中原一也さんのレビュー一覧

媚熱 小説

中原一也  みずかねりょう 

引き込まれて読んだけれど…

2013年に発売された小説の中で一番グッときたのが中原さんの本だったので、
こちらの本も読んでみました。
途中まではとても面白く読み進めたのですが、
読み終わってみると、ちょっと残念な印象が残る1冊でした……


幼なじみのふたり、
捜査一課の刑事 × 鍛冶職人 のお話です。
攻めが追っている殺人事件と、受けの父親の失踪事件の真相を山場にしつつ、
恋愛関係はあて馬を登場させての展…

6

媚熱 小説

中原一也  みずかねりょう 

題材の重さと描写の軽さのミスマッチ

オヤジも下ネタもギャグも封印し、
たまにこうした重いテーマの作品を書かれる中原一也さん。
そんな引き出しの広さも魅力的で好きな作家さんですが、
本書は個人的にちょっと不発でした;


※ネタバレについて
事件のオチをバラしたりはしていませんが
未読の方はご注意ください。

◆【あらすじ】
田舎で鍛冶職人をやる遥人(受)を
幼馴染みで、東京で刑事になった青海(攻)が訪ねてくる…

6

アズマニア vol.14 if BLACK グッズ

「魂読者~ソウル・リーダー~」番外編の感想のみ

アズノベルズ創刊8周年記念フェア特別小冊子「アズマニアvol.14 if~BLACK~」です。テーマ〈if〉にちなみ、夢オチだったりお伽噺風だったり、ファンタジー色強い番外編が収録されています。

収録作品は…
中原一也『極道はスーツを愛玩する』番外編「極道の恩返し」
市瀬美咲『ボディーガードは愛を囁く』番外編「これも一つの幸福な日々」
藤村裕香『王子は迷宮に花嫁を捜す』番外編「王子は快…

0

愛とは与えるものだから 小説

中原一也  奈良千春 

このシリーズ大好きでした!

このシリーズは、一巻から購入!今作は読みながら四度も滂沱の涙です!!喜怒哀楽、色々な涙流させていただきました(T.T)斑目が惚れたのが解ります!芯にぶれないモノがある坂下、善い人(日本社会ピラミッド底辺のマザーテレサとお呼びしたい…。)
日常エロ?!斑目のオヤジさかげんには、おやおやと思いながらも、これが無いと「愛してないと云ってくれ」シリーズじゃないよね~♪BLパターンにはまらない変幻自在なエ…

3

淫雨 小説

中原一也  國沢智 

積読

だったのですが、読了しました。半分でいったん終わり、続きが後半からという構成になっていて、半分まで読んでいて放置していましたが読み終えました。ですがすべていっぺんに読むとなると少し間延びするというか、じれったい展開になるので、やはり二本組みという感じで分けて読み進めるのがいいかもしれないと思いました。
ラストはもしや望月は刺されて死んでしまったのかというようなニュアンスにもとれてしまって、しかし…

1

愛とは与えるものだから 小説

中原一也  奈良千春 

かりそめの永遠の楽園から「いってらっしゃい!」

『愛とは溢れるものだから』ではないかと思います。

口絵でヤラれました、着地点が判明しちゃいましたよ…まぁ、わかっちゃいましたけれどね(笑)

最終巻となる今作は斑目の卒業を巡る坂下の恋情を軸に前巻から続く生活保護の不正受給とドヤ街の労働者への偏見による事件が微妙に絡んだ筋となっています。
坂下自身を含んだ彼の周囲は静かに、しかし大きく揺さぶられます。

これまで周囲の人の為に街に起きた事件の裏を…

7

愛とは与えるものだから 小説

中原一也  奈良千春 

お別れしたくない

大好きなシリーズの完結編、この魅力的なキャラたちが活躍する作品が
終を迎えるのかと思うと感慨深いと言うより寂しすぎると思ってしまう。
双葉が街を卒業した時も寂しいと思っていたけれど、班目の卒業はかなりクル。

最後の最後でも、坂下の苦難は続くし、こんな坂下を一人になんて出来ないと
一読者ながら心配していたのですが、やはり街にはなくてはならない坂下、
落ち込み裏切られ傷つけられて凹んでし…

11

最高の一日 『愛とは与えるものだから』書き下ろしSSペーパー グッズ

パパになった日

題名が『最高の一日』ってあるので、思わず坂下&斑目の再会の濃厚な一日かと、ちと期待しておったのですが・・・
でも、別の意味で最高の一日です!!
そうだよね、坂下&斑目の最高の一日が、こんなペーパーで収まるはずないもんね(双葉スマンw)

ということで、洋のパパとしての双葉奮戦記であります♪
洋と釣りに行くはずだったのに、釣りに興味のある洋の園の子供たちがいたために彼等も一緒に来ることにな…

4

愛とは与えるものだから 小説

中原一也  奈良千春 

二人の未来に幸あれ!

シリーズ完結しました!!
現在のBLなるものに足を突っ込んだ時、初めて ”オヤジ萌え” を自分に教えてくれた作品。
今でも一番萌える ”オヤジ攻め” の理想の存在である斑目です。
下ネタ発言で坂下をからかい、でも、いっぱいの愛情で影になり日向になり坂下を支え
坂下の医師としてのあり方から自らも過去をぬぐい去り、そしてとうとう迎えるドヤ街からの卒業の選択。

わかっていました。
いつか…

9

愛とは与えるものだから 小説

中原一也  奈良千春 

二人の未来を応援したい

「愛してないと云ってくれ」シリーズ6冊目にて完結編。

相変わらずの楽しい下ネタもあったけれど、笑いよりも
切なくも優しくしっとりとした、最後に相応しい面白さの一冊だった。


前巻での事件を受けて、マスコミからパッシングされ
経済的にも精神的にも苦境に立たされる坂下の診療所。
さらには立ち聞きしてしまった久住と斑目の話に苦悩する坂下。
斑目の為を思うならば、ここから卒業して貰わ…

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