茶屋町勝呂さんのレビュー一覧

非BL作品

咎狗の血(8) 非BL コミック

茶屋町勝呂 

コミカライズも終盤

相変わらずゲームに忠実なんだけど、先の読めないコミカライズです。
シキルート監禁イベントとリンの過去話メインな8巻。
だいぶ物語は終盤に近づいて来たかな。
しかしこうして見るとゲームと違ってルート分岐がない分だけアキラは全ルートの酷い目にあっている気がする。不憫な。
表紙の禍々しいリンが格好いい。さりげなく活用されているスチルと同構図のコマも。
全体として殺伐とした展開の中で猫とキリヲに…

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魚住くんシリーズ(1) 夏の塩 小説

榎田尤利  茶屋町勝呂 

きれいで透明な世界を圧倒的文章力で描いた超作品!

とても綺麗でボーっとした男・魚住と、大学時代からの友人・久留米が主軸になって話が動いていきます。メイン二人だけでなく、どのサブキャラに至るまで生き生きと、リアルな性格で描かれている。魚住くんは割と浮世離れしていますが、そういう人、たまにいますよね。キャラ一人一人が、「こういう性格のヤツいるよなー」と思わせます。それに付加する設定が少し小説なだけで。

魚住くんは不幸に見舞われた人生を送ってきま…

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弁護士は恋を自白する 小説

榎田尤利  茶屋町勝呂 

世界観とギャップに萌え

N.Yでプロダンサーを目指す日本人の青年、潤也はオーディションに向かう途中通行人とぶつかって意識を失ってしまう。
目が覚めた潤也の前にいたのは財閥の御曹司で弁護士のアシュリー。
ぶつかった拍子に怪我をした潤也にアシュリーは手厚い介護を申し出るが……

ダンスもののマンガが好きなので、この設定だけでかなりときめきます。
エリート弁護士×ダンサーの卵。
ちなみに出発点はハーレクインっぽい話…

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非BL作品

Lamento-BEYOND THE VOID- 2 非BL コミック

茶屋町勝呂 

第二巻

同名ゲームのコミカライズ第二巻です。
一巻でも思ったのですが、複雑な世界観の割には説明が少なくて、ゲーム未プレイの人にはちょっと不親切な仕様かもしれません。
でも、一巻よりは多少駆け足具合も収まり、やっとストーりーに入れるかな?という感じ。
相変わらず茶屋町さんのイラストはクオリティが高くて、世界観とも良くマッチしていると思います。さりげなくゲームのスチルを回収してくれているのもゲームファン…

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背徳のマリア 下 小説

綺月陣  茶屋町勝呂 

愛するが故に狂っていく男達

上巻だけでも、衝撃的な展開を見せてくれたのに、それでもまだ足りないというのか、これでもか、これでもか、と追い打ちを掛けてくる下巻。
読むたびに違う感想が頭に生まれ、時に怒り、時に泣き、時に絶望し、どうしてそこまで、それにこだわらなくてはならないのか!?
狂ってしまった者達は、そこに幸せな自分の世界があるのだ。
現実に取り残された者達の苦悩は、それでも狂った彼等によって浄化されてしまったのだと…

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背徳のマリア 上 小説

綺月陣  茶屋町勝呂 

異色の衝撃的問題作

この作品は綺月陣さんの実質のデビュー作品です。
当時の綺月さんの作品は、Juneの路線であるにも関わらず、その中でも異彩を放った設定のものが何作かあるのだが、その中でもこれは”性差”というものについて、深く考えさせられる作品だと思います。

『背徳のマリア』の題名がついていますが、ある大学病院の医師5人を巡る各ストーリーからこの題材を構成しています。

そのきっかけとなる最初の話が、大学…

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弁護士は恋を自白する 小説

榎田尤利  茶屋町勝呂 

萌え萌えでした

表題作含めて繋がりのある中短編が三つ収録されてます。

『弁護士は恋を自白する』
表題作ですが、これがずば抜けて面白かったです。
榎田尤利さんらしさが存分に出てた作品だったと思います。

榎田尤利さんらしさ→ストーリー性があって、テンポが良くて、切なくてキュンキュンして、キャラクターが魅力的で、ユーモアもあって

アメリカ人の弁護士攻めに、日本人のバレエダンサーな受け。
外国人攻めって基本的には苦…

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弁護士は恋を自白する 小説

榎田尤利  茶屋町勝呂 

プリティウーマンのようなBLだけど甘すぎずちょいビター

ダンサーの潤也は、大事なオーディションの日に
弁護士のアシュリーとぶつかって怪我をしてしまい
オーディションを受けられなくなってしまう・・・

と、いう出会いなのです。

日本人である潤也は、財閥の御曹司でエリート弁護士アシュリーに
英語がしゃべれない振りをして怪我が治るまで
面倒をみてもらうのです。
アシュリーは、潤也が英語がわからないと思って
鉄面皮を剥がし本音をつぶやく・…

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夏の子供 小説

榎田尤利  茶屋町勝呂 

複数の登場人物の過去や人生が互いを繋いでる

『夏の塩』から物語に色がついた。
そんな印象の『夏の子供』です。

魚住と久留米の物語ではあるけれど
彼らの側には、彼らのほかに人間がいて
たくさんの人が織り成す世界でした。

人間としての感覚が芽生えた魚住に訪れるのは幸せだけじゃなく
怒り、恐怖、悲しみ、全部なんですよね。
でも、怒ったり、怖くなったり、悲しくなったりっていうのは
生きているからこそで、それを抱えて乗り越えて…

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夏の塩 小説

榎田尤利  茶屋町勝呂 

言葉につまる・・・

美しい顔の魚住は、味覚障害で感情も乏しい。
生きているのに死んでいるような人物。

久留米は、魚住に対して唯一普通に接することのできる男。

魚住は、久留米を好きになるし
久留米も、魚住を好きになるお話なんだけど
魚住を変えたのは久留米だけではなくて
まわりにいるインド系ハーフのサリームだったり
ちょっと変わった久留米の元カノのマリだったり
人格者の先輩、濱田だったり
その他…

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