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51/101(合計:1005件)
中村明日美子
ポッチ
ネタバレ
『コペルニクスの呼吸」の2巻。 相変わらずダークな2巻ですが、それでもこの巻は1巻に比べ救済のストーリーになっているのかな、と思います。内容をざっくりと。 オオナギに妻がいることを知ったタケオ(トリノス)は妻・ココに対する懺悔の気持ちを持ちつつ、それでも怠惰な生活から抜け出せずにいます。 そんな中久しぶりに再会したレオからサーカスのチケットをもらったことがきっかけでサーカスへ…
雀影
下巻の方も、レビューが「神」しかないのはいかがな物かと思いつつ、やっぱりこれは、私も「神」。 過去と現在を行きつ戻りつしながら、二人の理由を探していた上巻に対して、この下巻では、お話は結末に向かって一気にひた走る。 そして、迎えた結末は、なるべくして成るバッドエンド。 耽美でせつない結末はこうでなくっちゃ。 さらに、書き下ろしの「暗転」でも因果の糸が続いていて、この耽美さにぞくぞくする。 …
竹の子
上下巻同時発売ということで一気に読み、 スピード感、それでいて重厚な内容、凄まじいインパクトに 暫く余韻が止まりませんでした…! 本当に中村先生は、年々読者の心を抉るポイントを突く精度が増していると言いますか 特にこの系統のダークなお話は、初期からのファンとしては大変嬉しい。きたきたこれこれ!となるような心地です。 心理描写が冴え渡っていると感じました、細かな説明は敢えて省き 人の…
レビューが「神」しかないのはどうかなぁって躊躇したけど、やっぱり私も「神」評価。 全くどこも、逃げも隠れもしないで、真っ向から研ぎ澄ました描写で展開する上下巻。 この緊張感。 絵の力。 ほんとに隅々まで美しい。 これだけの絵の説得力があってこその、耽美でせつない世界に浸れる。 そして、明日美子先生のエロをこれだけガッツリ味わえるのも素晴らしい。 ただし、明日美子先生の絵がお好きじゃな…
むむ・°
こちらはゴールドでラストだけ 読んでしまい届いて初めて 本当の内容を知りました。 まず中村先生が好きなら 先生らしいストーリーで とても深い話しでした。 ネタバレします* 主人公は多分攻め? だと思うのですが、小さい頃 受けの住む家に受けの父の再婚相手の 子供として引っ越してきます。 歳的に攻めが弟になったのですが 受けは血の繋がりが無いことになのか 攻め…
中村先生が大好きで作家買いです。 こちらはゴールドでラストの話だけ見てしまい すごく印象に残っていました! ネタバレですが ハッピーエンド好きにはおすすめしません… バッドエンド、死ネタになります。 私はバッドエンドが好きなので読めましたが それでもやはり辛いですね。 やっと想いを確認したのだから このまま、幸せになってほしかった… でも中村先生ワールドだなと 思いました…
詩雪
読後ホヤホヤ。 あえてどなたのレビューも読まずにまずは打ち出してみます。 この作品については特に、ほのめかすものや小さなことであれネタバレせずに読まれることを私は強くおすすめしたいです。読むことを決めている方や手元にある方は特に。以下、そういったネタバレをレビューの最後まで含みます。本当にうまく文章にできないのですが、自分なりのものです(※上下巻通してのレビューとします)。 ※※※ネ…
メグタン
愛よりももっと深く愛していたよ おまえを 憎しみもかなわぬほどに憎んでいたよ おまえを わたしに重なる影ー わたしの神ー そんなモノローグで終わる萩尾望都大先生の短編『半神』 一卵性双子の女の子の、わずか16ページの物語。 この物語でも、自分の半身を「天使」と語ります。 今回の『コペルニクスの呼吸』を読み直し、ふと頭によぎりました。 そう、この作品は萩尾先生の『トーマの心臓』や『…
※以下、上下巻あわせた感想でネタバレあります。BLとしてではなく、作品としての評価が強いです。 それは弟なのか?自分なのか? 現実と非現実の境目をあやういバランスで行き来するタケオですが、物語はトリノス(=タケオ)と弟の関係を本流に、それ以外にもひろがっていきます。 重なる自分と貴方。合わせ鏡はいくつも見られます。 弟はトリノスを愛し、トリノスはミナをうちのめす。 タケオは自分自身に…
※上巻にほぼ感想を載せています。 この物語には、いろいろ解釈に迷う部分が出てきますので、こちらにはそれの覚え書きとして。ネタバレ注意です。 ほかの方のレヴューでも書かれていた、銀行の前にいた眼帯の男が忍にかけた「あんたは優しいからねェ」とのことば。 これの対になるのが、別荘ベランダで竹蔵とはるかが話すシーンなのでは、と。 このときに竹蔵は『銀河鉄道の夜』のエピソードをひきあいに、「そん…