中村明日美子さんのレビュー一覧

非BL作品

Jの総て 3 非BL コミック

中村明日美子 

忘れられない物語。

ラストには1巻の頭へと繋がっていく、
映画の終幕の様な完結巻。
君が好きだ、
それだけじゃだめなのか、
クールで優等生キャラであるポールの、
感情的な姿はJへの本気を
いっぱいいっぱいに表わしていて、
クライマックスのJを引き上げるシーンは、
むせるほどに涙がこみ上げた。


この巻は、
壊れていくJとそれを救おうとするポールを中心に、
リタ、ジーン、Jの母親とその妹夫妻…

4
非BL作品

Jの総て 2 非BL コミック

中村明日美子 

絡み合うのに、結ばれない。

男と男と女。
Jとアーサーとリタ。
回数や理由はどうあれ、それぞれが体の関係を結ぶ。
だけどそのどれも結ばれることはなく。
体を重ねることが色々な苦しさを増長させていくみたいだ。

アーサー×J、アーサー×リタ、J×リタ。
うまくやっていたはずなのに。
ドロドロに入り乱れてしまった中、
ポールとの思い出は甘く懐かしくて、
それがまた現実の苦しさを大きく見せてくるみたいだ。
制…

1

ダブルミンツ コミック

中村明日美子 

ラストの会話に純愛が見える

最初、ダメだムリ、と思ったんです。
でもちゃんと向き合って読みたくなって
再読してみたら、
忘れられない作品になってしまった。


狂気と純愛。
多分、狂ってるのはミツオのほう。
イジメから始まり、
精神的な苦痛を与えられ、
痛みはスイッチとなり、
歪んで執着になる。
みつおの「あの目」との出逢いは、
ミツオにとってきっと、片割れとの邂逅。

みつおは作中頭では、

1
非BL作品

Jの総て 1 非BL コミック

中村明日美子 

性の曖昧さが、Jの強さであり弱さ。

再読につきレビュー。

皆さんおっしゃっていますが、
BLにカテゴライズされるかと問われたら確かに難しい。
男×男の恋愛・性愛は描かれるけれど、
一人の人間の半生記というのが一番適っているのだろう。

そして、ゲイと言うよりも、
Jはトランスジェンダー、性同一性障害か。
しっかりとその「女である」ことの自覚はあり、
それを誇りにし武器にもするけれど、
生きづらいことに変わりは…

4

あなたのためならどこまでも コミック

中村明日美子 

笑って読める、明日美子ラブコメ。

作家名を形容詞的に使って
レビューしちゃいたくなる作家さんって
たまに出会います。

◯◯先生っぽい、◯◯節、◯◯テイスト…みたいな。
明日美子さん、SHOOWAさん、腰乃さんとか
そんな感じしませんか?

同作は例に漏れずそんな印象の、
明日美子感溢れるラブコメ。
明日美子さんは「アホエロ」って書いてるけど、
言いまとめたら、ライトに読めるラブエロコメディ、
って感じかな…

1

卒業生 -春- コミック

中村明日美子 

この作品に出会えて本当に良かった!!

『同級生』シリーズがついに完結。

受験を控えた大事な時期ながら
入院している母親の付き添いを続ける佐条くんと、
お弁当を作ったりしながら
精神的にも彼を支える草壁くん。
草壁くんと佐条くんの母親の会話シーンは
じ~んときて涙が出ました。
素敵な母親だなぁ。。。

ちょっとすれ違ったり言い合いをしても、
すっと歩み寄ってくる草壁くん。
おバカなところもあるけれど、
実はす…

3

卒業生 -冬- コミック

中村明日美子 

言葉がなくても伝わる愛情

前作『同級生』のスタート時には
2年生だった草壁くんと佐条くんが、
3年生の冬を迎えました。
予備校に通いながら
受験に向かって準備を進めていく佐条くんと、
真剣にミュージシャンとしての道を目指す草壁くん。
そこに、佐条くんに想いを寄せる原先生や
草壁くんの友人の谷くんを加え、
爽やかな青春ピュアストーリーが繰り広げられます。

今回原先生の学生時代のエピソードも描かれていて、…

1

卒業生 -春- コミック

中村明日美子 

Graduation

サクラサク春。

ついに卒業を迎えるふたり。
終わりではなく始まり。

ずっと一緒にいるためのプロポーズ。
ふたりだけの約束と誓い。

同じ名前になるということ。
「Licht」と「光」
同じ意味の同じ名前。
ずっと前から決められていた運命のようなふたり。

きっと、全てが必然だった。



 同じ制服
 同じ靴
 同じくらいの背の丈
 
 初めて出会った…

6

卒業生 -冬- コミック

中村明日美子 

Beginning of winter

「同級生」から「卒業生」へ

雪舞う冬。

草壁と佐条もそれぞれの夢に向かって歩き始める。
草壁は音楽の道へ、佐条は京都の大学へ。

お互いがいない場所へ羽ばたく未来。
一緒にいた季節が過ぎ、それぞれの場所へ。

苦しいとき、辛いとき、悲しいとき。
一番にきいて欲しいと思う。
傍にいて欲しいと願う。

少しずつ大人になっていくふたり。
想いを伝え合って、自然にキスがで…

2

同級生 コミック

中村明日美子 

Summer-Autumn

青春、水色。パチパチはじける炭酸。
同級生の草壁光と佐条利人の甘酸っぱい青春の日々。

夏の澄んだ空気から、秋の穏やかな日差しまで。
ふたりの出会いから、ゆっくり進んでいく恋愛模様。

きっと草壁は、いつも佐条くんのことを見てる。
佐条くんの横顔とか、眼鏡のフレームとか、伏せた瞳の睫毛の先とか。

佐条くんは、草壁のことを考える。
例えば音楽の授業中とか、ひとりで下校していると…

9
PAGE TOP