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68/100(合計:998件)
中村明日美子
響律
ネタバレ
ラストには1巻の頭へと繋がっていく、 映画の終幕の様な完結巻。 君が好きだ、 それだけじゃだめなのか、 クールで優等生キャラであるポールの、 感情的な姿はJへの本気を いっぱいいっぱいに表わしていて、 クライマックスのJを引き上げるシーンは、 むせるほどに涙がこみ上げた。 この巻は、 壊れていくJとそれを救おうとするポールを中心に、 リタ、ジーン、Jの母親とその妹夫妻…
男と男と女。 Jとアーサーとリタ。 回数や理由はどうあれ、それぞれが体の関係を結ぶ。 だけどそのどれも結ばれることはなく。 体を重ねることが色々な苦しさを増長させていくみたいだ。 アーサー×J、アーサー×リタ、J×リタ。 うまくやっていたはずなのに。 ドロドロに入り乱れてしまった中、 ポールとの思い出は甘く懐かしくて、 それがまた現実の苦しさを大きく見せてくるみたいだ。 制…
最初、ダメだムリ、と思ったんです。 でもちゃんと向き合って読みたくなって 再読してみたら、 忘れられない作品になってしまった。 狂気と純愛。 多分、狂ってるのはミツオのほう。 イジメから始まり、 精神的な苦痛を与えられ、 痛みはスイッチとなり、 歪んで執着になる。 みつおの「あの目」との出逢いは、 ミツオにとってきっと、片割れとの邂逅。 みつおは作中頭では、 …
再読につきレビュー。 皆さんおっしゃっていますが、 BLにカテゴライズされるかと問われたら確かに難しい。 男×男の恋愛・性愛は描かれるけれど、 一人の人間の半生記というのが一番適っているのだろう。 そして、ゲイと言うよりも、 Jはトランスジェンダー、性同一性障害か。 しっかりとその「女である」ことの自覚はあり、 それを誇りにし武器にもするけれど、 生きづらいことに変わりは…
作家名を形容詞的に使って レビューしちゃいたくなる作家さんって たまに出会います。 ◯◯先生っぽい、◯◯節、◯◯テイスト…みたいな。 明日美子さん、SHOOWAさん、腰乃さんとか そんな感じしませんか? 同作は例に漏れずそんな印象の、 明日美子感溢れるラブコメ。 明日美子さんは「アホエロ」って書いてるけど、 言いまとめたら、ライトに読めるラブエロコメディ、 って感じかな…
柘榴屋
『同級生』シリーズがついに完結。 受験を控えた大事な時期ながら 入院している母親の付き添いを続ける佐条くんと、 お弁当を作ったりしながら 精神的にも彼を支える草壁くん。 草壁くんと佐条くんの母親の会話シーンは じ~んときて涙が出ました。 素敵な母親だなぁ。。。 ちょっとすれ違ったり言い合いをしても、 すっと歩み寄ってくる草壁くん。 おバカなところもあるけれど、 実はす…
前作『同級生』のスタート時には 2年生だった草壁くんと佐条くんが、 3年生の冬を迎えました。 予備校に通いながら 受験に向かって準備を進めていく佐条くんと、 真剣にミュージシャンとしての道を目指す草壁くん。 そこに、佐条くんに想いを寄せる原先生や 草壁くんの友人の谷くんを加え、 爽やかな青春ピュアストーリーが繰り広げられます。 今回原先生の学生時代のエピソードも描かれていて、…
Saori
サクラサク春。 ついに卒業を迎えるふたり。 終わりではなく始まり。 ずっと一緒にいるためのプロポーズ。 ふたりだけの約束と誓い。 同じ名前になるということ。 「Licht」と「光」 同じ意味の同じ名前。 ずっと前から決められていた運命のようなふたり。 きっと、全てが必然だった。 同じ制服 同じ靴 同じくらいの背の丈 初めて出会った…
「同級生」から「卒業生」へ 雪舞う冬。 草壁と佐条もそれぞれの夢に向かって歩き始める。 草壁は音楽の道へ、佐条は京都の大学へ。 お互いがいない場所へ羽ばたく未来。 一緒にいた季節が過ぎ、それぞれの場所へ。 苦しいとき、辛いとき、悲しいとき。 一番にきいて欲しいと思う。 傍にいて欲しいと願う。 少しずつ大人になっていくふたり。 想いを伝え合って、自然にキスがで…
青春、水色。パチパチはじける炭酸。 同級生の草壁光と佐条利人の甘酸っぱい青春の日々。 夏の澄んだ空気から、秋の穏やかな日差しまで。 ふたりの出会いから、ゆっくり進んでいく恋愛模様。 きっと草壁は、いつも佐条くんのことを見てる。 佐条くんの横顔とか、眼鏡のフレームとか、伏せた瞳の睫毛の先とか。 佐条くんは、草壁のことを考える。 例えば音楽の授業中とか、ひとりで下校していると…