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1/1(合計:9件)
中田雅喜
葡萄瓜
改めて記録を残す為にシリーズを再読したのですが、 この巻は4巻目「牡牛座の恋人」以上にシリーズの枠から 外れています。 少なくとも違うのは、この巻所収作品の初出に「JUNE」の 影が一切ない事です。 この巻の出版レーベルがあすかコミックスDXではなく あすかコミックスCL-DXだったならば、この後の展開も また変わったのでしょうか。 図らずもシリーズの立ち位置の明暗を分けてしま…
シリーズの前3巻とはがらりと違う展開が 試みられています。 それだけJUNEと言う展開方法を手中に された、と言う事なのでしょう。 只、読者として「この巻はシリーズ本編 なのか」と問われると即答はしかねます。 強弁すれば本編と言えるでしょう。 むしろこの巻から外伝と銘打つなりした方が まだ混乱は少なかったかと愚考します。 萌えは充分ございますけどね。
語り口は洒脱でありながら内包する主題が 実に重厚な物語です。 その重みがJUNEと良く合ったのかも知れません。 主役級の二人が大人になってからのコメディは 今風で言えばキャッキャウフフと思って戴ければ 程好いかと。 それとても裏主題は存外重いのですが。 読み切りの時代劇は作者さんの趣味と幼児体験が しっかりでたものかと。 その辺りを読み解くにはこの方のエッセイ漫画 「純…
この作品がJUNEに掲載されていたと言う 事実を改めて考えると、評者は暫し立ち竦んで しまいます。 JUNE=耽美、と言う基本方針をこの作品の 存在は軽々と揺るがせてくれますから。 流行は回帰すると言うのが世の常であるならば、 この作品が回帰するべきは恐らく今ではないか と愚考します。 それだけの力を含んだ作品ですので。
JUNEの初期の空気が竹宮惠子さんの作品で 彩られたとするならば中期は恐らくこの方の このシリーズが醸しだす空気に彩られていたの だろう、と評者は勝手に思っております。 巻末の中島梓さんの解説も恐らくJUNEに潜んで いた空気なのです。仮令今の感覚にそぐわないと しても。 そう言う空気を味わう為に一読するのも多分 ありでしょう。
中田雅喜 槇えびし
久江羽
バーチャルゲームの世界と、現実の生活が行ったり来たりの筋立てです。 上巻なので、現実世界のパン屋で働くフリーター・春野圭太君よりも江戸時代ゲームの中のご落胤・本多春斗の登場が多いです。ゲームの中の事なので、あんなこともこんなことも出来ちゃうという設定ですが、そんな状況の中自分がどうしたいのかで揺れ動く様が、早く下巻を読まないとと思わせます。 BL要素は薄めですが、下巻がどう展開するのか…
上巻でどっちつかずだった感じの春斗くんが、行動を起こすのですが、あいかわらずのフワフワ感。周りの男性陣が個性的な分グイグイと引っ張ってくれてますが。後半急展開して様々な謎が解明されていくのは、気持ちいいです。 データベースを入力していて思いましたが、ホントのところ全編通して間違いなくカップルだったのは西島×瓜生だけっていうことでした。主人公の春野圭太(本多春斗)くんの恋はこれからですね。 左馬…
つかさ
謎が明らかになります。 御界を作ったのは誰か、何のために作ったのか? 仁竜の正体は、左馬は…? 一人の男を自分の起こした事故のせいで、植物人間にしてしまった仁竜を生かす為に作った世界。 それがこの御界。 リアル世界で望めない幸せを、バーチャル世界に求めた一人の狂人が作り上げた楽園だった。 すべてを理解したうえで、仁竜の代わりに御界の管理を引き受けることにした春斗は、現実界でも少し頑…
御界とは、江戸時代をステージにしたバーチャルゲーム。 それは自分が設定したキャラになりきってゲーム世界に入り、思考、行動、対話などすべての感覚が本物のように体感できるリアルバーチャル。 現実にはパッとしない圭太が春斗と名のり、ゲームの中で起こる殺人事件の犯人を左馬と名乗る青年と解決しようとする。 春斗はゲームの中で知り合った仁竜という医者に信頼を寄せるが、左馬は次第に春斗を稚児扱いし、独占欲…