茶屋町勝呂さんのレビュー一覧

非BL作品

咎狗の血(6) 非BL コミック

Nitro+ CHiRAL  茶屋町勝呂 

暴かれる自我 (-帯より-)

カラー口絵が迫力があります。1ページ目が青いアキラ。2ページ目が黒く赤いシキ。
二人が対になっているみたいで面白いです。裏表紙はビトロ様です(笑)彼には思わず(笑)を付けたくなります。

今回の話でアキラの過去とケイスケとの過去、ニコルプルミエという人物に異常な執着を見せるシキの過去が見れます。それぞれが色々な思いを抱いて、この「トシマ」にいる。少しずつ明かされていく真実ですが、まだまだ謎が…

1
非BL作品

咎狗の血(1) 非BL コミック

Nitro+ CHiRAL  茶屋町勝呂 

狩るか狩られるかそれとも・・・

この作品、わたしはアニメから入ってゲーム、そしてコミックと来たのですが、
「トシマ」という恐ろしく入ったら二度と出てこれないと思わされる町の雰囲気と、それぞれ暗い過去を持ったキャラクターが茶屋町勝呂先生の絵柄と、とても合っていて楽しく読めました。

設定が設定なので、文字が多いのは仕方がないかなぁ・・・と思いますが、あまり頭に入ってこないような・・・?(笑)ごめんなさい。

イグラのバト…

1

明日が世界の終わりでも 小説

榎田尤利  茶屋町勝呂 

愛の形

かつて茶屋町勝呂さんの挿絵に惹かれて手にとった、榎田本。
榎田先生は、BL界きっての安定した暖かい世界観のエンターテイメントを送り出す大作家さんだが
このところ続いている新装版の流れのお次は、この「明日は世界の終わりでも」とのこと。
この古い作品に再度脚光が当たるのは歓迎なのだが、新装版になるにあたり挿絵が変わる模様。
藤たまきさんも好きな作家さんではあるのだが、この作品には茶屋町さん!と…

2

秘密 小説

木原音瀬  茶屋町勝呂 

私が最初に読んだ木原本 in 2008年

色々と噂には聞いていたものの、どの作品から読めばいいか怖くて、まずは『牛泥棒』が、入りやすそうだと思ったのですが、この表紙に惹かれて。
作品の中でまた好き嫌いが分かれるとお聞きしていたので、正直おっかなびっくりでしたが、読み出したら面白くて止まらず、没頭して一気に最後まで読みました。

秘密1,2,3となっていて、2と3で充の生い立ちが明らかにされたり、啓太とその後幸せに過ごしていることがわ…

8

夏の塩 小説

榎田尤利  茶屋町勝呂 

非常にうまい小説、しかしシュミかと言われると…

いろいろな意味で考えさせられた作品だった…。
榎田先生、たいへん巧みで流れるような文章を書かれる方である。
まぁ、ちっと装飾的すぎるきらいもなくはないが文章の落し込み方やひっぱり方、申し分ない。だからこの評価はいい悪いではないんです。

だが、好きかと聞かれると…

ぶっちゃけ、整いすぎていてなんとなく疲れるのであります。
うーん、BLらしいバカバカしさに欠けているというか。
むし…

12

明日が世界の終わりでも 小説

榎田尤利  茶屋町勝呂 

大切な約束

この表題作の終わりに
「玲、たとえ明日が世界の終わりでも、僕はきみを待ち続けている」
という文でおわっております。
このあとに書き下ろしで【約束】【集い】という主人公を表題の友人に変えた作品が載っているのですが、ここでこの冒頭の文が回収されていました。
「もし相手の命が明日までだとしても、世界は続く。その続いている世界に相手がいないだけ。
もし、相手が死んでしまったら彼がいない世界で自分…

2

帰宅 小説

剛しいら  茶屋町勝呂 

剛先生の、極・初期もの。

茶屋町イラストを捜していて遭遇。
剛先生の作品って、ちゃんと“好き・嫌い”が別れるので、これはどーなの?と探り探り読み始めるのですが、この薄い文庫本の1ページから嵌っていました。

以下、起承転結の起~承部分をネタバレしています。

『ピストル』
秀明は苛められ易い。
不登校を続ける中暇つぶしのゲーセンで、自分を褐上げしていた嫌な先輩・山内光史と出逢ってしまう。
下卑た表情、しっか…

6

造花の解体 小説

西条公威  茶屋町勝呂 

一度は読みましょ西条公威

性と生と死の濃厚な匂いが表紙から臭ってくる西条先生の短編集。
一般的に望まれない写真を撮影しつづける主人公エスを中心として、彼の依頼主とともに物語は繰り広げられます。

写真とは「承認」でもあります。
時を止めて永遠を作り出し、また、平面に「おこす」ことで存在を確固たるものにする事を可能とします。
外見も、性別も、身分も関係なく、ただそこに写っているものを事実とする写真は証人でもあり、そ…

6

夏の塩 小説

榎田尤利  茶屋町勝呂 

JUNE~BL移行期の傑作

現在ではBLエンタメのプロと感じる榎田尤利さんだが、初期作品だけあって、自由に書いてる感がする。発表の場が今はなき小説JUNEということも無縁ではないだろう。最初は投稿作であり、人気を呼んでその後依頼原稿となったが、指導されたりはしなかった(自由に書いていた)といったことを作者自身が語ってらしたように記憶している。
 文章も今とずいぶん違っている。まず、視点が漫画のように混在している(なのにスラ…

9

夏の子供 小説

榎田尤利  茶屋町勝呂 

不朽の名作

誰もが知っている。これぞ!! 名作。傑作。
必ず1巻目の『夏の塩』と合わせて読んでください。
大切な感情をうしなった男の壮大な物語です。
『夏の塩』ものすごい感動が湧き上がり 涙と鼻水でぐっちゃぐっちゃになります。
最低限テッシュ1箱は要るでしょう。(鼻の下が赤く痛くなるほどに)
尋常でない量のアリトアラユルモノが身体から出てきます。
『夏の子供』もテッシュ1箱を準備したほうがよいでし…

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