茶屋町勝呂さんのレビュー一覧

魚住くんシリーズ(1) 夏の塩 小説

榎田尤利  茶屋町勝呂 

色褪せない、という感覚が分かる。

友情なのか愛情なのか憧れなのか。
こんなゆっくりペースのBLを読むと、
同性同士の恋愛において
性的欲求はひとつの指針となるんだよなという
当たり前のことを改めて感じます。

この巻で実際のふたりはキスすらもしない。
ラブの香りから自覚までのスローペース。
でも止まることなく読み進められた。
「萌える!」とか
「めっちゃ面白い!」
と言うのとはちょっと違う。
読みながら感じ…

3

秘密 小説

木原音瀬  茶屋町勝呂 

灰色と黒の沼みたいな

なんですかねこの主人公は・・・・・簡単に言うと「ひぐらしの鳴く頃に」の症状をわずらったような人物です。ひぐらし知らない人はごめんなさい。

字が読めない男(ディスレクシア)と小説家になりたいと夢をみる男の恋・・・愛を書いた一冊だと思います。
たぶん、主人公も精神的障害をわずらっているんでしょうがここでは詳しく書かてしません。
この主人公の思いこみにより充がかなり振り回されめんどくさいことに…

7

弁護士は恋を自白する 小説

榎田尤利  茶屋町勝呂 

メインカプよりサブカプが好きっす。

メインカプは
極度のマザコン男とNYにダンスの修行にきた日本人の男のなんともお騒がせなストーリーです。
中盤まで楽しんで読めました。
ただ後半の、受けを監禁してしまう攻めのあたりからなえた(笑)
二人が結ばれたあとの目が覚めた攻めにさらになえた!!!(笑)
ハーレクインというのを読んだことのない私にはちょっとわからないですが
お金持ちと貧乏のラブストーリーです。

サイドストーリー…

0

夏の子供 小説

榎田尤利  茶屋町勝呂 

BLとしてではなく、ひとつの作品として、大好きな本。

榎田さんの処女作「魚住くんシリーズ」の新装版。
夏の塩が上巻、夏の子供が下巻。必ずセットでどうぞ。

残念ながら現在入手困難、中古もプレミア価格…になってしまいましたが、
旧版の魚住くんシリーズの中古ならわりと手に入れやすいかと。

以下、上下巻通しての感想です。

榎田尤利さんのシリーズものを一通り読了した中で、
交渉人シリーズと並んで一番好き、な作品になりました。

一話…

1

魚住くんシリーズ(1) 夏の塩 小説

榎田尤利  茶屋町勝呂 

カオのいい奴は得だなあ

 榎田尤利さんの魚住くんシリーズは、本当に読みたい作品でした。やっと読めました。
 人にも自分にも、無頓着で、衣食住にも関心がなくて、味覚障害や栄養失調になってしまう魚住くん。
 17歳までに4度も苗字が変わり、最後の里親も事故で亡くしてしまう、天涯孤独の魚住くん。信じられないくらいに綺麗な顔立ちをしていて、本人の自覚がないままに、女も男も彼に嵌ってしまう。そんな性質を持つ魚住くん。

 …

2

夏の子供 小説

榎田尤利  茶屋町勝呂 

読めて良かった!

徹底的に『死』に取りつかれていた魚住くんですが、やっと恐怖や失望感を乗り越えることができて、ホッとしました。
最後に『生』に触れて上気してる皆が微笑ましい、と思いました。

こちらにも書かれている通り、不朽の名作だ~!!

1

秘密 小説

木原音瀬  茶屋町勝呂 

真相が分からないまま・・・・


おもしろかったですとても。
BLでなければ、
BLが万人受けするものならば、
親にも勧めていました。

ミステリー調で、ホラーテイストな感じの
普通のBLではないストーリーといいますか、
とにかく、木原さんの作品はどれも素晴らしい。

だけど、
(ここからネタバレありです)

結局啓太はどうなったの?
ただの妄想癖だっていうオチ?w
それとも奥にまだ深い真相が存在す…

8

魚住くんシリーズ・メモリアル I'm home 小説

榎田尤利  茶屋町勝呂 

シリーズのファンにはありがたい

私は運よく、ネット通販で定価販売しているときに購入する事ができました。が、たぶん雨でふやけてしまい残念な状態。。

この作品に出合ったのは高校三年生でした。茶屋町さんのイラストに惹かれて購入した文庫本だったのに、読むと文章の虜になり榎田さんのファンになったのです。

メモリアルブックには、文庫本の表紙イラストや、挿絵がふんだんに盛り込まれており、描き下ろしのショートコミックもあって楽しい。…

0

夏の子供 小説

榎田尤利  茶屋町勝呂 

つながる命

前作で色々と足りなかった部分を得た魚住はそれによって苦しみとも対峙し、自立していきます。
久留米との関係も進展します。
ジタバタ悩んでいたはずなのに久留米の節操のない求め方にちょっと驚きました。
「夏の塩」「夏の子供」とも登場人物がとても魅力的で印象に残ります。
命は生まれ落ちたときからたくさんのものとふれあい、いずれ消えていく。
そのふれあいの中で伝わることは確かにあってその繰り返しが…

1

夏の塩 小説

榎田尤利  茶屋町勝呂 

ジャンルはBLでくくらなくても良いのでは

魚住くんシリーズの存在は知っていたのですが文庫版の新装版が単行本ということで本が高いです。
なかなか手が出せないでいました。
榎田さんは2作目です。もしかしたら良い順番で読ませて頂いたかも。
この作品はBLというジャンルでくくらなくても良いような気がしました。

「命」は必ず「死」を迎えます。
作中でもたくさんの「死」が語られ「生きている」登場人物の中に作者の真摯な視線を感じます。

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