを多方面から感じさせる話

通勤通学バスで顔見知りから痴漢騒ぎで話すようになり、年の離れた友人から
涙が出てくるほど相手が好きになり、恋人になる話でそこに受けである高校生の
一吹の自分の性癖や人との接し方や様々な悩みと友人関係を背景にしながら
描かれるちょっぴり切なさを感じさせながらもラストはほのぼのとした雰囲気で
読み終わった後もいい意味での余韻が感じられる作品でした。

この作家さんはあまりハズレが無いくらい…

7

坂道のソラ 小説

朝丘戻  yoco 

健気な子供と

無自覚な大人のお話。

朝丘作品には、色んな事をいっぱい考えている健気でいい子の高校生がよく登場しますが、一吹はそんな主人公たちの中でも特にいい子。
一吹はゲイを自覚していて、朝同じバスに乗るカッコいい大人の男性に密かに興味を持っています。
そんな彼と、痴漢事件がきっかけで言葉を交わすようになり、、、
高校生の、子供のコミュニケーションスキルなんて、まだまだ発展途上。
それがSNSゲー…

13

坂道のソラ 小説

朝丘戻  yoco 

表紙が好きすぎる。

さびしいのと、しあわせなのとが、何かもうカフェラテみたいに混ざり合って、でもそれが恋だよなぁと。
二人とも、大人っぽさと子どもっぽさのバランスが絶妙で、それがお互いにとって魅力でしかなく、恋人になる前の無意識に惹かれあってイチャイチャしてる感じとか、なんだそれー。
作者さんがあとがきで延々書いてられるみたいなことをおっしゃってたけど、くだらないやりとりも延々読んでられるわ。
相手の幸せ…

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