朝丘戻さんのレビュー一覧

窓辺のヒナタ 小説

朝丘戻  yoco 

健気受けさんはとってもツボなのだけれど。

作家買いです。ネタバレ含んでいます。苦手な方はご注意を。





初っ端から「アニマルパーク」通称「アニパー」と呼ばれるアバターSNSが出てきて、んん?既視感あるなあと思ったら『坂道のソラ』のスピンオフでした。『坂道の~』のシイバとソラがちょびっと出てきますが、内容としては前作未読でも全然問題なく読める独立したお話です。

主人公は高校生の日向。
母親の再婚によりできた養父と義…

4

窓辺のヒナタ 小説

朝丘戻  yoco 

朝丘先生らしい物語だと思いました。

昔から朝丘先生のファンの者です。
朝丘先生の本は全て購入しています。

ネタバレあり+今回の話はThe朝丘戻という感じだったのでレビューしたいと思いました。が、厳しいコメントもあります。

【萌え的な感想】
今回のお話は、社会に色々揉まれて、頑張るの疲れちゃったんだけど、お金貰うために仕事してる…って感じのバツイチ30代前半男×これからも未来があってピチピチの高三受験生だけど、ゲイのせ…

18

Heaven's Rain 天国の雨 Limited Edition 小説

朝丘戻  yoco 

心に残る一冊

天使だった男が、何度生まれ変わっても短命の受けを愛し続ける輪廻転生もの。

短命の運命を背負ったリン(受)が、暁天(攻)の兄、瑛仁と不倫しているシーンから始まります。
生まれつき身体の弱いリンは、残りの人生で誰かと恋をすることに憧れていました。
長生きはできないと知らされているリンは、大学へは進まず、弁当屋でバイトをしながら慎ましやかに一人暮らしをしています。
そのバイト先の客として出会…

5

君に降る白 小説

朝丘戻  麻生ミツ晃 

危ういバランス

リトマス試験紙的な作品だと思います。ここにきて作家さまの作風が好きな人と苦手な人とにはっきりと別れる、微妙なラインの作品なんじゃないかな。デビュー作(コバルト文庫だったのも何かしら影響していそう)で、先生の萌えがツボだな~と感じてハマり、この作品でもキャラクターや人物の関係性に萌えたので、わたしはとても好きな作品。受けの心と身体の傷を、攻めが優しく優しく癒していく物語です。

高校卒業後、日中…

4

Heaven's Rain 天国の雨 Limited Edition 小説

朝丘戻  yoco 

魂が震えました.。.:*・゜(感ノД`動)゜・*:.。.

本作の前に、泣ける小説をということで転生ものを読み、とても感動したので続けて転生ものを選びました。そもそも生まれ変わりを信じている私は、輪廻転生をモチーフとしたお話が大好きです。
今作も心が揺さぶられるほどの衝撃を受けました。じわじわと心に染み入る言葉の数々。グッときました。朝丘先生は一言一句を大切に、細やかな心遣いをもって、言葉を紡ぎ出す天才ですね。
朝丘先生作のレビューをするのはこれが初め…

6

サヨナラ・リアル(表題作 恋する鳥は空を飛べない) 小説

朝丘戻   

不思議な世界観の中の普通の高校生たちの恋や悩み

ちょっと変わった世界の設定です。

人間の中に少数の獣人と呼ばれる身体能力や体の一部の形状が獣の『半獣』が存在する世界です。
何故そうなのか、近未来の話なのかファンタジーの異世界の話なのかは全く説明がありません。
ただマイノリティーで時に差別され奇異の目で見られたり忌避されたりする存在であること、獣の種族によっては嫌悪されたりバカにされたりあるいは賛美されたりします。

樋口さんの虫シ…

3

アカノイト 小説

朝丘戻  梨とりこ 

2人が「本当の意味で出会う」まで

優しい気持ちになれる、すごく素敵なお話でした。

本編の内容の前にまずこの本の厚さ。なんと1冊で380ページ!(笑)こんなにページ数のあるBLは見たことありません(笑)電車などで読み進め、読破するのに3日ほどかかりました。

朝丘先生の作品は、サヨナラ、リアル 坂道のソラ に続いて3作目です。今作も朝丘先生らしい、丁寧で優しい文章。2人の抱える過去は辛く暗いものです。重たい話は断念してしま…

4

坂道のソラ 小説

朝丘戻  yoco 

文字だから伝わる気持ち、伝わらない気持ち

サヨナラ・リアルに続いて手に取った朝丘さんの作品。
自分が普通では無い事にどうしようもない思いを抱えた一吹と、過去に囚われた大柴さん、そんな2人のお話

通学や通勤で毎日乗り合わせる乗客たち
会話を交わすことなくすれ違う人の方が圧倒的に多い中で、知り合う事ができた2人

賢司さんの過去の出来事を知って、それは偶然では無かったのだと分かりました

本当に辛い出来事を抱えている人間って…

10

坂道のソラ 小説

朝丘戻  yoco 

ぼろぼろウサギ

自分がゲイであると自覚し友達とうまくコミュニケーション取れなかった一吹が、初めて人を好きになり強くなっていきます。
とにかく一吹が健気で優しい作品でした。

バスで知り合った賢司のことが好きで好きで仕方ない。
でも嫌われるくらいなら、気持ちを隠して友達でいたい。
そんな一吹の葛藤がひしひしと伝わってきて切なかったです。
ぼろぼろウサギのキャラもすごくあってました。

賢司の優しく包…

8

坂道のソラ 小説

朝丘戻  yoco 

「傷」が繋いだ運命の赤い糸

初めて読んだ作家さんでしたが、読んでいくうちにとてものめり込みました。

三十路超え社会人と高校生の恋愛ということに初めは懐疑的でした。
共通点がなく年齢差もある、極端に言うと大人と子供で自然な恋人関係になるのって難しいのではと思うからです。
自分と照らし合わせて、ありえないという思いがあります。

しかし、今回は一吹(受け)が持っている傷が象徴的な引力になっています。
その上で2人…

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