茶屋町勝呂さんのレビュー一覧

夏の塩 小説

榎田尤利  茶屋町勝呂 

夏の終わりに

「夏の塩」「夏の子供」セットで読みましょう。何故だかもっとBL未満な作品だと記憶違いをしていました。塩は確かにまだまだ序章ですが、子供ではしっかり甘いBLになります。塩の前半は話の雰囲気を掴み損ねて波に乗れませんでしたが、塩後半から止まらなくなりました。面白かった。
塩では魚住くんがまだまだ人ならざるものの雰囲気で。妖精か、あるいは妖怪か。

当時のBLはこういう話が少なかったのだと思います…

0

世界の果てで待っていて -嘘とナイフ- 小説

高遠琉加  茶屋町勝呂 

何と…すでに10年以上経っている

図書館で借りたので気が付きませんでした。
ストーリーは面白かったし、エロなし(厳密にはあるんですが)であっても、萌シーンはちゃんとありました。

一つ本当のことを言えという雪人に統一郎は「愛してる」と。

このシーンは物語の流れではめちゃくちゃ有効な、殺し文句でした。

なのに!!
続きがない!どーしたんだ!
と思うほどに。

世界の果てどころか、そこかしこのファンが待ってま…

2

夏の塩 小説

榎田尤利  茶屋町勝呂 

だんだんと引き込まれていく

序盤でストップしてしまって半年以上放置してしまい、やっぱり読もうと再開してまた止まり。。。2回ほどストップしてしまいました。

止まってしまった箇所は、チャプター1[夏の塩]魚住が飼ってたペットの死体を放置して久留米の家に転がり込んでた事が発覚して処置しに向かったところと、チャプター2[この豊かな日本で]の始まり部分、朝の身支度しながらの魚住と久留米の会話。

なんのお話読んでんだろ?って…

0

硝子の街にて(22) 友 FELLOW 小説

柏枝真郷  茶屋町勝呂 

第22巻。涙、涙の最終巻

とうとう終わってしまいました。最後に驚きの展開もあったのですが、皆が前向きに未来へと進んでいく爽やかなラスト。表紙に揃ったノブとシドニーのNYの仲間達の姿にジーンときました。

この物語はノブの成長物語でもありました。最初は長髪で社員になりたくないアルバイトでモラトリアムな感じで生きていたけど、シドニーと恋人になり、仕事への責任感もでてきて最後は頼りがいのあるいい男に育ちました。

柏枝真…

4

硝子の街にて(21) 暁 SUNGLOW 9・11その後  小説

柏枝真郷  茶屋町勝呂 

第21巻

前巻の2001年9月末からその後3ヶ月間のニューヨークが描かれています。ノブやシドニーも忙しいながらも前を向き、2人の家で笑い合い身を寄せ合うことのできる日常が戻ってきました。

仲の良かった同僚を失い時間が止まったままなのは消防士のスティーブ。シフト明けも毎日グラウンド・ゼロへ「救助活動」へ向かい、家族やノブ達の電話へも出ようとしません。今回のMVPはスティーブの兄のギャレット。皆を助けるヒ…

1

硝子の街にて(20) 悼 SORROW 9・11その夜  小説

柏枝真郷  茶屋町勝呂 

第20巻

この巻では2001年9月11日のニューヨークのテロが起きた日から2週間後までを描いています。BLというよりあの事件を市民目線で描いた小説という事でただただ続きを追ってしまいます。

登場人物は架空のキャラクターでも、実際に起こった出来事については事実に対して忠実に描かれているのだと思われます。ツインタワーの上にあったアンテナが地上に落ちてきて星条旗が掲げられていた、とかそういうのよく調べられる…

0

硝子の街にて(19) 風 BLOW 小説

柏枝真郷  茶屋町勝呂 

第19巻。とうとうその日が来た

前巻あとがきで予告はされていましたが、このNY物語でもついに2001年9月11日が訪れました。冒頭からすぐにその日の朝が始まります。午前8時半過ぎには飛行機がビルに衝突し、史上最悪とも言えるテロ事件が発生します。

日本の旅行会社社員から見たあの日、警察官から見たあの日、消防士から見たあの日、それぞれの視点から詳細に描かれ、まるで自分もそこにいるような臨場感。悲惨な出来事の数々に涙を抑えられま…

0

硝子の街にて(18) 翳 SHADOW 小説

柏枝真郷  茶屋町勝呂 

第18巻。迫りくる歴史の翳

今回は事件のミステリーもニューヨークの街の描写も読み応えがありました。次巻は物語の中でも9.11のテロが起こってしまうとの事で(あとがきより)この巻ではありし日のワールドトレードセンターの活気ある様子が生き生きと描かれ読者の心の目にその姿を焼き付けようとしているかのようです。

ここまでくるとキャラクターだけでなくニューヨークの街並みもこの物語の主役に近い重要な存在だと思います。柏枝先生は健在…

0

硝子の街にて(17) 潮 FLOW 小説

柏枝真郷  茶屋町勝呂 

第17巻

結構イベントの多い巻です。ノブが病気の祖父に会うために日本へ1週間ほど帰り、その間に元カノに出会ったり、ノブの外見が劇的に変わったり(まあ一つしかないけど直接は言いません)20世紀が終わったり。

ノブの女性に対しての誠意のなさに意外というか驚きました。若かったし自分も大変な時だったけど後から電話とか手紙くらいはさあ…何だか当時の彼女がほっとかれすぎて気の毒になりました。初体験の相手らしいのに…

0

硝子の街にて(16) 兆 FORESHOW 小説

柏枝真郷  茶屋町勝呂 

第16巻

今回はシドニーの士官学校時代の先輩が亡くなる事件が発生し、その学校時代のエピソードとかシドニーが戦争に行っていた時の回想シーンがあります。シドニーは忘れたい過去と向き合い、ノブもそれに無理には触れないようにしてたけど少しずつ歩み寄っていこうとしています。

物語が始まった時24歳だったノブももう29歳。シドニーはそれに+3歳。5年の月日が流れたわけです。付き合い始めてからももう2年?とは思えな…

1
PAGE TOP