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柏枝真郷 茶屋町勝呂
甘食
ネタバレ
とうとう終わってしまいました。最後に驚きの展開もあったのですが、皆が前向きに未来へと進んでいく爽やかなラスト。表紙に揃ったノブとシドニーのNYの仲間達の姿にジーンときました。 この物語はノブの成長物語でもありました。最初は長髪で社員になりたくないアルバイトでモラトリアムな感じで生きていたけど、シドニーと恋人になり、仕事への責任感もでてきて最後は頼りがいのあるいい男に育ちました。 柏枝真…
前巻の2001年9月末からその後3ヶ月間のニューヨークが描かれています。ノブやシドニーも忙しいながらも前を向き、2人の家で笑い合い身を寄せ合うことのできる日常が戻ってきました。 仲の良かった同僚を失い時間が止まったままなのは消防士のスティーブ。シフト明けも毎日グラウンド・ゼロへ「救助活動」へ向かい、家族やノブ達の電話へも出ようとしません。今回のMVPはスティーブの兄のギャレット。皆を助けるヒ…
この巻では2001年9月11日のニューヨークのテロが起きた日から2週間後までを描いています。BLというよりあの事件を市民目線で描いた小説という事でただただ続きを追ってしまいます。 登場人物は架空のキャラクターでも、実際に起こった出来事については事実に対して忠実に描かれているのだと思われます。ツインタワーの上にあったアンテナが地上に落ちてきて星条旗が掲げられていた、とかそういうのよく調べられる…
前巻あとがきで予告はされていましたが、このNY物語でもついに2001年9月11日が訪れました。冒頭からすぐにその日の朝が始まります。午前8時半過ぎには飛行機がビルに衝突し、史上最悪とも言えるテロ事件が発生します。 日本の旅行会社社員から見たあの日、警察官から見たあの日、消防士から見たあの日、それぞれの視点から詳細に描かれ、まるで自分もそこにいるような臨場感。悲惨な出来事の数々に涙を抑えられま…
今回は事件のミステリーもニューヨークの街の描写も読み応えがありました。次巻は物語の中でも9.11のテロが起こってしまうとの事で(あとがきより)この巻ではありし日のワールドトレードセンターの活気ある様子が生き生きと描かれ読者の心の目にその姿を焼き付けようとしているかのようです。 ここまでくるとキャラクターだけでなくニューヨークの街並みもこの物語の主役に近い重要な存在だと思います。柏枝先生は健在…
結構イベントの多い巻です。ノブが病気の祖父に会うために日本へ1週間ほど帰り、その間に元カノに出会ったり、ノブの外見が劇的に変わったり(まあ一つしかないけど直接は言いません)20世紀が終わったり。 ノブの女性に対しての誠意のなさに意外というか驚きました。若かったし自分も大変な時だったけど後から電話とか手紙くらいはさあ…何だか当時の彼女がほっとかれすぎて気の毒になりました。初体験の相手らしいのに…
今回はシドニーの士官学校時代の先輩が亡くなる事件が発生し、その学校時代のエピソードとかシドニーが戦争に行っていた時の回想シーンがあります。シドニーは忘れたい過去と向き合い、ノブもそれに無理には触れないようにしてたけど少しずつ歩み寄っていこうとしています。 物語が始まった時24歳だったノブももう29歳。シドニーはそれに+3歳。5年の月日が流れたわけです。付き合い始めてからももう2年?とは思えな…
今回の事件は小学生の銃乱射事件。死者がいなかったとはいえフィクションでも鬱な銃社会のアメリカらしいお話でした。スティーブの甥が事件に巻き込まれ他にも家族・家庭環境が徐々に明かされていきます。 ゲイのスティーブはノブが好みのタイプみたいで色々ちょっかい出しますが、ステディのいるカップルには手を出さない主義らしいので本気ではないみたいです。ノブには全くその気はないですが、天然小悪魔系の人なので相…
今回の事件はノブの父親の会社の部下の芹沢が、大規模火災の起きたビルを仕事で訪れていた、ということでシドニー達も捜査に関わります。ノブはなんと建物にまでシンクロ?不思議な人です。 事件が起こってはノブも協力してそれを解決というパターンの決まってきたシリーズですが、今回シドニーが軍人時代の友人の葬儀でサンフランシスコへ1人で行きます。この作品初めての西海岸。その友人の妻の態度が切なくて涙を誘いま…
今回はわりと事件中心のお話。ヘンリーとかシドニーとか今までのように身内サイドの関係者が事件に関わるわけではなかった。警官が被害にあってはいたけど。ノブのシンクロ探偵?ぶりも復活。ある種の特殊能力みたいで面白い。 シドニーとノブのカップルは安定の仲良しぶりですが、コソボ紛争のニュースなどを見かけるシドニーが悪夢にうなされる回数が増えてきて…とこれからの展開への伏線になるような不穏な雰囲気もチラ…